リニューアルオープンしたばかりのモーテルなので、浴室はきれいで広かった。ジェットバスが全部屋に完備である。
「緊張してる?」
と、おれは陽人(はると)くんに囁きかけた。
陽人くんはC学校三年生。塾の個別指導を担当していて、ハマっているネトゲーが同じことから急速に仲良くなった。今日は、お互いの彼女を交換してセクロスの思い出をつくる日だ。現実世界では年齢的に絶対に履行しちゃだめだけど、虚構世界では誰も心に傷を負わないので許される。
「……緊張してます」
「あの阿呆、おつむは故障してるけどエッチのテクは抜群だから。いっぱい相手してもらって青春するんだぞ。お姉さんに悪戯されるのは男の夢だ」
あの阿呆とはおれの彼女だ。
キャバクラで出逢って交際することになった悠亞、21歳。茶髪でネイルアートがきらっきらで、腰にちょっとタトゥーが入っている。Hカップもあるのでスケベ客にセクハラされることも多いけれど、勝ち気な性格なので迎え撃ちすることがほとんどらしい。
「ち○この比べっこしよう」
と、ショタ心が疼いて誘ってしまった。ち○この比べっこは男の流儀だ。修学旅行に行った時、部活の遠征に行った時、互いに見せ合うことで友情が生まれる。
陽人くんが半勃起を露出した。これから悠亞と混浴できて、セクロスを教えてもらえることに興奮しているらしい。仮性包茎の肉棒は毛が生え揃えはじめだった。
「立派じゃん」
「先生には負けます」
肉棒を並べてみる。
「おかず、何にしてる?」
「田中さん家の奥さんを……。美人で笑顔が素敵で胸が大きいんです」
「人妻か。お姉さんの極致だよな。何歳くらいの人?」
「たぶん、三十歳くらい。偶然会って手を振ってもらえると元気が出ます」
そして家に招かれ、なし崩し的にエッチなことに誘われるとか、そんな妄想を繰り広げながら思春期ち○こをしごいているのだろう。おれにも経験があった。
「先生は?」
「おれは西園寺美優」
「え……バーチャルYouTuberですか?」
「どん引きするな。頭のネジが緩い彼女を相手にしてるとな、上品で賢いお嬢様を求めたくなるんだ。架空キャラでヌくのも気持ちいいぞ」
「ネジがユルんでて悪かったわね」
ごつんっ、と後ろから拳骨を喰らった。
悠亞と真凛ちゃんがバスルームに入ってきたのだ。
二人は着衣のままだ。悠亞はビンテージのジーンズにプルオーバー。真凛ちゃんはセーラー服姿だ。セーラー服でよくチェックインできたと思うが、虚構世界だからありか。
「もう脱いでるし」
「陽人くんとち○この比べっこしてたんだ。どっちがでかいと思う?」
「言わずもなかでしょ」
「『言わずもがな』だ、とんちんかん。無理して難しい言葉を使うな」
「また馬鹿にする。陽人くんの勝ち」
当てこするように悠亞が陽人くんの股間を指差した。
真凛ちゃんといえば、二つ並んだ肉棒に赤面している。ち○こを初めて見たか。
「陽人くんと真凛ちゃんはどこまで経験が進んでるの?」
「キス……だけです」
「おっぱい触ってない?」
「触りたいけど勇気が出なくて」
「触らせてあげていいよね」
おれが促すと、真凛ちゃんが照れうなずいた。
陽人くんがセーラー服越しに彼女のバストを揉んで唖然とする。妄想と違う触り心地は男のトラウマだ。おれもC学生の時、満員バスでお姉さんのおっぱいを押しつけられて驚いた。マシュマロとか水風船とか、そんな貧相な比喩で表現できる感触じゃなかったのだ。
「生おっぱいも触らせてあげて」
真凛ちゃんがセーラー服を脱いでブラジャーを外した。
目測でDカップ。メジャーで測れば84cmくらいか。いずれにしろC学生にしては巨乳のほうだ。
