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妄想寄稿『エスのご褒美』 小説  Angel Heart  - 23/11/10(金) 11:13 -

 サークル仲間と卒業旅行に行く準備をしていて、収納ボックスから下着が紛失していることに気づいた。私のお気に入りの、オフホワイトの紐ショーツとブラジャーだ。
(まだ洗濯してないんだっけ? ううん、違うな)
 ちゃんと洗濯して乾燥機にかけた。私が折りたたんでボックスにしまったのだ。
 ――理由を考えてまた気づいた。よく見ると下着の配列がいつもと違う。
(……篤志か、犯人は)
 私が留守中にこっそり忍び込んで、おかずとして持ち去ったに違いない。漁っているうちに並べ順を狂わせたのだ。あとで密かに返せばバレない? 愚かな(笑)
 私はお仕置してやりたい衝動に駆られて部屋を出た。
 ――お姉ちゃんを甘く見るな。

 篤志は四歳年下の高校三年生だ。両親の再婚でできた初めての弟。ルックスも成績もなにもかも普通で、特長を挙げろと言われると困ってしまう。あえて挙げるなら優しい性格だけれど、そんな高校生、掃いて棄てるほどいる。
 篤志は無防備にも部屋を施錠していなかった。ドアがちょっとだけ開いている。
 中の様子を窺うと、篤志は私に背を向ける恰好で椅子に座り、全裸で股間を擦っていた。左手には私のショーツとブラジャー。顔面に押しつけて深呼吸している。
(予想どおりですか)
 呆れるどころか笑ってしまう。
 篤志は恍惚とした雰囲気でオナニーを続けていた。いったい、頭の中にはどんな妄想が渦巻いているのだろう?

 私はそっとドアを開けて部屋に入り、忍び足で篤志の背後に迫った。文字どおり夢中の彼は気配のけの字すら感じていない。
「どんな匂い?」
 と両肩に手を置く。
 篤志は驚きすぎて声も出ないようだ。金縛りにあったみたいに硬直した。
「お姉ちゃんの下着、篤志のおかずじゃないんだけど?」
「…………」
「悪い子にはお仕置きが必要だよね」
 硬直する弟の背後から抱きつき、Hカップのバストを押しつける。お仕置きっていうかエム男をからかうのがおもしろい。篤志は明らかにエムだ。
 篤志はうろたえたまま身を強張らせていた。背後から伸ばされた私の人差し指が、亀頭をつついたからだ。
「これなに?」
「ち、ちん○ん」
「じゃなくてどうして上向いてるの? 普通の状態と違うじゃない」
「それは……勃起したから……」
「どうして?」
 弟は返答に詰まっている。釈明のしようがないうえ、頭の中が真っ白なのだ。
「お姉ちゃんの下着で興奮してたんでしょう? なに妄想してたの?」
「…………」
「白状しないと拷問にかけるゾ」
 篤志の両乳首を摘んで引っ張った。ゾクッと身悶えたのがエムっぽかった。

 私に誘惑されて童貞を喪失するシチュエーションを妄想していたらしい。何カ月か前、偶然、洗濯かごに放置されていた下着を発見し、曇りガラス越しに私がシャワーを浴びる姿を目撃して以来、妄想が膨張していったんだとか。ただし下着を失敬したのは今回が初犯。供述を信じれば、だけど。
「それでおっきしたの? 変態」
 再び人差し指で亀頭をいじる。無理やり押さえつけて手を離すと、標準サイズのペニスがピンボールみたいに跳ね返った。
「やめて」
「ずっとお姉ちゃんにこうされたかったんでしょう? 尋問に耐えたら、下着を盗んだことは許してあげる」
 耳元に囁くと篤志が黙った。

「童貞?」
 尋問を受けるのは下半身も同じだ。
「……うん」
「初めておちん○んを触られた感想はどう?」
 お腹にくっつきそうなくらい真上を向くペニスを、私は人差し指だけでいじり続ける。棹の根元からなぞり上げては、裏筋をすりすりと擦ったのだ。
「く、くすぐったい」
「気持ちいい?」
 篤志が無言でうなずく。左手に私の下着を握ったまま。
「弱点はどこかな」
 私は探るように人差し指をうごめかせた。
 尿道口を、円を描くようにくりくりする。我慢汁のついた指先を、今度は亀頭の扁平部分に移動させ、満遍なく撫でまわした。そのままカリ首にスライドさせて這わせる。裏筋とカリ首を人差し指の鉤で押さえつけ、捻くると、篤志がのけぞって目を瞑った。
「ここか」
 童貞なので全部弱点っぽいけど(笑)

