皆さん、コメントありがとうございます。
特殊な趣向ですし、面白くないと感じられる方もいらっしゃると思いますが、一部の方にでもお楽しみいただければ幸いです。
それでは続きです。
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「わからないじゃ困るわ」
姉は白黒つけようと躍起になっている。
「その子たちの胸、直接見たことあるの?」
「ない」
「プールの時間とかは?」
「ある」
胸のサイズに劣等感のある妹にとって、発育のいい同級生の水着の膨らみは、むしろ目に焼き付いていた。
「じゃあ、あんたの学校の水着を私が着れば、どっちが大きいか判断できる?」
「えっ・・・うん、たぶん・・・」
妹は意外な提案に一瞬驚いたが、姉の気迫に押され、頷くしかなかった。
妹は、自分の部屋から、夏休み前まで学校で使っていた、セパレートのスクール水着を持ってきた。
姉は水着を受け取ると、妹に背中を向け、ワンピースのジッパーを下ろすよう頼んだ。姉のワンピースは背中にジッパーが付いているタイプで、自分だけでは脱ぎにくいのだ。
妹はこの展開に戸惑いながらも、姉の細いうなじに手をかけ、ジッパーを下ろした。ジッパーの隙間から白い素肌が現れ、レースの施された黒のブラジャーがのぞいた。無垢な妹は、何かいけないことをしているような気になった。物心ついたころには姉は実家を離れていたため、姉妹といっても、下着姿を見る機会すらなかったのだ。
さらに姉は、部屋を移動することなく、その場で背中を向けたまま、服を脱ぎ始めた。妹があっけにとられている間に、姉はワンピースを脱ぎ、その下から現れた黒の下着上下も脱ぎ捨ててしまった。
妹は姉の美しい後姿と大人っぽい下着に目を奪われていたが、姉が背中のブラジャーのホックに手をかけた時には、子供ながらにドキドキした。
大胆に裸になった姉だったが、妹に前を見せることなく、手早く水着を着てしまった。小学生の妹の水着とはいえ、妹のほうがむしろ太くてがっしりしている。サイズが小さいということはないようだった。ただ、上を着た姉は、
「何この水着・・・胸がつぶれちゃうわ」
「パッドが合わない」
などと愚痴を言いながら、妹に背を向けたまま前屈みになって、胸のあたりをいじっていた。
床に転がる黒いブラジャーは、カップの内側が上を向いていた。妹にはその容積が、姉が服を着ていたときの膨らみより、だいぶ小さいように思えた。
そう、妹にはよく分からないが、これは女のプライドをかけた勝負なのだ。姉は大人の特権である分厚いパッドを捨て、華奢な身体一つで小学生と同じ土俵に立ったのだ。
そしてその勝負は、姉が振り向いた瞬間に決まる。妹の目に焼き付いている、発育のいい同級生たちの胸の膨らみと、妹の頭の中で、一度に比較されるのだ。