971 / 9721     ←次へ | 前へ→

妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 小説  Angel Heart  - 20/5/13(水) 15:35 -

《憩いの里 緑風館》は、東京から関越自動車道に乗って二時間ばかり北上した場所にある。
 その名の通り周囲を鬱蒼とした木々に囲まれた宿泊施設で、敷地内には運動場や体育館のほか、テニスコートといった設備が完備されている。
 春には大企業の新入社員が訪れて研修をおこない、夏には全国の運動部やスポーツ少年団が訪れてきて合宿に臨む。
 本館は豪奢な旅館のようでいわゆる「青少年の家」のイメージとはかけ離れている。ログハウス風に作られた建物は夏には爽やかで、冬には温もりのある佇まいを見せるのだ。

 そんな《緑風館》に秋山架純が勤め始めて今年で五年目だった。
 女子大生と称してもまかり通る若さと均整の取れたボディ。セミロングの髪は栗色に輝き、どこかあどけなさを残す瞳は大きくぱっちりしている。スタッフ用のポロシャツも今ではすっかり板についていた。
 ……午後六時。終業の時間になると架純はいそいそと席を立った。
「またお風呂お借りしてから帰りま〜す」
「はいはいどうぞ。明日は聖フォレスト女学院の団体さんが来るからよろしくね」
 ノートパソコンに向かっていた上司が顔もあげず、架純に手を振った。備品管理課はリネンなどの宿泊用品に不備がないか、常に万全の態勢を整える責務を負っている。
 同僚たちに会釈すると架純はタイムカードを捺した。

(さて、と……みんなどんな顔するかな)
 大浴場に向かいながら架純は思わず微笑んでしまった。スタッフの特権として源泉かけ流しの浴場を自由に利用できるのだが、そこでひとつ楽しみにしていることがあったのだ。
 ――巨乳を見せつける。
 泊まりにきた運動部やスポーツ少年団の女の子たちと一緒に入浴し、自慢のFカップを誇るのだ。脱衣場で架純のブラジャーが取り払われた時のどよめき。一斉に集まる視線が架純には嬉しい。自尊心をくすぐられるようで、みんなから崇敬されるようで。
(ふふ。大人のおっぱい見せてあげる)
 架純がわくわくした時、女湯の暖簾が見えてきた。

「あ……架純さんだ。架純さんも一緒に入るんですか?」
「そうよ。ここのスタッフの特権でね、お風呂を好きな時に使っていいの」
「いいなあ。温泉に入り放題とか夢じゃないですか」
 脱衣場には二十人ほどの中学生がひしめいていた。全国中学選抜のバスケ部員だ。ここで海外遠征前の最終合宿をおこない、来月渡米するという。他にはボーイスカウトの団体数十人が宿泊していた。
 架純は脱衣籠にバッグを放り込むとセミロングをうなじ辺りで束ねた。女の子たちもそれぞれ服を脱ぎ始めているけれど、どれもが初々しい眺めだ。シンプルなブラジャーにお揃いのパンティ。揉まれた経験のないおっぱいは貧乳か標準ばかりだ。架純が負けていることと言えば、ひき締まった肉感だけだろうか。

 架純はポロシャツを脱いでブラジャー越しに巨乳を披露した。一瞬で注目を集め、バストに好奇の視線を感じる。架純のプライドが少し満たされた。
「架純さん、おっぱいおっきい!」
 架純になついてる女の子が目を丸くした。
「そう?」
「何カップあるんですか? ていうかまじヤバいんだけど」
「Fカップよ。トップの数字は秘密だけど」
 架純の周りに人だかりができる。ファンに囲まれるアイドルの気分だった。
 女の子たちは架純がズボンを脱ぐとランジェリーの大人っぽさに溜息をもらし、ブラジャーが取り払われるとロケットおっぱいに驚愕の声をあげた。全裸になった時には、お尻の小ささに羨望の嘆きさえもらす。思春期ゆえの憧憬だろうか。
「架純さんのおっぱい、触らせてもらっていいですか」
 どうぞ、と架純が胸を張ってみせた時、不意に闖入者が現れた。

