Episode3「個人撮影ダブル円光〜彩世と萌美〜」
おれが28歳にして1秒も女の子と付き合ったことがない事実は、彼女達と交渉が成立した時点で話していた。もはや失うものなど何もないキモヲタニートだから、今さら体裁を繕ったって意味がないとそう考えたからだ。
普通なら、この世の終わりくらいにどん引きされて軽蔑されるのがおちだろう。28歳で1秒も女の子と付き合ったことがないキモヲタニートなんて、女の子からすれば男の範疇に入らないのだ。あるいは人間の部類にすら入らないかも知れない。イケメン、肉食、リア充だけがこの世では女運を享受できるのだから。
だが、おれが交渉に成功した二人は考えが違っていた。女運が皆無の醜男に理解を持っていたのだ。いや、むしろそういう男だけを援助交際の対象にしていた。自分達が初めての相手になるのが嬉しいのだという。見返りの額はほとんど二の次で、相手の男に喜んでもらえることを最上の価値にしていた。
神憑り的な奇跡かも知れない。おれみたいなキモヲタニートを進んで拾ってくれる天使が、この世に二人もいたのだから。
――――――――――――――――――――――――――――――――REC(●)
「……録画ってこのREC(●)ってやつ押せばいいんだよね?」
「うん……っていうかもう録画始まっちゃってるんだけど」
「え、ウソ?」
「赤いランプが点いてるじゃん。それ録画が始まったしるし」
二人を連れてホテルにチェックインすると、おれは用意していたハンディカムを奪い取られてしまった。ネットに流さない条件で個人撮影を許可してもらったのだが、好奇心旺盛な二人がカメラを横取りし、勝手に撮影者に回ったのだ。
おかげで立場が逆転し、おれは映す側から映される側になってしまった。
「顔映しちゃダメだって。バレたら捕まっちゃうだろ」
「ネットに流さないんだから別にいいじゃん。ほら――早くポーズ取ってってば」
「そんなこと言ったって……手首縛られてるんだし無理だよ」
おれは身動きできない状態になっていた。意気揚々とシャワーを浴びて出てくると、円光に応じてくれた一人――制服に紺色のセーターを羽織った葛西彩世ちゃんがいきなりおれを羽交い絞めにし、そしてタイで手首を縛ったのだ。そのタイは結城萌美ちゃんのもので、彼女は冬服のセーラーにベージュ色のセーターを着ていた。
「では感想を一言。初めて女子高生と円光できた気分は?」
「そんなこといいから早く放してくれって。撮影するのはおれの方なんだよ」
「ダ〜メ。ウチらがおぢさんのこと撮影するの」
すっかり悪戯心に火がついた二人は、笑いながらファインダーを覗いている。バスタオル一枚のおれは情けないし、何より奴隷みたいな状況が非力だった。
「照れてないで何か言いなよ。やっと女性経験ができる記念の日だよ」
萌美ちゃんがソファに腰を下ろす。
12帖程のゲストルームには、大きめのベッドとソファ、それに32インチテレビとレプリカの絵画が設置してあった。内装はシンプルなベージュ色が基調で、空調の静かな唸り声が響いている。部屋の隅にあるのは二世代前のスロットマシンだろうか。
「何かって言われても困るよ。……こんな人質みたいな恰好させられて」
「ノーコメントなら別にいいけど。ね――萌美、つまんないから帰ろっか」
「そうだね」
「わ、分かったよ。話すってば、言いますってば」
仏頂面になった二人を見ておれは焦った。せっかくの幸運を逃しかけたのだ。ハンディカムどころか主導権まで奪われてしまった。
「じゃあカメラに向かって一言。現役女子高生とエッチできる感想は?」
「う、嬉しいです。二人みたいなかわいい女の子と援助交際ができて」
「どっちかって言ったら、私と萌美、どっちがおぢさんのタイプ?」
カメラを構えたまま彩世ちゃんが聞く。本人どうしを前にどっちかを迫るのは男にとって禁忌の質問だ。
「どっちもかわいいよ。彩世ちゃんは大人びてて綺麗だし、萌美ちゃんは遊び人っぽいけど童顔でキュートだし……」
