(続き)
カラオケの女子用トイレで疑似セックスをして鏡に映るお互いのエッチな表情を見合った僕とナナちゃんは、そのままカラオケの部屋に戻った。
ナナちゃんと顔を合わせ難い。恥ずかしい。ただ、ナナちゃんは僕が勃起しているのを知っている。それでもミカちゃんが入れたAKBの曲を一緒に踊って歌っていた。僕はその踊るナナちゃんとミカちゃんを見ていたが、明らかにナナちゃんの胸を見ていた。「ああ、やっぱり揺れてるわ。さっきあれだけ揺らしたし、揉みまくったけど元気だね」などと思っていた。
僕はもう歌えないほど下半身が興奮してしまっていて、最後の曲だけ皆で歌える曲を入れて歌い、そのまま終電も近くなったのでカラオケは終了。
そのまま電車の駅まで戻り、それぞれが別の沿線に乗るためにお別れの時間となった。ナナちゃんは地下鉄に、ミカちゃんは初詣から帰って来た電車でそのまま乗り過ごす駅で、祐介はまた別の沿線。僕は徒歩で帰れる範囲だ。
僕「今日はありがとう。本当に楽しかったよ。ミカちゃんとナナちゃんと出会えて良かった。」
ミカ「いえいえ、私たちこそ楽しかったです。御馳走までしてもらって有難うございます。」
僕「いやいや、オトコとして当然だよ。楽しかったし、また4人で会えたら遊ぼうね」
(一応、確認しておくが、祐介もミカちゃんと連絡先は交換していた。だから、また4人で会える可能性はあった。)
僕「じゃあ・・・みんな別々だし、終電近いし、解散やね」
そう言って、それぞれの帰路につこうとしたのだが、僕はナナちゃんと同じ地下鉄側に行こうとした。僕の家とは反対の道だ。当然、それを知っていた祐介がツッコんできた。
祐介「貴史さん、家、逆っすよ?」
僕「(いらんこと言いやがってと思いながら)ああ、コンビニでチケット買って帰るからさ」
祐介「なるほど」
そう言って誤魔化し、ミカちゃんと祐介が別々の方向に消えていくを横目に、僕はナナちゃんと地下鉄の駅へ向かった。
ナナ「チケットってライヴですか?」
僕「違うよ・・・てか、こっちにコンビニあるか分からんけど」
ナナ「ええ?嘘なんですか?」
そう答えるナナちゃんは何故か嬉しそうだった。アルコールも入っているとはいえ、ご機嫌という感じ。でも、疑似セックス&乳揉みをしてからは言葉数が明らかに減っていたが。ただ、ナナちゃんは僕が嘘をついて2人きりになりたがっている事を知って嬉しそうだったので、強気に攻めた。
僕「うん、ナナちゃんと2人きりになりたかったからさ」
ナナ「もう〜、貴史さんったら・・もう・・」
僕「ナナちゃん、どうしよ?明日も仕事休みって言ってたやんか?もうちょっと飲み直すか、美味しいお肉でも食べに行かない?」
ナナ「ええ〜、でも帰れなくなっちゃうじゃないですか?」
僕「大丈夫だよ。御馳走するし、タクシー代も払うよ。ダメ?」
ナナ「う〜〜ん・・・・と、じゃあもうチョットだけ行きま〜す!」
そう言ってくれたので、僕の家の方向へ向かって歩き出した。まだ知り合って7時間くらいだし、彼氏ずらもできないし、実際に彼氏もいそうだから、町中で手を握る事もできなかったが、何とか音楽の話などをしながら、徒歩8分くらいで僕の部屋があるマンションの前に到着。そして、ナナちゃんに聞いた。
僕「ナナちゃん、どっちのお店にする?ここあと2分くらい歩いたら、夜中も営業してるステーキとワインの店あるんよ。感動的な味のね。それから、ココ(マンションを指さし)は飲み直すんなら最適なお店だけど、どっちが良い?」
ナナ「う〜んと・・・(マンションを指して)コッチかな?エへへッ」
僕「よし、分かった。」
エレベーターに乗り、部屋の前に来た時にナナちゃんは確信犯的に問いかけて来た。
ナナ「え?ココって貴史さんのおウチですか?」
白々しい。僕を試しているのか?
僕「うん、ダメ?ゆっくりして行ってくれたら良いよ」
ナナ「・・・・・でも・・・」
僕「帰る?」
ナナ「・・・・・」
ナナちゃんは何も答えられずにいたが、部屋には上がって来た。自主的に。
僕「テレビでも観ててよ。何か用意するから」
そう言って、グラスと炭酸系やらビール、出汁まき卵焼きを作って出した。
ナナちゃんは落ち付かないようで、僕のCDコレクションなどを見ながら、「凄いですね〜いっぱい集めてるんですね」と言いながら僕の部屋を物色していた。これが最後の訪問にしようとは思ってはいないのは、この行動でなんとなくわかった。
そして、いざ出汁巻きを食べたりするのに彼女の近くに座った時、一気に恥ずかしくなった。あの疑似セックス&乳揉みのことだ。ナナちゃんもおそらく恥ずかしいというか、後ろめたい感じ。
僕「さっきはごめんね。あんな・・・」
ナナ「いえ・・いいんですよ。」
僕「いいの?・・え・・・」
ナナ「いいってゆうか・・その・・」
僕「まあいいや、言いにくいやろううし、ゆっくりして行ってね」
ナナ「はい、・・・卵焼き美味しいです」
僕「良かった・・・ありがとう」
そういうホノボノとしたムードに変わった。ただ、ナナちゃんはアルコールにはもう手をつけなかった。やはり、もうエッチはないかなと覚悟はしたが、僕は一段落してから風呂の湯を溜めに用意しに行った。
僕「お風呂用意したから入ってね。着替えは用意するし。」
ナナ「はい、ありがとうございます。」
これでお泊りは決定的になった。何とかこれでエッチに持ち込めるかもしれない。そして、ナナちゃんが入浴中に着替えを持って行った。中を覗く事もできるが、しなかった。逆に着替えを持って行かずに裸のまま濡れさせるのもアリかもしれない。だが、そこは紳士的にした。
ただ、「ナナちゃん、パジャマかTシャツどっちが良い?」とか風呂の外から聞きながら、僕はナナちゃんのブラジャーを確認した。もちろん、サイズだ。紫色ってエッチだなっなんて思いながらタグをチェック。「F-70」となっていた。70ってほどポッチャリではない気がするが・・・まあコレでFカップ以上は決定だろう。下って事はない。
そう思いながら、彼女の入浴が終わり、僕が入浴。なるべく速く体中を洗った。僕はエッチする気が満々なので、汗だけ流してさっさとではなく、入念に。でも火照ったナナちゃんに遭遇したいので、なるべく速めに。
色んな想像で再勃起して来たが、無視。早く体を洗って、ナナちゃんのもとへ。
そして、僕のパジャマを着たナナちゃんがいた。僕は冷静に構えて、
僕「ナナちゃん、ベッド使っていいよ。俺はこの辺で寝るから」
ナナ「ええ?・・・そんなトコ・・・・」
僕「大丈夫だって、まだ出会って間もない女の子と同じベッドはまずいでしょ。」
ナナ「え・・・でも変なことしないなら良いですよ・・・」
僕「え?うん、変なことはしないけどさ・・・」
と言いながら、嬉しそうに同じベッドに入って横たわった。ナナちゃんはエッチしたいのか?それとも僕がエッチする気はないと思っているのだろうか?
僕「やっぱりあのトイレのは酷かったよね?」
ここからそういうエッチな話をしていく事にした。
(続く)