「志保里先生! ちょっと見てくださいよ。架純さんのおっぱい、先生に負けないくらい大きくないですか」
 暖簾をくぐってやって来たのは美貌の女性だった。確か選抜チームのマネージャーで折原志保里とかいった、と架純は記憶している。清楚な感じで体育会系とは無縁の印象だ。高原でそよ風に吹かれているかピアノでも弾いているほうが似合っている。年齢は自分と同じか二つ三つ上だろう。長い髪をアップにまとめて入浴グッズを抱えている。
「架純さん?」
「ここの従業員さんですよ。ほらこの人。――ね、巨乳でしょ?」
 全裸のまま志保里と目が合った。館内で何度かすれ違ったことがあるので「あ」と志保里が口を開く。続いて軽い会釈。「うん、大きいと思うよ」と同意してくれたけれど、その瞳に驚きの色はなかった。むしろ余裕で架純を見下しているような――。
(この人、乳道知ってる……)
 架純の直感が警告を鳴らした。乳道(ちちどう)はごく限られた巨乳世界に知られる、女のプライドを賭けた決闘だ。互いのバストをぶつけ合い、潰し合い、どちらが優位かマウントする真剣勝負である。ルールは千差万別だけれど、おおまかに言って相手を屈服させればよい。巨乳で窒息させてもいいし、おっぱい相撲で降参させてもいい。あるいはブラジャー交換でホックを吹き飛ばすのも手だ。
 勝敗によっては電車内の勢力図が変わるともいう。丹羽眞理子が結城萌美に負けた結果、車両の占有率が聖フォレスト女学院から聖ブレスト女学園に移ったように。

 そんな乳道を知っている女が今架純の目の前にいた。中学生たちは毛ほども気づいていないけれど、明らかに折原志保里は乳道の志士だった。バストが闘志を放ち始めたのだ。架純の巨乳を見た途端に。
「お仕事は、今日はもう終わりなんですか」
 わざわざ架純のとなりの脱衣籠を取り、志保里が言う。
「ええ。事務職なんで定時に帰れるんです」
「女の子たちが迷惑かけてなければいいんですけど、大丈夫でした?」
 チームロゴとスローガンがプリントされたTシャツを脱ぎ、志保里がブラジャーを見せる。花柄の刺繍が入った薄紫色のブラジャーだ。フルカップのブラから豊かすぎる谷間が覗いている。Gカップか、それともHカップか。架純は少し怯んだ。
「迷惑なんてそんな……全然困ってないですよ」
 首を振る顔から余裕が消える。これまではずっと貧乳の子供たち相手に巨乳を誇ってきたが、志保里相手ではそうもいかない。へたに戦いを挑めば返り討ちにされる。
 志保里はすらりとした脚を披露すると架純以上に体脂肪率の低い美尻をさらした。肌は白く艶やか。ブラジャーが外されて出てきたのは美乳を極めたU字型のおっぱいだ。

「志保里先生のおっぱい、超きれい!」
「しかもおっきいし。何カップあるんですか」
「前に教えたじゃない。92センチのHカップよ」
「Hカップ……? えっと、ABCDEF――えっ? 架純さんよりでかいんですか」
 乳比べの緒戦はカップサイズの申告から始まる。いわば武士同士の名乗りあい、示威行動だ。カップサイズが大きければ大きいほど優位、というわけでもないのだが。
「2サイズも負けちゃった」
 なので架純は臆せず自分のカップサイズを申告した。相手が本当に乳道の戦士なのか探りを入れる意味合いもある。
「Fカップでも充分ですよ。このコたちから見れば巨乳なんですもの」
 ――私から見れば貧乳だけど。
 そんな声が聞こえた。やはり折原志保里は乳道の戦士だ。
「志保里先生のおっぱい触ってみたいです!」「私も!」
 女の子数人が手を挙げた。いつの間にか興味の対象が架純のFカップから志保里のHカップに移っている。志保里の周りに人だかりができ、架純は惨めにも放置された。さっきまでのアイドル気分は何だったのか。
「こら。そんなに一斉に触んないの。先生のおっぱいはふたつしかないんだよ」
 柔らか〜い! おっきい! 重た〜い!
 志保里の美巨乳を揉みまくる声が響いた。
 架純は耐えられずそっぽを向いた。
 勝ち誇ったような志保里の一瞥(いちべつ)から逃れるために。