「遊び人っぽいとか失礼な――笑。こう見えても円光するのはたまになの」
「っあっあ……ち、ちょっと」
萌美ちゃんの目の前に立つおれの乳首を、童顔の女子高生が悪戯っぽくつねった。タイで後ろ手に縛られているから、おれはいきなりの刺激に身を捩らせるしかない。
「動いちゃダメ。その場で気を付け!」
「は、はい」
彩世ちゃんの命令に従う。これではすっかりエム男と女王様だ。今時の女子高生が二人も揃うと、こうも太刀打ちできない存在になるのか。
彩世ちゃんが質問を変えた。
「おぢさんはウチらにどんなことして欲しいの? お願いしたいことがあるなら全部言ってみてよ。じゃなきゃ冗談抜きで帰るから」
「経験値を積ませて欲しい……です」
「だからどんな経験値を積ませて欲しいか聞いてるの。キス? おっぱい揉み? それともセックス?」
萌美ちゃんのとなりにどっかりと腰を下ろした彩世ちゃんは、大柄な印象を裏切らず威圧的なオーラを放っている。親友の萌美ちゃんが従者に見えるくらいだ。
「全部です。おれ、キスもしたことないしおっぱいも触ったことないから。セックスなんて夢のまた夢で……。二人が許してくれるならキスさせて下さい。制服の上からでいいんでおっぱい揉ませて下さい」
命乞いをするみたいにおれは懇願した。
けれど、円光慣れした女王様達はすぐに願いを聞き入れてくれない。
「あとは? 28歳にもなって女の子と1秒も付き合ったことがないと、相当、性癖も歪んでるよね。ただ私と萌美がチュウしてあげるだけでいいの? ブレザーの上からおっぱい揉ませてあげるだけでいいの?」
「……」
「ほら――黙ってないでなんか言いなよ」
萌美ちゃんがニーハイに包まれた右足を伸ばし、おれを苛むかのように太ももをさすって来た。さっきの乳首攻撃よりじれったい。でも、ムズムズしておれのエム魂がくすぐられた。
「オナニーを手伝って欲しいです。それからフェラも……。あ、あともし良かったら二人のおっぱいで挟んで下さい。女子高生の巨乳で挟んでもらうのが夢だったんです」
「女子高生の巨乳だって。聞いた? 経験値ゼロのクセに見てるところはちゃんと見てるんだ。それって視姦って言うんだよ」
「しかもオナニー手伝って欲しいとか――笑。女子高生にそんなことさせるなんて変態なんじゃないの?」
(うう……)
おれの自尊心が見事に壊されていく。カメラ片手に女子高生とイチャイチャするつもりが、完全に予定が狂ってしまった。
「まぁお小遣いもくれたしおぢさんの願いは叶えてあげるけどね。私と萌美で手伝ってあげるよ。28年分も精子溜まってるんだもんね」
そう小悪魔的に微笑むと、彩世ちゃんと萌美ちゃんがソファから立ち上がった。そしておれの痴態が上手くファインダーに収まるようカメラを固定して、両脇に立ってくる。右側が彩世ちゃん、左側が萌美ちゃんだ。
手首を縛られたおれは、相変わらず囚人みたいに身動きがとれない。
「女子高生にこんなことされたかったんでしょ? ずっと」
「ぅくふ」
「今まで1回も女の子に相手にされなかったんだ? かわいそうに」
「っぅくふ」
耳元でなじるように囁きながら、二人がふぅっと息を吹きかけてくる。たったそれだけのことで、おれの愚息はむくむくと首をもたげ始めてしまった。
「アハ――まだなにもしてないのにバスタオルが盛り上がってきてるんだけど」
(まだなにもしてないとか……う、腕に二人の……)
おっぱいがぶつかっていた。左右から耳に息を吹きかけつつ、わざと腕を組んでふくらみを押しつけてくるのだ。制服越しに感じた盛り上がりは弾力があって大きかった。彩世ちゃん――いや、萌美ちゃんの方が巨乳だろうか。
「超起ってきた(笑)。おちん○んでバスタオル突き破れそう」
「見せてよ。おぢさんのち○ぽ」
彩世ちゃんがいきなりバスタオルを剥ぎ取った。
女子高生の押しつけ攻撃に屈服した愚息は、これでもかと言うほどに屹立していた。