「悠亞の垂れ乳より興奮する」
「垂れ乳じゃなくてU字型です。あんまり馬鹿にするともうパイズリしないから」
「ごめんなさい……調子に乗りすぎました」
陽人くんが彼女の生乳を揉んで鼻息を荒くする。お腹まで反り返ったち○こが頼もしい。青春どうしのスキンシップは見ていて微笑ましかった。
「お姉さんのおっぱいも触ってみる?」
と、悠亞がプルオーバー越しに手ブラして誘う。
「触ってみたいです」
真正面から大人おっぱいを鷲掴めて、思春期ち○こがもっと勃起した。そりゃそうだろう。Hカップのボリュームは凄まじいのだ。
「真凛ちゃんのおっぱいと違うでしょ?」
「おっきいです」
「サイズもだけど、女の子のおっぱいって人によって柔らかさが違うんだよ」
悠亞も服を脱ぎ、巨大ブラジャーを外して陽人くんに生乳を揉ませ、顔面を谷間に埋めさせた。恍惚とした陽人くんがぐりぐりと頬ずりする。赤ちゃんに退行して乳首を吸う様子が健気だった。そんな彼氏の様子を眺める真凛ちゃんはどこか機嫌を損ねていた。
「おれも真凛ちゃんのおっぱい触る」
背後から抱きしめてDカップを揉む。真凛ちゃんのふくらみは張りと弾力にあふれていて、悠亞みたいな柔らかさを誇示する以前だった。あと何年かすればEカップかFカップに成長してスライム感が増すだろう。
真凛ちゃんが抵抗するようにおれの腕を掴んできて悶え、切ない吐息をもらした。
「あの二人に負けないくらいイチャラブしよ」
耳元に囁いた。
ショーツを脱がして全裸にし、成長中おっぱいを揉みまくりながら、フル勃起を真凛ちゃんの背中に押しつけたりお尻の割れ目にフィットさせたりする。そしてそんなイチャラブプレイをしつつキスを迫ると、真凛ちゃんが応戦してきた。ベロの蠢かせ方がぎこちないのはご愛嬌だ。
陽人くんは、立て膝になった悠亞にち○こを悪戯されて下唇を噛んでいた。手コキされたりおいなりさんを揉まれたり、包皮をネイルアートで捲りきってもらったり――。
童貞C学生に耐えられるものか。
案の定、陽人くんが射精した。悠亞が谷間に挟んで軽く揺するとすぐ、腰をがくがくと震わせたのだ。Hカップに埋没しきっている状態で精子が噴き出たのだから、谷間の中ではどれだけの青春が飛び散ったのだろう。
みんなでバスルームに入った。挟射量をからかったら陽人くんが照れた。
陽人くんが生ま○こを見て感動している。悠亞は普段から手入れしているので毛がきれいな逆三角形だ。真凛ちゃんはまだ薄めの毛揃いで割れ目のシルエットが浮かんでいた。
シャワーで掛け湯を浴びせ合ってジェットバスに向かう。アメニティの入浴剤を悠亞がバスタブに入れて泡まみれにした。
おれが真凛ちゃんを背中から抱きしめる恰好で浸かり、対面に悠亞が陽人くんを抱きしめる恰好で浸かる。
「すげえまったりする」
おれが真凛ちゃんのおっぱいを揉んで、悠亞が陽人くんのち○こを湯船の中で弄った。
取りあえず休憩二時間でチェックインしたけど宿泊に変更してもいいかもしれない。
ざぶんっ、と悪戯心が湧いて真凛ちゃんの下半身をW字型に持ち上げながらおれは浴槽のへりに腰掛けた。陽人くんへのスペシャル性教育だ。
「真凛ちゃんのおま○こ見せてあげて」
「だめ、恥ずかしい」
真凛ちゃんが手で股間を覆う。
「隠さない」
肉壁を開いて全貌を公開させる。
人型の笠に包まれたクリトリスとか、肛門の上部に鎮座する膣穴とか、保健体育レベルでしか女体を知らない陽人くんには衝撃の光景だ。あんぐりと口を開けている。
「ここにち○ぽ挿れるんだよ」