 架純のFカップにも生徒たちが群がってきたが、リアクションには期待はずれ感が満ちていた。Hカップを揉んだあとなので無理もない。架純のおっぱいは志保里のそれに比べ、柔らかさもボリュームも足りないのだ。
(第1ラウンドは完敗か)
(緒戦は勝ったみたいね)
 二人の乳道戦士が無言のまま視線を交わす。
「あの……志保里先生と架純さんにお願いがあるんですけど」
「なに?」
 おずおずと手を挙げたのはショートヘアの女の子だ。となりにいるチームメイトが何やら顔を真っ赤にしている。
「ふたりで抱き合ってくれませんか。由華が百合プレイ見たいって言ってきて」
「ちょ、バラしちゃだめじゃん! ……てかもうめっちゃ恥ずかしいし」
 男子同様、二十四時間エロいことを考えている年頃だ。大人の巨乳を見ているあいだに興奮してしまったのだろう。由華は百合とBLが好きなのかもしれない。
「そんなお願いすると架純さんが困っちゃうでしょ」
 私のHカップで潰されるし。
「いえそんな……困ることなんか全然ないです。ただ抱き合うくらいなら別に」
 次は負けませんよ。
 生徒たちが気づかない世界でふたりの矜持が衝突する。
 好奇心が暴走した中学生にお願いされ、架純と志保里は正面から抱き合った。

「おお〜!」
 どよめきが脱衣場にこだました。
 架純と志保里が抱き合うとFカップとHカップがともにひしゃげ、なんとも言えない艶めかしい光景が広がったのだ。架純のロケット砲がとんがりを生かしてHカップを押しつぶすと、志保里の美巨乳が変幻自在に形を変え防戦する。そうかと思えばHカップが大きさに物を言わせて反撃し、ロケット砲がいったん後退して陣形を整えた。
 大人ふたりの百合プレイに選抜チームは大興奮だ。そこにどんなプライドが懸けられているかも知らずに。
「架純さんの胸、張りがあって若いですね」
 志保里が真正面からロケットおっぱいを鷲掴んできた。
「志保里さんこそ美巨乳で羨ましいですよ。私もこれくらい柔らかかったらいいのに」
 架純も負けじと揉み返す。志保里のバストは大きな雪見大福みたいに揉み心地がいい。
(先に乳首立たせてあげる)
(……悶えるのはそっちです)
 選抜チームからすればお姉さん同士のじゃれ合いだが、対峙する当人たちは真剣勝負だ。相手を先に感じさせようと乳房を揉みまくり、乳首をいじりまくる。
 志保里の攻撃に架純が思わず反応すると、清楚な戦士は弱点を見つけたとばかりに集中的に乳首を摘んできた。左右の乳頭を親指と人差し指で摘み、こりこり……すりすりと。
 架純も受け身ばかりではないられない。志保里のバストを揉んでは乳輪ごと乳首を刺激し、刺激してはまた揉みまくる攻勢に打って出た。
 二対の乳首がほぼ同時に突起し、再び乳房の潰しあいに移行したのは、たがいに負けを認めたくなかったからかもしれない。

「キスしても平気ですか」
 志保里がささやいた。
「もちろん女同士ですもん。構いませんよ」
(乳首責めで降参しなかったからキスで屈服させるつもりね。私、キスは得意なんですけど?)
「生徒たちにはちょっと刺激が強いかもしれないけれど……じゃ失礼して」
(悶えさせてあなたをもっと惨めにさせるつもりなの)
 ふたりが唇を重ね合わせると女の子たちが照れまくった。星空の下で彼氏とファーストキス――という夢に夢見る年頃でいきなり大人同士のディープキスを見せられたのだ。
 一人残らず赤面し思春期の興奮が最高潮に達した。誰もが無言で百合プレイを見守り、妖艶な潰しあいに息を呑む。
 架純はねじ込まれてきたベロを吸い、ロケット砲をお返しとばかりに押しつけた。
 志保里が思わず吐息をもらし、乳首をこりこりに硬くさせる。
(今度は勝てる……大丈夫そう)
 架純の中で確信が芽生えた。架純の乳首も立っているけれど志保里ほどではないのだ。擦れあう突起に差を感じる。
 やがて志保里が身体を離し、悔しそうに架純をひと睨みした。