 私は鉤指を捻り続けた。
「一分我慢。精子出したら怒るよ」
 篤志は悶絶しながら耐えていた。どんどん我慢汁が滲み出てくる。
 でも尋問は中断しない。
「お姉ちゃんのブラとショーツ、どっちが気になった?」
「ブ、ブラジャー……」
「じゃあおっぱい好き?」
 うん、とうなずく弟。変則的に陰嚢を指でもてあそぶ。
「微乳、貧乳、普乳、巨乳、爆乳――。篤志の好みはどれ?」
「どれでも」
 童貞だからおっぱいを見れて触れれば満足か。
「篤志の背中に今、お姉ちゃんのおっぱいがくっついてるよね? どうしたい?」
「触りたい……挟んでほしい」
「はい」
 と私は悪戯っぽく、篤志から取り上げたブラジャーをペニスに被せた。
「触らせて挟んであげた」
「意地悪しないで」
 篤志の箍(たが)がすっかり外れてしまっている。

 私はエス属性を加速させた。
「触って挟んでもらいたいなら三回我慢。絶対精子出しちゃだめ」
 ペニスを覆うブラジャーを取り払って、私は指コキを再開した。
 裏筋を高速で擦り、我慢汁を塗りたくるように亀頭全体を周回させる。
(さっきの指コキが全力だと思った? プロローグよ)
 篤志は身悶えて下半身をがくがくさせていた。私の左腕を掴んで猛烈な快感に耐えている。おちん○んがこれ以上ないくらい硬くなって、陰嚢がきゅっと締まった。
「一回目」
 と限界を悟ったところで指を離した。
「た、耐えられない」
「お姉ちゃんのおっぱいを触ったり、挟んでもらったりしたくないの?」
 人参をぶらさげられておとなしくなる囚人。
 二回目の寸止めは羞恥責めだ。
「篤志が普段、どんなオナニーしてるのか見せて」
 ショーツを弟の手に預ける。
 篤志は戸惑いつつも、おちん○んにショーツを被せながら自慰を始めた。
 その光景を肩越しに眺める。
 ゆっくりと、射精欲を抑制するようにペニスを擦る右手。ちょうどクロッチ部分に亀頭が被さっているので、おちん○ん全体がショーツに隠される感じだ。
「ズルしない。普段はそんなゆっくりしこしこしないでしょう」
「……うん」
 観念して篤志が通常速度でセンズリした。
 変態的な自慰に満足しているせいか、私とのセックスを妄想しているせいか、あっという間に限界を越えそうになる。
「出しちゃだめ」
 制止をかけた。出損ねた精液が射精管で渋滞していそうだ。
「出したい」
「別に構わないよ。篤志がおっぱいを諦めるなら」
「…………」
 本気で悩むとかかわいい。

 私は言った。
「三回目も我慢できるかな。クリアできたらおっぱい触らせて挟んであげる」
「頑張る」
 無理だな。
 私は我慢汁が染みたショーツをペニスから取り払うと、再度指コキを再開した。
 裏筋を人差し指で押してお腹にくっつけるようにし、ぐりぐりと擦りつぶす。圧迫されたせいで我慢汁が次々と溢れ出た。
 篤志は擦りつぶされるペニスを見下ろしながら、必死に下唇を噛んでいた。
「いっぱいエッチな涎垂らして。指だけでなんでそんなに喜んでるの?」
 このまま射精させるのは簡単だ。けれど、それじゃおもしろくない。
 充血した亀頭が我慢汁で溺死する寸前で、圧迫を止める。代わりにぬらぬらと光る粘液を亀頭全体に塗りたくった。ただし今度は高速で。
 裏筋、扁平部分、カリ首、溝……と容赦なく擦り立て、撫でまわす。我慢汁のメレンゲができかけていた。篤志は腹筋に力を入れ、足の爪先をぴんと張って堪えている。あと数秒で射精するのは確実だ。
 我慢して――なんて励ましてあげない。だって私はエスだから。
「おちん○ん気持ちいいね」
 いつ寸止めするか教えないまま、人差し指で鉤をつくって篤志の弱点を責めた。裏筋とカリ首を押さえつけ、横に捻ったり縦に擦ったりとランダムにいじめたのだ。
「だ、だめ……出そう」
 なにも答えてあげない。がくんがくんと腰を震わせる弟を微笑んで見つめるだけだ。
 ――次の瞬間、とんでもない勢いで精子が噴出した。矢継ぎ早に飛び散っては篤志自身の身体に命中する。金玉空っぽになったんじゃないの?