おれは中指を真凛ちゃんの膣穴に滑り込ませ、痛がらない程度に愛撫した。悠亞なら人差し指と中指の二本が入るが、さすがにC学生では無理だ。けれどヌルヌルしていて濡れているのがわかった。処女膜の存在を感じないのは虚構世界のせいだろうか。
「気持ちいい……気持ちいいっ」
真凛ちゃんがよがる。
「陽人くんも悠亞のま○こで勉強してみて」
浴槽のへりに座った悠亞がみずから開脚し、童貞C学生に女体の神秘を教える。陽人くんが至近でガン見し、「わあ」とか「ここですか?」とかつぶやきながら生唾を呑み込んでいた。膣穴の場所に戸惑いつつ指を挿れ、クンニを始めたのは悠亞が誘ったせいだ。
「気持ちいい」
悠亞が褒める。おれでさえ潮吹きさせられるのは5回に2回なのに、童貞C学生の指テクや舌テクで感じるわけがない。陽人くんに自信を持たせてあげるつもりなのだ。
おれは浴槽のへりに腰掛けたまま真凛ちゃんを股座に正座させた。
「おっぱいでおちん○ん洗ってくれる?」
「うん」
それはパイズリというより上半身を駆使した洗体マッサージだった。が、Dカップがちゃんと肉棒に押しつけられ、ふくらみと谷間を感じた。なにより泡まみれなので普通のパイズリより快感が増している。真凛ちゃんが身体を動かしてじゃぶんじゃぶん湯船を波打たせれば、猛烈なくすぐったさがち○こを襲った。
「フェラチオの練習してみよっか」
いったんシャワーで泡を洗い落としておれはリクエストした。
「おちん○ん舐めるやつ?」
「真凛ちゃんに舐めてもらえたら嬉しい」
フル勃起の根元を摘んで口元に向ける。
真凛ちゃんが肉棒を握らず舌を這わせてきた。本能的にノーハンドフェラとかポテンシャルが高いかもしれない。
ソフトクリームを舐め上げるような不慣れさは単調だったけれど、すぐにチュッパチャ○プスに変わった。裏筋をれろれろとくすぐったり、無垢な口で懸命に頬張ってきたり。悠亞の絶品フェラとはまた格別の射精欲が疼く。
「上手いね」
豊乳美少女の頭を撫でた。
陽人くんは立ち上がってまた悠亞にパイズリをお願いしていた。よっぽど刺さったのだろう。悠亞が泡まみれのHカップで青春ち○こを挟んであげて、なぶるように乳房を揺すった。それは技量のほんの初級でしかなかったが、思春期C学生にはトラウマ級の経験だ。秒殺されて陽人くんが二度目のスペルマを撒き散らした。
「おちん○ん挿れたい人」
と、おれは真凛ちゃんにともなく陽人くんにともなく言った。
「挿れたいです。悠亞お姉さんとセックスしたい」
「挿れてみたいです……」
C学生カップルがネトラレを希望する。
「じゃあ真凛ちゃんと悠亞は壁に手をついてこっちにお尻向けて。……悠亞。陽人くん、ち○ぽ挿れる場所まだわかってみたいだから誘導してあげて」
「ちゃんと教える」
悠亞と真凛ちゃんが立ちバックスタイルになってお尻を向けた。
悠亞のお尻は86cmで、尻コキされるとパイズリ並みに我慢できない。真凛ちゃんのお尻は子供以上大人未満で美尻だった。二人とも股間からま○こを覗かせている。
おれは真凛ちゃんの下半身を開いて肉棒をゆっくりめり込ませた。狭い膣穴を通過させるのに少し慎重さを要したけれど、根元まで埋め込ませてみれば、きつい締め付け具合と生温かいヌルヌル感に満ちていた。悠亞のま○こは経験値がありすぎてどんなち○ぽでも24時間受け容れ可能なので新鮮だ。C学生ま○こに開眼しそうだった。
陽人くんは悠亞の後ろ手に導かれ、青春ち○ぽをキャバクラお姉さんに挿れていた。思春期の夢が叶った瞬間を目撃した気がする。どんな感動が彼の全身に駆け巡っているのだろう?
