(時間が経ってしまいましたので、最初の【13542】の続きから書きます。)
妹は私のブラの肩ひもに腕を通したが、やはり胴体が太く、ホックが止まらない。
「手伝ってよ」
思春期らしく、無愛想な妹。仕方なく、2つのカップを私が前から手で支えてあげることにした。妹がカップに胸の肉を集める。
「…やっぱぴったりだ。姉ちゃん隙間あったから、私の方がでかい」
妹はそう言い捨てて、私にブラを突き返し、浴室に入って行った。
私は一瞬、全身がサーッと熱くなる感じがした。
妹に負けた…そう、負けてしまったのだ!
ここに来るまで、妹の胸なんて比べる対象ではなかった――事実、1年前のお盆休みには、横幅はともかく、胸は可愛いものだった――のに、あまりにも急な展開で、受け入れがたい現実を突きつけられたのだ。
私はしばらく、ブラを握ったままその場に立ちすくんでいた。
その後われに返り、鏡を見て、
「妹は太いから、脂肪がいっぱいあるだけ。私だって、この体にしては胸ある方だし…それに、私のおっぱいの方が綺麗で色っぽい」
と、大人気ない負け惜しみを考え、何もなかったかのような顔を作って浴室に入った。
浴室の中では、動揺を隠して、お姉さんらしく、部活や友達の話を、無口な妹に色々聞いてみた。
それでも気持は上の空、バレないようにしながらも妹の胸をチラチラ見てしまい、そのたびにドキっとした。
「そんな見るなよ。」
・・・妹に見つかってしまい、私はまた焦った。
負けたことを気にしているのがバレバレだ。
何とか取り繕おうと、
「いや、その、中2でそんなに胸が大きいと、目立って大変だろうなって思って・・・」
この咄嗟の言い訳が、また私の墓穴を掘ってしまった。
「別に目立たないよ。もっとデカい子いっぱいいるし。」と妹。
「えっ! あんたより大きい子がいっぱいいるの!?」
私はもう、驚きと焦りを隠せなかった。私の痩せた胸がプルプル震えている気がして、無意識に隠した。
「いるよ。学年には、私の倍くらいあるやつもいる。」
茫然とする私。「最近の子はすごいね」と言うのが精一杯だった。
私だって、最近痩せて、E65のブラが少し余るとはいえ、胸は人並みにあるという自信があった。友達にも、「細いのに胸はあるね」と言われてきた。
その自信と、大人のプライドが、わずか数十分で粉砕されてしまった。
私がもし、妹の学年に混じったら、目立つどころか、たくさんの子に圧倒されてしまうのだろうか?・・・いや、そんな余計なことは聞くまい。別に、中学生なんかと勝負する必要はないのだ。
しかし、そうは運命が許さなかった。