「出ちゃったじゃない」
「だって……」
 人生で最高だったに違いない快感の余韻に、弟は息を荒げていた。
「残念だけど、おっぱいは諦めて」
 ティッシュの箱を手渡す。拭いてもあげない。
 篤志がうなだれて悔しそうにした。喜んだり落ち込んだり忙しいやつだ。
「嘘。意地悪しすぎた、ごめんね」
 私も楽しんだので、お仕置きはこのくらいで勘弁してあげよう。
「じゃあ」
「お姉ちゃんのおっぱい触らせてあげる。もちろんこれも」
 スウェットの上から手ブラして上下に揺らし、パイズリをほのめかす。
 急にきらきらと輝く弟の目。
「いいの?」
 自分から触りたいと言ったくせに、いちいち確認を取りたがるのが童貞っぽい。
「どうぞ」
 私は心持ち胸を突き出した。Hカップのふくらみでスウェットがぴんと張る。

 篤志が生唾を呑み込み、おそるおそる両手を伸ばしてきた。
「大きい」
 揉むっていうか、ただ単に手のひらを被せているだけ。
「遠慮しないで、ほら」
 私は篤志の両手を抑えると、しっかり揉むように誘導した。
 やや力を込めながら、左右の乳房をまさぐりはじめる手。握ってみたり、手のひら全体で円を描くようにしてみたり――。スケベ心を暴走させて乱暴に扱わないところが、篤志の性格を物語っている。
「柔らかくてもちもちしてる」
「全裸でお姉ちゃんのおっぱい触れる弟なんて、この世にいないよ?」
 篤志がせがむのでスウェットを脱いだ。ブラのホックを外させてみたけれど、案の定、モタついてもどかしい。失敬したブラで一応、研究はしてみたんだとか。……はあ。
「大きい」
 Hカップの生乳を見て篤志があんぐりと口を開けた。
「さっきも聞いた」
 両手が乳房を鷲掴む。私のおっぱいは自分でも美乳だと思う。きれいなお椀型のままHカップまで成長した。友達と一緒にお風呂に入る機会があると、必ず羨ましがられる。
 篤志が唖然としたまま生乳を揉みまくり、谷間に顔を埋めた。そして甘えるように頬ずりしながらパフパフする。これが弟の夢だったんだとわかった。うっとりした表情で何分も続けたのだ。
 乳首に吸い付いてきた時にはもう、すっかり赤ちゃんに退行していた。まるで母乳を求めるように強く吸ってきたのだ。
「ちょっと痛い」
 愛撫する気なんてさらさらない童貞なので、叱ってあげる。
「ご、ごめんなさい」
 篤志が慌てて乳首から顔を離した。
「ううん、怒ってない」
 弟を安心させるように、私はチュッと頬っぺたにキスした。

 射精したばかりなのに全然萎えていない。興奮しすぎて賢者タイムを忘れた?
「挟んであげるから、そのまま座ってて」
 両脚を拡げた弟の股座で立て膝になる。初パイズリを前に篤志は緊張している。
 私はそり返るペニスに右手をあてがうと谷間に誘導した。初めてパイズリした時にはうまく捕まえらなかったけれど、今は経験を積んでコツをわきまえている。
 谷間に添えたところで左右の乳房を手繰り寄せ、がっちりホールドする。保険として両手を組んだ。こうすれば絶対、おちん○んは逃れられない。
「気持ちいい」
「まだなにもしてないじゃない」
 標準サイズのペニスなんか、簡単にHカップに埋もれてしまう。
 弟の反応を確かめるように、私は上目遣いに見つめながら、ゆっくりと乳房を上下させた。ペニスが谷間の中で膨張するのがわかるけど、圧迫されて身動きできないようだ。
「柔らかくてあったかい」
「幸せでしょ?」
 徐々に擦る速度を上げる。
 篤志は感動した表情で下半身を見下ろしていた。いくら乳房を揺すっても、ペニスは谷間から顔を覗かせない。Hカップの中で窒息しかけているに違いない。
 私は組んだ手を器用に移動させて乳房を支えると、ぷるぷると交互に揺らした。しっかり押しつけてペニスを擦ってあげる。射精欲を高めるように。
「や、やばいかも」
「なにが?」
「お姉ちゃんのパイズリ。気持ちよすぎる」
 この程度で? まあ童貞だからしかたないか。