「あ〜あ……こんなにおっきさせちゃって。超真っ直ぐでお腹にめり込みそうじゃん」
「っあ、あ……ちょっと」
おっぱいを腕に押しつけたまま彩世ちゃんがペニスを握った。下から支えるように棒を包み込み、オナニーを手伝うみたいに。
それだけならまだ耐えられたが、萌美ちゃんまでち○ぽをいじくり回すと急激な射精欲が湧いてきた。現役女子高生の手が亀頭を攻め、まるで魔法みたいにこねくり回すのだ。
「だ、ダメだって……そんな擦られたら出ちゃうよ」
「早いってば。あと3分だけ我慢」
「出したら怒るからね。早漏は女の子に嫌われちゃうよ」
おれの吐息を封じるように萌美ちゃんが唇を合わせてくる。無理やりおれの顔を彼女の方に向けさせ、亀頭をまさぐりながら。
経験値豊富な女子高生のベロチュウは容赦がなかった。ファーストキスに感動するおれをよそに、激しく舌を絡ませてきたのだ。円を描くようにおれのベロを弄び、時に音を立てて吸いまくる。あるいは上唇と下唇を交互に食(は)み、麻薬に似た恍惚感をおれに与えた。そうかと思えば恋人がじゃれ合うフレンチキスに変えたりして、童貞のリアクションを手玉に取って遊んでいた。
「ダメ……出ちゃう。出ちゃうってば」
「だから早すぎだって。まだ手伝ってあげて1分しか経ってないじゃん」
萌美ちゃんと彩世ちゃんが同時にベロチュウと手コキをやめた。いっそギロチンで即死させてもらいたい囚人の気分だ。これが寸止めというやつか。
「あと2分だよ。最後まで我慢出来たら私と萌美でご褒美あげるから」
彩世ちゃんがそうささやいてベロチュウを萌美ちゃんから受け継ぐ。
ソフトなキスから始まる優しい愛撫だった。済んだ瞳で真っ直ぐにおれを見つめ、そしてセクキャバのダウンタイムみたいにそっと唇を合わせてくる。
肉厚のあるぷるんっとした感触。唇を重ね合わせるたびに唾液の甘酸っぱい味わいとシャンプーの香りが鼻孔をくすぐった。それは萌美ちゃんとは異なり、激しいディープキスに至るまでもどかしいようベロチュウだった。
「なんか私よりキス長い。ひょっとして彩と相性合った?」
「んふ……意外と。慣れてないけど結構気持ちいい」
「……」
キスに相性があるなんて初耳だ。が、おれが知らない恋愛世界ではそういうこともあるのだろうか。経験値の一つでもあれば、彩世ちゃんとの相性が分かるのに。
「私も仲間に入ろっかなァ?」
と、萌美ちゃんが言った。現役女子高生とダブルキスできるなんて最高だ。しかもおっぱいを腕に押しつけられながら。
萌美ちゃんが宣言した通りキスに混ざってきた。彩世ちゃんと交互におれと唇を合わせ、二人同時にベロを絡ませてくる。ヌルヌルとした舌が蠢くと果てしない幸福感に包まれた。
そして時々、二人が戯れにお互いの唇を合わせる。女子高生どうしのレズシーンだ。女性経験のないおれにとってそれは、新たに心を動かされた未開のジャンルだった。刺々しい乳比べより遥かに魅惑的なのだ。やっぱり女の子どうしは争うのではなく、こうやって仲良しでなければ。
「あと1分だよ。おぢさん、頑張れる?」
「あ、ああ……ただカリ首イジられるとちょっとヤバいけど」
「なに? ここ?」
思わず墓穴を掘ってしまった。自分から弱点を吐露してしまったのだ。
エスっ気の強い彩世ちゃんと萌美ちゃんである。後ろ手に身動きを封じられた奴隷がそう口走っては、責めてこない方がおかしかった。
「っあ――ぅっあ……ちょっとダメだって。カリ首ヤバいって言ったばっかじゃん」
「だってここが気持ちいいんでしょ? 今、おぢさんが言ったんだよ」
彩世ちゃんの指の環が亀頭と竿の間の溝を掴んでいた。そしてぐりぐりと捻りまくる。まるでペットボトルのキャップを開けようとしているみたいに。
萌美ちゃんも可憐な指先で尿道口をいじり、早速垂れ始めた我慢汁をすくい取って海綿体に塗ってきた。そのまま高速でスライドさせるからたまらない。
「い、イクイクイク―――ぅっ!」
「ダメダメダメダメ」
「我慢がまんがまん」
しこしこしこしこしこしこ――!
