そんな時、1人の従業員が退職することになり、送別会があった。
ミナミちゃんは肩出しの素肌露出の服を着ていた。よく考えると、今までは仕事帰りに何度か食事に言っただけで、休日に完全なプライベートタイムで会うのは初めてだった。
ミナミちゃんの洋服の胸元は開いてないがセクシーで、その日の会では普段全く話していない男達に言い寄られていた。僕はそれを別のテーブルから眺めるしかなかった。
ただただ、しゃべりたかった。
いつもあんだけ話しているのに1度も言葉を交わしていないから悔しかったし嫉妬した。
だからミナミちゃんが御手洗いにたったとき、僕も席を立った。
「ミナミちゃん、今日は全然お話できないねー」
「そうですね」とソッケナイ。ただの同僚の一人扱いか・・・とヘコむ俺。
「今日はセクシーなお召し物やね!」
「そうですか?アハハ、ありがとうございます、テへ」
で、その場は終わったが、トイレに2度目行ったとき、帰り際にミナミちゃんもトイレに入ろうとした。
そのとき、ミナミちゃんがハンカチを落としたので自然と拾ったのだが、そのとき、しゃがんでいたミナミちゃんを上から眺めると綺麗な胸の谷間が見えた。思わず静止してガン見してしまった。
「もう、南さん見すぎですーったら。」
「ごめんごめん。ついつい」
「見すぎだからお返しにチ〜ン!」
なんとホロ酔いとはいえ、ミナミちゃんは僕の股間を触っていったのだ。ほんの一瞬だったが気持ち良かった。
僕はもう1度トイレに入り、先ほどのミナミちゃんの胸元と股間タッチを思い返しながらシコシコしてみた。すぐに勃起してきた。やはり、僕は変態だ。
とはいえ、送別会なので精子だすなんてことはできないからシコシコはすぐ止めて席に戻った。
送別会はまもなく終わり、2次会へ行く人や行かない人も挨拶したりして店の前に残っていた。
そこでミナミちゃんが1人でいる僕のところへ来た。股間を触られたあとはまだ言葉を交わしていない。
「南さん、お疲れ様です。2次会行くんですか?」
「どうしよっかな?と思ってて。」
「え?行かないの?私いっぱい誘われたから行かないといけなくて・・・一緒に来てくれます?まだ今日ほとんど話してないし、今度は近くに座ってお話しましょ〜よ〜!」
と言ってくれたので、2次会に行くことには同意した。でもミナミちゃんはすぐに他の人達のところへ戻り、僕は嫉妬を深めながら2次会の場所まで歩いた。
その時だった。
またミナミちゃんが来てくれた。
「今日は元気ないんですか?いつも1番元気なのに。ねえねえー」
そう言って僕に背中を向けた直後、ミナミちゃんは後ろに回した手で、また僕の股間を触ってきた。しかも今度は手コキと呼べるほどコキコキ10秒くらいされた。
他の男に呼ばれ、慌てて手コキをやめたミナミちゃんは僕の耳元で、「めちゃくちゃゲンキじゃないですか!」と囁いて、また他の男達と店に入っていった。
入店後もミナミちゃんは他の男達や女性陣と固まった席に座り、またまた僕は話す機会がなかった。
ただ、今度はミナミちゃんから寂しそうにしている僕の席にまで来てくれた。
「どうしたんですか?やっぱり今日元気ないじゃないですか〜!酔ってるんですか?飲み過ぎちゃいました?」
「いやいや、まあまあ飲んでるけど俺あんま酔わんのミナミちゃんなら知ってるでしょ?」
「うん。元気出してくださいよ〜!」
そう言ってテーブルの下に手を入れてまた股間をニギニギされてコキコキされた。
「こっちはゲンキなのに〜!」
「こらこら、ミナミちゃん触りすぎ!」
「ダメですか?」
「ダメじゃないけど・・・」
「ミナミちゃん、そろそろ帰ってきてや!」
またまた奴らに呼ばれ、ミナミちゃんが去っていった。
その時、思った。
ミナミちゃんは酔ったら男の股間を触るような女の子なんだな、今日初めて話したぐらいの奴らのも触ってるんだろうな〜と想像すると辛かった。
嫉妬なのも確かだし、それ以上にオトコに軽いオンナのように見えた。だからもうミナミちゃんに腹が立った。そして、こんな2次会何にも面白くない。ミナミちゃんが呼んでくれたから来たのに屈辱的な思いでほぼ1人で時間を過ごしていたから辛かった。
ちなみにミナミちゃんを囲む連中と僕は仲が悪く、普段から邪魔ばかりする奴らで業務上も腹が立つことばかりだったので、この場でも彼等にミナミちゃんを独占されたのだろう。
付き合ってるのか?説を無意味に拡散してミナミちゃんに完全否定させていたのも彼等だった。
そんな彼等と同じ席でずっと話をしているミナミちゃんに腹が立った。
だから、僕はもう2次会の店から出ることにした。
「すいません。もう遅いので僕は帰りますね。」
幹事の人にそう告げるとお金を置いて出て行こうとした時だった。
「私もそろそろ帰りたいので出ます。いくらですか?」
と、ミナミちゃんも席を立った。
「え〜っと1万円札しかないな〜」
と言っていたミナミちゃんの分も僕がいったん払って店を出た。
「すいません。電車代でお札崩して返しますので。」
「いいよ、ミナミちゃんの分ぐらいおごるから。新人の女の子に割り勘させるのが間違ってるから。」
「南さん、ホント優しいですね!ありがとうございます!」
ただ、このタイミングでは嫉妬心とオトコに軽いオンナであるように見えた怒りでそっけなく、僕はほぼ無視して帰ろうとした。