しばらく公然の中で抱き合った僕等でしたが、「もう少しお話したい」という彼女が囁いた言葉があり、「あっちに公園があるからそこで良い?カフェかどこか行く?」と言い、彼女は「公園が良い」と言ったので移動しました。その公園へ移動する際、彼女は自然と手を握って来ました。しかし、いきなり抱き合った直後なため、お互いに緊張して言葉があまり出ず・・・でした。
公園に着くと、陽が沈んだとはいえ、夏のこの時期には人があまりいませんでした。空いているベンチに座る前に、また僕は彼女を抱きしめました。
「ましろ・・好きだよ・・・」
「シン・・・アタシも・・好き・・・」
その言葉を聞いた僕は我慢できずに、というよりも自然と彼女の唇を奪うようにキスまでしてしまいました。
お互い「チュッ・・チュ・・ハァ・」
抵抗する素振りのない彼女に対して、
僕「ましろ・・・ハムハムって知ってる?」
ましろ「知らない。」
と言うと、さらに深くお互いの唇と唇を合わせながら口の角度を変えるようなキスをし、
お互い「ハァンハァン・・・・ハァンハァン・・・・」
僕「ハァン・・ハァン・・ってなるからハムハムって言うんだよ。」
と言っていると、
ましろ「じゃあコレは?」
と言ったましろは、急に舌を絡めてきてベロチューに発展。
お互い「チュッチュッ・・クチュクチュ・・ペロペロ・・ハァン・・・」
僕「ましろって・・エッチなんだね」
ましろ「シンだって・・エッチじゃん」
僕「キスだけで妊娠しそう?」
ましろ「うん・・ウフフッ」
と、お互いに照れながら笑顔になって、抱き合ってから以降の緊張が解れました。キスばかりしていると、彼女のカラダをさらに強く寄せて胸がアタッた感触もあり、僕の興奮は下半身に現れ、ましろにも
「シン・・・アタッテルよ」
と、まで言われる始末。もう我慢できないと思っていたのですが
、
「シン、お話があるの。落ち着いて聞いてくれる?大丈夫?」
「うん、大事な話だから。」
と言われ、僕等は公園のベンチに座る事に。おそらく「落ち着いて」と言われたのは勃起している事を悟られたから・・・というお恥ずかしい醜態。しかし、話はここから真剣な話題に。
「シン、アタシも・・シンの事・・・好きなの」と、いつもは目を合わせてしゃべる彼女が目線を外して小さな声で恥ずかしそうにしゃべってくれました。
「俺もましろの事が好きだよ」
と、返すと照れる彼女でしたが、「でもね・・」と切り出されたので、スペイン人の彼氏の話題になると察知した僕は、
「面倒な事になってゴメン。俺が手を出さなかったら・・」
と条件反射のように口走ってしまいましたが、
「面倒じゃないよ。好きだもん。」
「ありがとう。嬉しいよ・・・でも・・いつから?」
と言って、スペイン人の彼氏の話題をいったん封印し、僕等2人の間での話をもっと深く聞く事に。ましろがどれだけ想ってくれているのかを確認して、今後スペイン人の彼氏や留学、この日の行動を決めようと思ったのです。
ましろ「分からない。自然にだよ。シンは?」
僕「テヘペロとか言いだした頃かな。『Sさん以外にはテヘペロなんて言わない』って、言ってたし。あとはMさん(年配の女性スタッフ)に『2人が付き合っているように見えたから』って言われて意識し始めて・・・その翌日に化粧品のテスターからの”再会事件”があったから運命的だなって思ってたよ。もうあの時は完全に好きになっちゃってた。」
ましろ「アハハッ、そうだったんだぁ〜。シンってェ、可愛い〜!!」
僕「あっ、馬鹿にしてるな。でも、ましろが他の人にしてない事をしてくれてるなって感じてたから。それに、あれだけ毎日のように一緒に帰ってたら好きになるよ!」
ましろ「確かに。毎日帰ってたもんね。連絡先も知らないのに時間合わせて。」
僕「そうだよ。あれっていつも待ってくれてたよね?」
と言うと、ましろは顔を赤くして、
ましろ「うん、だってシンいつも優しいし、面白いから・・いつも楽しいんだもん」
僕「なんか照れ臭いよ。ましろだって純粋で可愛いよ。」
ましろ「んん、違うよ。だって、アタシ・・朝来て、シンが他の女の人と話してるの見たら嫉妬しちゃうから、シンに見えるように他の男の人と話したりしてたもん。」
僕「ええ?そうなん?ましろ、可愛い〜。もっと好きになっちゃうよ。」
ましろ「恥ずかしいな〜・・・」
僕「可愛いよ。じゃあ・・もしかして・・・露出度高い服は俺を誘うため?そういえば『いつもこういうの着てるわけじゃない』って言っていながら、毎日のように見せてくれたよね?」
ましろ「う・・ん、全部じゃないけど、そういう日もあったよ」
僕「え、じゃあ、さっきの『Sさんのおウチ綺麗にしてそうですね』っていうのも・・・?」
ましろ「うん・・・・もう恥ずかしいよ」
僕「へえ・・・じゃあ今後の事について話しよっか?」
そう言うと、お互いに緊張しながら、本当の深い気持ちを確かめる話題へとシフトして行きました。
(続く)