真凛ちゃんのDカップを揉みながら腰を動かす。美尻がパンパン音を立てれば、隣ではキャバ嬢尻が童貞棒に突かれて波打っていた。
真凛ちゃんと悠亞が髪を振り乱し、あんあんっと喘ぎ声をもらす。C学生ま○こは極上の締め付け具合だった。情けないくらい早く射精欲が収斂し、おれはち○こを引っこ抜くと真凛ちゃんの美尻と背中にぶち撒けた。陽人くんも悠亞に覆い被さって果てていた。
「……真凛ちゃんのおま○こ、すっごい気持ちよかった」
「恥ずかしいからだめ」
「痛くなかった?」
「……大丈夫。虚構世界だから」
「陽人くん、悠亞お姉さんに中出ししちゃったみたいなんだけど?」
「あとで叱る。私が初体験相手じゃないのに、あんな嬉しそうにしてると嫉妬する」
「陽人くんのこと好きなんだ?」
「だって優しくて常識があるもん」
「優しさと常識は人間の条件だよね」
おれは真凛ちゃんとキスした。萎えないままのフル勃起をお尻に擦りつけながら。
……ベッドルームに戻ると、おれたちはルームサービスのドリンクを飲みながら、アダルトチャンネルを観てまったりした。『センズリ鑑賞』というジャンルは初めてらしく、陽人くんと真凛ちゃんが吃驚(びっくり)していた。男のオ○ニーシーンを眺めるだけの作品なんてC学生にはトラウマすぎるだろう。
ち○こが復活して再戦に挑んだ。真凛ちゃんにフェラチオの育成をし、座位――だいしゅきホールドでフル勃起を挿れまくる。陽人くんは悠亞に寝パイズリしてもらって、三度目のスペルマをお姉さんの顎と顔に解き放っていた。
通常通りのペアに戻って再々戦。童貞ち○ぽに喜んでいたま○こが彼氏ち○ぽを懐かしがり、とんでもない量で潮を吹いた。陽人くんはようやく彼女とのセクロスを経験でき、オーソドックスな正常位で絶頂を迎えた。コンドームを付け忘れたっぽいけど、虚構世界だから妊娠はないだろう。
「もっといっぱいおちん○ん頂戴」
と、悠亞と真凛ちゃんがおねだりする。
おれはフロントに電話して宿泊に変更してもらった。
***
悠亞に付き合わされてランジェリーショップの試着室前で退屈していると、背後から聞き覚えのある声がした。
「先生、こんにちは」
「ああ……陽人くんと真凛ちゃんか。デート?」
「真凛が新しいキャミソールを買いたいって」
呼び捨てできるようになったか。成長したな。
「誰?」
と、悠亞がカーテンから顔を覗かせる。
「陽人くんと真凛ちゃん。ちょうどランチタイムだから、買い物が終わったら四人でファミレスに行こうか」
「ファミレスじゃつまんない。コンビニで持ち込み買って、あの時のモーテルでみんなで休憩しようよ」
「ネトラレごっこか。悠亞のま○こより真凛ちゃんのま○このほうが気持ちいいからな」
「は? まじで殺す。ていうか陽人くんのおちん○んのほうが好き」
「好きにしろ。おつむ故障中のショタキャバ嬢」
「なによ。ロリコンの変態塾講師」
クスクスと陽人くんと真凛ちゃんが笑う。
――今日もネトラレを楽しめそうだ。
妄想寄稿『青春? ネトラレごっこ』END