 篤志の満足そうな、けれどどこか戸惑っているような表情を見届けながら、私は再び両手を組んで、今度は身体を上下に動かした。もどかしいくらいゆっくりした速度で、谷間からペニスを突き出させたり、隠させたりする。
「また我慢汁が出てきた」
 透明な粘液が滲み出る。
「気持ちいい」
 篤志は唇を結んで姉パイズリを堪能している。
 そんな弟がいじらしく思え、また私のエス属性がうずいた。
 乳房で皮を捲りきって谷間から亀頭を露出させると、舌先でちろちろとくすぐってあげたのだ。いっぱしに男くさいにおいと一緒に、我慢汁の味がする。
「それやばいっ」
「…………」
 答えないで舐め続ける。裏筋を重点的に刺激した。高速でくすぐってはソフトクリームを舐めるように愛撫したのだ。けれど咥えてはあげない。挟んであげてるだけで充分だし。

 篤志は悶えていた。相当気持ちいいらしい。むくむくと亀頭が膨れあがって、谷間から逃れそうになる。さっき射精してなかったら秒殺できた。
 私は亀頭いじめを止め、通常のパイズリを再開した。左右の乳房を同時に揺らしたり、交互に擦ったり。ただし今度は力加減に変化を加えた。強くペニスを圧迫することもあれば、Hカップの柔らかさを味わわせるように、緩く挟んだりしたのだ。
 立て膝がちょっと疲れてきた時、篤志が私の肩を掴んで射精した。
「出ちゃう」
 谷間の中でなにかが噴出した。見れば二度目とは思えない量。
「また出ちゃったじゃない」
「気絶しそうになった」
「そんなに気持ちよかったの? お姉ちゃんのおっぱい」
 うんうんとうなずく弟。
 ――お仕置きっていうかご褒美になったか(笑)

              ***

 卒業旅行から帰ってくると、また下着がなくなっていた。今度はガーターベルト付の、黒いブラジャーとショーツだ。
(再犯ですか)
 呆れてため息が出た。見咎められて肝を冷やしたはずなのに、懲りてなかったらしい。
 篤志の部屋に乗り込んでいってドアを開けた。
 弟は全裸でベッドに仰向けになり、私の下着をおかずにオナニーしていた。
「お姉ちゃん……」
「今すぐそれ返して。篤志のおかずじゃないって言ったでしょう」
「でも下着を盗めばまたお仕置きしてもらえるかな、と思って」
 それが狙いか。ていうか本当にエム属性なんだ、篤志は。
「望みどおりお仕置きしてあげる。今日は再犯だから容赦しないよ」
「ほんと?」
 期待に目を輝かせる弟。またの指コキやパイズリを期待しているのかもしれない。
「ただしお姉ちゃんは絶対に脱がない」
「……ひ」
 私の剣幕に怯んで篤志が尻込みする。
 ――お姉ちゃんね、まだエス属性を全解放してないの。


                   妄想寄稿『エスのご褒美』END


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妄想寄稿『エスのご褒美』 Angel Heart 23/11/10(金) 11:13 小説
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 23/11/10(金) 18:40
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 ろくべえ 23/11/17(金) 6:56
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 Angel Heart 23/11/17(金) 9:48
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 ろくべえ 23/11/17(金) 17:47
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 23/11/17(金) 18:43
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 AH凶 24/3/27(水) 19:09
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 AH凶 24/3/27(水) 19:43
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 24/3/29(金) 21:26
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 ろくべえ 24/10/14(月) 15:04
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 24/10/14(月) 16:43
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 Angel Heart 24/10/14(月) 20:58
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 24/10/14(月) 21:53
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 ろくべえ 24/10/15(火) 6:16
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 24/10/15(火) 8:42
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 Angel Heart 24/10/15(火) 20:04
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 ろくべえ 24/10/15(火) 20:24
Re:妄想寄稿『エスのご褒美』 純西別森木 24/10/15(火) 20:49

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