亀頭がぱんぱんに膨らんでさぁ射精しようとした瞬間、二人がまた寸止めした。彩世ちゃんが棒をきつく握り、萌美ちゃんが玉袋をつかんだのだ。
「ハァハァ、ハァ……」
ほんと一思いに殺して欲しいくらいだ。こんな拷問を繰り返されていたらいつかち○ぽが爆発する。
「やったじゃん。ちゃんと3分我慢できた」
「初めてなのに結構頑張ったよ、おぢさん」
意地悪な女王様達が笑っていた。イキそびれたペニスは疲れたように、あるいは喜んでいるようにピクつきまくっている。
「我慢できたから約束通り私と萌美でご褒美あげる。そのまま気を付けして動かないでて」
「そ、その前に手首縛ってるタイをほどいて欲しいんだけど……ハァ、ハァ」
「それはダメ」
彩世ちゃんが無下に一蹴した。
「お願いだってば。身動きできないから辛いんだよ」
「……」
完全にスルーだ。どエスな女王様は奴隷の扱い方をよく心得ているらしい。
そうして非力な奴隷の願いを無視すると、ブレザー姿の女王様がその場にひざまずいた。
「ご褒美ってなに……?」
「いいから黙って気を付け。今度はイキたくなったら精子出していいから」
「あ、はい……」
すっかり主導権を握られている。REC(●)のランプが光るハンディカムには、一体、おれのどんな情けない姿が記録されているのだろう。
やがて絨毯にひざまずいた彩世ちゃんがち○ぽに舌を這わせてきた。根元をつまんで水平にさせ、ハーモニカを奏でるみたいに。
フェラ初体験のおれには感動すら覚える感覚だった。彩世ちゃんのベロが棒の横側をスライドするたびに、心地よいくすぐったさが神経を駆け巡るのだ。それは射精を誘発するというよりもむしろ、寸止めに耐えたペニスをねぎらう愛撫に近かった。
「彩のフェラどう? 気持ちいい?」
萌美ちゃんがささやいた。相変わらずおれの左腕を抱きかかえて、やわらかな巨乳を押しつけながら。
「気持ちいい……。ち○ぽ舐められるとこんなく、くすぐったいんだ……ぅくっ」
「彩ね、クリ触られたり乳首弄られたりするよりち○ぽ咥える方が好きなんだよ。今まで付き合った彼氏にご奉仕してあげてるうちに、なんかフェラ中毒になっちゃったんだって。エロすぎだよね、女子高生のクセに(笑)」
「萌美だってフェラ好きじゃん。おぢさんのち○ぽで37本目なんでしょ? 私より多いから」
「はぁ? 36本目だし」
37本も36本も変わらない気がする。ただ、今時のエロ女子高生はその辺の大人よりち○ぽ慣れしているのだ。……っていうか……っあ、あ!
