僕は現在30歳を過ぎた関西在住の独身社会人です。まだまだ社内では若いとはいえ、転職組の僕は会社ではなかなか有給休暇を取れない立場と言っていいイメージです。
しかし、最近になって上司から「おまえ有給消化しろよ」と急に言われ、昨年末から年始の会社カレンダーと合わせて2週間ほどの連休をとれる事になりました。
2009年の10月、僕は新卒の会社を辞めてイングランドに遊びに行きました。大好きな本場でのサッカー観戦が主な目的でした。そしてその時、ロンドンにあるテート・モダンという現代アートの美術館に行った時に"偶然の出会い"がありました。
テート・モダンでは裸の男女による奇想天外な映像がいっぱいあったのですが、思わず照れてしまいます。そんな時、隣に立っていた見知らぬ女性と目が合って照れ合いました。僕にとっては理想のタイプとはまさに!!と言えるほどのスタイルとルックスの女性でした。(まあ僕はBセンと呼ばれているセンスの持ち主ですが)何とか話ぐらいはしたいと勇気を出しました。
そして、そこからお互いに片言の英語で話していると、彼女はスペインはアルバセーテ出身在住からの旅行者でした。当時26歳の僕が出合った彼女はアンナと言い、22歳。サッカーが好きで、日本のアニメにも興味を持っていた彼女は片言の日本語も出来たので、言葉の壁はあっても話が合う。フィーリングが合っていました。
しかし、その美術館には家族と来ていたため、ほんの10分ほどの会話で終了。それでも、「スペインに行く時は案内してよ」と言い、メルアドとfacebookアカウントを教えてもらいました。「アタシも日本に行く時は案内してよ」とも言ってくれていたので、6年前の旅行先のホテルではアンナを想像してオナニーしていました。もう会う事もないたった10分ほど話をしただけの外国人なのに。
帰国後、再就職した僕の職場には年上のペルー人がいました。単語の読み方に違いがあるとはいえ、スペイン語圏の友人が出来たのでスペイン語の単語や簡単な表現を教えてもらいました。
その上で2011年12月、アンナが日本にやって来ました。サッカーのクラブW杯でバルセロナが来日するのに合わせてやって来たのです。しかし、会場は関東なので会えません。しかも彼氏や友人も一緒に8人ほどで来日でした。ただ、連絡はとっていたので会う事は出来ました。2年ぶりに会った彼女は大人びていて魅力的になっていました。
「京都を観光したい」と言うので何とか会う事ができましたが、彼氏とイチャつくアンナを見るのは苦しかったです。それでも2人で話す時もあって、お互いにスペイン語と日本語を「上手くなったね」と言い合って笑顔を交わす時、彼女は腰をクネクネしていたので、少しは男性としても見てくれているとは思いました。彼氏の目を盗んで手は繋いだりもしましたし。ただ、それ以上は何もなく、滞在6日ほどで会ったのは京都観光の1日のみでした。
次に会ったのは2014年の年末。ちょうど今から1年前でした。「日本に行きたい」という友達同士が集ってやって来て、スペイン経済の悪化も著しい中、「泊めてくれたら嬉しい」と言われたので、ウハウハで泊めたものの、友人も一緒にやって来たのでアンナとエッチなコトなど出来るわけもなし。来日していないとはいえ新しく彼氏もいたし。
ただ、2011年の時とは違って、今回は僕の家に友人も含めて泊まっていたので毎日一緒に行動できました。初詣をしたり、年賀状を書いてポストに投函したりから、コンビニが24時間開いている事も知らなかったので夜中に買い物してみたりとかも。ラーメンに興味を持って来ていたアンナを有名店に連れて行ったり、ラーメンではなく、つけ麺屋に連れていったり。スペインではラーメンもうどんも蕎麦も「ヌードル」のはずが、アンナが帰国する頃には「つけ麺」という言葉を覚えて行ったぐらいに喜んでくれました。
ついでに「ザーメン」を食べて覚えさせたかったですが・・・。
そこからちょうど1年、遂に僕はスペインへ行く事にしました。9泊11日。その9泊は、「出来れば経済的にも、現地の人の生活感にも触れたいから泊めてよ。1年前に日本で泊めたやん。食費は払うから。」と強引に連絡をとったつもりだったのですが、あっさりと「いいよ」と、短文のメッセージでOKをもらい、僕はスペインへ飛行機代だけで飛ぶ事になりました。
(続く)希望者やコメントがなければやめますが・・・。