その後、何度かその猫カフェで出会うようになりました。
大概私が珈琲と猫を楽しみに行くと、2-30分遅れて彼女が来て
私の横で猫を待つ…というパターンが多かったように思います。
彼女は、私の言う事をそのまま素直にやってみたそうです。
すると次第に猫が寄ってくるようになり、3-4回目には膝で昼寝をする猫も出てきた、と
とても嬉しそうに話してくれました。
それを機に、どちらからともなくお互い自分の事を話し始め
何度か会話をやりとりするようになり、次の「猫タイム」を約束するまでになりました。
彼女はMさんといい、美容系の専門学校の2年生。
自宅からネイルのコースに通いながら、それ以外の時間はほぼバイト三昧…
唯一の息抜きがこの「猫鑑賞」、と言っていました。
本当は「猫なでなで」とか「猫抱っこ」とかやってみたいのに
どのカフェでもなかなか猫が懐かず、といって人懐こい猫は人気者で独り占めできず…
そんな時に出会ったオジサンのアドバイスで抱っこ・なでなでが実現。
最初「シショー」と呼ばれてしまい、何かこちらの下心を見透かされ予防線張られた?
…と焦ったのですが、Mさんは真面目にそう考えていたようで、「猫タイム」で話をするうち
シショー → センパイ を経て、ようやく名前を呼ぶ関係になりました。
一方、(誰か俺に師匠を…)と思うくらいの“彼女いない歴ン年”の私。
歳は10以上離れているはずで、さらに(猫より巨乳好き)なんてこと言える訳がありません。
それを知ってか知らずか、時々Mさんはいたずら(?)みたいなことをしてくるようになりました。
この間は先に来ていた私を見つけたMさんが「あ! いた!!」と大きな声を出し
店員さんに注意されていました。
その後、抜き足差し足でわざとらしく一歩一歩私のほうに近づいてくるのですが
一歩踏み出すたびに、もの凄いふたつの膨らみが、ゆっさり、ゆっさり揺れ動くのです。
その日、上はTシャツにキャミソール、下は膝上くらいにカットした細めのジーンズ。
ジーンズからは、見るからにほっそりした太ももが覗いています。
それとは対照的に、上は重ね着していても圧倒的な膨らみに押し上げられ
飛び出した膨らみのてっぺんから裾がストン、と垂直に落ち、おへそが見え隠れ…
でも本人は一向に気にしていない様子。
巨大すぎる膨らみのせいで、裾から見える腰回りのくびれが目立ちました。
その光景を呆然とみている私に近づいてくると
「猫じゃなくて、何アタシのことガン見してんのよー(笑)」
そう言いながら、いつものように私の隣に座りました。
その後は何事もなかったように、頼んだ飲み物もスルーして
(猫ちゃん、来てね…)と眼をつぶって待つのです。
猫が来るまでの間、私にとっては「Mさん鑑賞」のチャンスでした。
リップで艶めいた唇、金色に染め何本か細かく編み込んだ髪、そして耳に小ぶりのピアス。
飾りを散らしたネイルや褐色の肌は、私の持つギャルのイメージそのものでした。
太めの眉と大きな瞳が少し幼さを感じさせ、美人、というより可愛い顔立ちですが
やはり目立つのはその巨大すぎる胸元で、小顔なこともあって
その対比はさらに猛烈な膨らみを強調し、文字通り「顔よりでっかい胸」でした。
横から見下ろす位置からだと、褐色のふたつの膨らみに押し上げられ
今にもはち切れそうなTシャツの首元が丸見えです。
パンパンに張り詰めた膨らみの谷間が襟ぐりからずっと下まで影を作っています。
一体どれだけの深さなんだろう…
そんな風に眼に焼き付けた光景を想い出し、
「猫タイム」があった日の夜“自家発電”するのが日課になっていました。
そんな悶々とした日々を送っていたある日、とんでもない転機が訪れるのでした…
(まだ続きます)