萌美ちゃんがおれの乳首をイジってきた。左側をれろれろと舐め、右側を空いた指先で弾いてきたのだ。
眼下では彩世ちゃんがフル勃起をもてあそんでいる。溝やカリ首をベロでくすぐり、竿を真っ直ぐに立てては裏側を丹念に舐め上げた。そしてぱっくりと咥え込むと、長い髪を揺らしながら優しくスロートし始めたのだった。
「っあ、あったかくてヌルヌルしてる……彩世ちゃんの口ン中」
「きもひぃぃでひょ……んぐんぐ……おんなおこのおくひって……んぐんぐんぐ」
「出そうぉ……っ。彩世ちゃんのフェラで出るっぅ……」
「んふふ」
寸止めで決壊寸前だったち○ぽである。生温かい女子高生の口で愛撫されるとすぐ、怒涛のように射精欲が溢れて来た。初めてフェラされた感動と幸せなくすぐったさとが、あっという間に我慢のサイドブレーキを外したのだ。
(い、イクぅ――――ぅっっ!!)
おれは溜まらず射精した。
彩世ちゃんは突然で驚いたようだった。が、フル勃起を口から離すことなく全てを受け止めてくれた。無許可の口内発射に一瞬で対応できるのはさすがだった。歴代の彼氏に仕込まれた成果なのかも知れない。咳き込むどころか口いっぱいに溜まったスペルマをおれに見せ、そしてごくんと一気に飲み干したのだ。
「んふふ……全部飲んじゃった、おぢさんの精子」
「ハァハァ、ハァ……ご、ごめん、いきなり口の中に出しちゃって――。彩世ちゃんのフェラがすごい気持ち良かったからつい……ハァハァ」
「謝んなくていいよ、別に。口に出されるのも顔に出されるのも慣れてるから」
そしてピクつくち○ぽをまた頬張った。現役女子高生によるお掃除フェラだ。最後の一滴まで搾り取るようなその愛撫は、独りでシコる時には絶対に味わえない感動だった。
「全部出しちゃダメじゃん。私の分まで残しておいてよ」
おっぱいを押しつけていた萌美ちゃんが唇を尖らせた。フェラし損ねたことで機嫌を壊すとは、なんてエロ過ぎる女子高生なんだ。
「そんな……半分だけ残せって言っても無理だよ。自動的に全部出ちゃうんだから」
「ウソ。28年分も溜まってるんならまだ出せるでしょ。ほら頑張って」
「っあ……ち、ちょっと萌美ちゃんってば――!」
足元にしゃがみ込んだ萌美ちゃんが有無を言わさずちん○ぽをしゃぶった。親友からお掃除フェラを受け継ぎ、そのまま通常のフェラに移行したのだ。
射精したばかりの愚息は敏感で感度が倍以上になっている。シンプルに咥えられただけでも腰が引けるのだ。
けれど萌美ちゃんはエム男のリアクションなんて無視してテクニックを披露した。ちろちろとヘビみたいにベロを蠢かせて裏筋をくすぐり、パクッと亀頭だけを咥え込んだのだ。そして上下の唇を巧みに使って亀頭の扁平な部分とカリ首、それに裏筋を同時に圧迫する。決して咥えきれないほど大きなち○ぽではないから、わざと先っぽだけ口撃しているのだ。37本……いや、36本の経験値が為せる、それは超女子高生レベルの愛撫だった。
「萌美のフェラも気持ちいいでしょ。これでもまだ全然本気出してないんだよ」
「そ、そうなんだ……ハァハァ」
「本気出したら秒殺できるから。誰だっけ? 10秒も持たなかった早漏男って?」
「駅でナンパして来たチャラ男。お小遣いくれる気もないクセにしつこく声掛けてくるから頭にきてトイレの個室で全力フェラお見舞いしてやったの。そうしたら7秒くらいでノックアウト。『早漏のクセに恰好つけてんじゃないわよ、このヘタレち○ぽ』って罵ってやったらめっちゃヘコんでた(笑)。あいつ多分、二度とナンパできないよ」
怖ェ――。よっぽどリア充が嫌いなんだな、この二人は。