「おっぱいが大きい女の子にしかできないこと教えてあげる?」
 掛け時計を見ると架純は言った。再び崇敬の対象が自分に戻ってきている。女の子たちがうんうんとうなずいたのだ。
「そろそろね、ボーイスカウトの男の子たちがお風呂に入る時間だから、適当にふたりくらい見繕ってここに連れてきてくれない?」
 捕縛に向かった女の子を目で追いながら志保里がささやいた。
「何するつもりなんですか」
「巨乳にしかできないことって言ったらパイズリに決まってるじゃないですか。ここまで一勝一敗のタイですから、次の第3ラウンドで決着させましょ。射精させた時間がより短いほうが勝ち。単純ですよね」
「Hカップにあなたみたいな貧乳が勝てると思えないんですけど?」
 谷間を誇示するかのように志保里が両腕を組んだ。
 やがて捕縛に向かった女の子が戻ってきた。彼女に背中を押されて二人の男の子が脱衣場に現れる。将来有望なイケメンくんと真面目そうな眼鏡くん――どちらもS学校高学年に思えた。
「え……ちょ、ここって女湯なんですけど」
 半裸の女子中学生と全裸の大人に囲まれ、男の子たちがうろたえる。
「ふたりにちょっと協力してもらいたいことがあるんだけどさ、いいかな」
「な、なんですか」
「おちんち○ん貸してもらってもいい? 私とこの志保里お姉さんがね、中学生のお姉さんたちに教えてあげたいことがあるの」
「ちん○んなんてそんな……無理です。絶対ムリです。恥ずかしいですよ」
「協力してくれたらお礼におっぱい触らせてあげるよ。触ってみたいでしょ?」
 おっぱい揉みをご褒美に提示され、イケメンくんと眼鏡くんが押し黙った。
「ふたりはもう勃起できる?」
「できますけどそれがどうしたんですか……?」
「私と志保里お姉さんがね、おっぱいでおちん○んを挟んでみる約束なの」
 パイズリという語彙はないらしい。ふたりの男の子が不思議そうに立ち竦んだ。

 イケメンくんは遼太郎、眼鏡くんは崇といった。寄ってたかって服を剥ぎ取られ、あっという間に下半身丸裸にされる。上だけボーイスカウトの制服姿だ。ちん○んは勃っているけれど包皮がかぶさっている。股間を隠そうとする手を女の子たちがどけると次第におとなしくなっていった。
「巨乳だけにできる技でね、パイズリがあるの。谷間におちん○ん挟むんだよ」
 架純がFカップを手繰り寄せてみせると女の子たちが真似して貧乳を寄せ出した。潰し合いごっこなのか友達と一緒におっぱいをくっつけ合っているコもいる。
「みんなも巨乳に成長して彼氏ができたらやってあげて。すごく喜んでくれるから」
(志保里さんに絶対負けませんよ)
(どうぞご自由に。パイズリは得意中の得意なんですけれど?)
 遼太郎の前で架純が、崇の前で志保里が立て膝になっていた。たがいに視線を交差させ、最終ラウンドに臨む闘志を沸き立たせている。
「何秒で喜んでもらえるか時間計ってもらえる?」
 スマートフォンのストップウォッチ・アプリが用意された。
「谷間以外使うのは禁止っていうことで」
「架純さんは口を使ってもいいですよ。ハンデつけないとフェアじゃないでしょう」
「な……」
「せいぜい頑張ってください。パイズリのお手本は私が見せますので」
 ふたりが火花を散らしていることを選抜チームは知らない。ただパイズリという、初めて知るプレイに好奇心を疼かせるだけだ。
 阿吽の呼吸で最終ラウンドが始まった。

 架純が包茎ち○ぽを谷間で挟むと遼太郎がうめいた。未知の快感に戸惑っているのだろう。崇も大きな雪見大福に包まれ、困ったような表情で唇を噛んでいる。
「どう? お姉さんのおっぱい、気持ちいい?」
 上目遣いに遼太郎を見つめ、羞恥心を煽る。谷間に据えられた性棒がもう疼き始めていた。これは勝てる。そう架純が微笑んで乳房を揺すった時、唐突に歓声が響いた。
 崇が射精していた。
「いっぱい出たね。お姉さんの谷間、すごく幸せだったでしょ」
「ご、ごめんなさい……我慢できなくて汚しちゃいました」
「全然平気だよ。崇くんが喜んでくれてお姉さんも嬉しい」
 女神みたいな笑みを浮かべると志保里がちらっと架純を一瞥した。小馬鹿にするような視線。まだ手間取ってるの、と。
 続いて遼太郎も射精した。志保里が7秒ちょい。架純が10秒ちょうど。
「交替よ。Fカップは逆転できるかしら?」
 志保里の挑発に架純の心が苛立った。

 相手を交換して決勝戦が始まった。再び志保里が先に射精させれば架純の負け。架純がプレーオフに持ち込むためには3秒の劣勢を取り戻す必要がある。
 初体験でいきなり連続パイズリされることになった思春期ボーイたちは、信じられない幸運に呆然とするばかりだ。
「遼太郎くんの精子を拭いてからね」
 と谷間に垂れ這う粘液をタオルで拭う。志保里も崇の精子を拭き取っていた。
(これで決着させましょ。さっき負けたのは本気出してなかったからです)
(はいはい。自分で自分に釈明してるのね。負け犬がよくやることよ、それ)
 ――ムカっ!
 架純が崇のち○ぽを谷間に挟みこんだ。志保里も遼太郎のそれを挟んでいる。二発目なので多少の余裕はあるだろう。Hカップに勝ってこれからの箔を付けたい。
 架純が乳房を揺らすと崇が腰を引かせた。射精直後なのでくすぐったいのだ。萎えるどころかますます元気になってくる。繰りだせるテクニックを総動員すれば志保里に勝てるはずだ。
「さっきのお姉さんの谷間と私の谷間と、どっちが気持ちいい?」
「ど、どっちも気持ちいいです……柔らかさが違ってて夢みたいで」
「でもこんなことはしてもらえなかったでしょ?」
 架純は左右の乳房を交互に揺らした。崇のち○ぽを激しく摩擦するように。
 年上のお姉さんにじっと見つめられ、崇が赤面する。腰を引かせながら、谷間に出入りするち○ぽを見おろしながら。

「こっちはもうすぐ出そうですよ?」
 架純がふと横を見ると志保里が遼太郎を見上げ、余裕すら感じさせる笑みを浮かべていた。Hカップを揺することなくホールドしている。むしろ遼太郎が志保里の肩に掴まってみずから腰を動かしていた。柔らかすぎる谷間を満喫するみたいに。
「私のおっぱいのほうが満足みたい」
 架純と視線も合わせず志保里が言った。
 遼太郎の腰の動きが速くなり、真剣な表情が色濃くなる。射精が近いのだ。
 架純も負けじとパイズリを加速させたが、崇は我慢しているらしい。早漏で終わってしまった一発目を取り戻そうと、架純のFカップを堪能しているのだ。
 架純は焦った。このままでは負けてしまう。
 と思った途端、遼太郎が目を瞑って下半身を震わせた。がくがくと膝を砕いて射精する。志保里が谷間にちょっとだけ出た精子を見て拍手した。
 遅れて崇も射精した。志保里が1分19秒。架純が1分37秒――。いや、もはやタイムなど関係ない。架純は敗北したのだ。

「約束だからおっぱい触っていいよ」
 遼太郎の手を導いて美巨乳を揉ませながら、志保里が言った。
「お姉さんのおっぱいも遼太郎くんのおちん○んも汚れちゃったね。一緒にお風呂に入ってきれいきれいしよっか? ――架純さんはどうします? 崇くんと一緒にお風呂入りますか」
 屈辱的な誘いに架純は返答ができなかった。勝者のそばでどうして敗者がいられよう。
 架純は急いで服を着ると大浴場から逃げ去った。「お風呂入んないんですか?」という女の子たちの声を背中に浴びながら。
 崇は志保里におっぱいを揉ませてもらったことだろう。
 あの、乳道の証明であるHカップを――。

                        (Created by Angel Heart)


                 ***

 告白板から乳比べ作品が消えてしまって淋しい思いをしている皆様へ。
 キャットファイト的でない乳比べ作品を書くとこうなります_(._.)_


引用なし

パスワード



・ツリー全体表示

妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Angel Heart 20/5/13(水) 15:35 小説
Re(1):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 雷門黒桃太郎 20/5/13(水) 16:18
Re(2):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 雷門黒桃太郎 20/5/13(水) 16:20
Re(3):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Angel Heart 20/5/13(水) 16:59
Re(1):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 矜持衝突ファン 20/5/13(水) 17:35
Re(2):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Angel Heart 20/5/13(水) 17:56
Re(1):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Mr.774 20/5/14(木) 21:21
Re(2):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Angel Heart 20/5/15(金) 0:03
Re(3):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 名無し 20/5/27(水) 4:51
Re(4):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Angel Heart 20/5/27(水) 17:48
Re(5):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 Mr.774 20/5/30(土) 7:44
Re(6):妄想寄稿『矜持衝突 静かなる闘い』 矜持衝突ファン 20/5/30(土) 10:51

971 / 9721     ←次へ | 前へ→

 220,832
ページ:  ┃  記事番号:  

C-BOARD Moyuku v1.03b5

禁止事項

削除依頼はこちらへ