「まぁおぢさんにはそんなこと言わないけどね。だって元気でかわいいんだもん、このおちん○ん」
「っあ……ちょ……それすごい気持ちいいっ」
微笑んだ萌美ちゃんが新たなテクニックを繰り出した。
睾丸をマッサージするように玉袋を揉みながら、真っ直ぐに起たせたフル勃起に舌を這わせる。そしてちろちろと舌を蠢かせつつ竿を這い上がり、裏筋からカリ首、カリ首から亀頭を、渦を巻くように舐めまわすのだ。
それを執拗なほど繰り返し、やがてフル勃起を根元まで飲み込んだ。ジュボジュボと卑猥な音を立てながらリズミカルに顔を動かされると、感覚が麻痺しかけた射精管から再び熱い射精欲が湧き上がって来た。
「彩も手伝ってよ……んぐんぐ……2発目だからおぢさん結構頑張ってる」
「オッケー」
友達のフェラを見守っていた彩世ちゃんも混ざって来た。現役女子高生二人によるダブルフェラだ。さっきのキスよりも何乗倍も嬉しい。
(ハァハァ、ハァ……気持ちいい。すごいよ、これ……ハァ、ハァ、ハァ)
28年分の不遇が一気に報われた気分だ。たった数枚のお小遣いでこんな見返りをくれるとは。
彩世ちゃんが上を向きたがるち○ぽを水平にさせ、またハーモニカを演奏するみたいに横側を責める。その一方で萌美ちゃんが真正面から亀頭を舐めまくり、裏筋と尿道口を丁寧にくすぐった。
そうかと思えば先っぽを挟んで二人が友達キスして、我慢汁を垂らす亀頭をぺろぺろと愛撫した。
どちらに集中していいか分からない快感のなかで、おれは必死に歯を食いしばって幸せなご褒美に耐えた。
彩世ちゃんが根元まで飲み込む。萌美ちゃんも交代してフル勃起を咥えた。
楽しそうにお互いのフェラを褒め合う二人を見ているうちに、おれは再び我慢の限界を迎えてしまった。
「っああ……イキそうっ。出るよっ、出ちゃうから見ててね」
「うん」「うん」
床にひざまずいてち○ぽを舐める二人が、その瞬間を悟ってダブル手コキに変えた。お互いの手を握り合うようにフル勃起を掴み、高速でシゴき始めたのだ。
おれは痺れるような奔流を亀頭に感じた途端、水っぽいスペルマをこれでもかというほどに撒き散らしていた。
「あは! ちょ……めっちゃ飛んでるし(笑)」
「出し過ぎだって。制服に掛かってる!(笑)」
(さ、最高だ――――っ………!!)
腰が砕けて膝ががくがくと震えた。手首を後ろ手に縛られているからフル勃起をコントロールすることができない。
でもそれが受動的で得も云われぬ快楽だった。矢継ぎ早に飛び散る精液が照準を失い、二人の女子高生に降りかかったのだ。
ち○ぽの真正面にいた萌美ちゃんは顔面と髪の毛にスペルマを喰らい、避け切れなかった彩世ちゃんはセーターに欲動を浴びていた。それでも最後の一滴までち○ぽを離さなかったのだから、二人の貞操は崩壊していると言って良かった。
「ハァハァ、ハァ……ごめん。またいっぱい出しちゃった」
激しくピクつくフル勃起を彩世ちゃん達に預けながら、おれは喘いでいた。
「連荘(れんちゃん)でこんな出るとかあり得ないから。んもう……どんだけ溜まってんの、おぢさんの性欲」
「だって現役女子高生にダブルフェラされるなんて初体験だから……ハァハァ」
「あーあ。セーターべちょべちょ。これじゃ精子くさくて学校に着ていけないじゃん」
「……」
萌美ちゃんがベージュ色のセーターに飛び散った粘液を見下ろした。
でも二人が本気で怒っていないことはすぐに分かった。
なぜなら、ダブルフェラで歓喜したフル勃起を、二人がまた丁寧にお掃除してくれたのだから――。
(To be continued)