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青春のステータス 小説  Angel Heart  - 14/3/21(金) 19:59 -

 男子高校生が同級生に誇れる最大の自慢と云ったら、やっぱり他校の女の子と知り合いになっていることだろう。同じ学校に彼女や友達がいるというのは普通のことだから、別に自慢したところで尊敬はしてくれない。  ところが相手が他校の女の子ともなるとみんな目の色を変えるのだ。「どうやって知り合ったんだよ!」とか、「おれにも紹介しろ!」とか詰め寄ってきて。  たぶん、制服が違う女の子と並んで歩けるのが青春のステータスなんだろう。思春期に色めく男子の心は、遠い世界にプライドを満たされるのだから。  ああ。肉食系で良かった。でなければ、こんなかわいい他校の女の子二人と、学校帰りにゲーセンなんか寄れないんだから。 「今度外したらほんとに帰るから。絶対取ってよ、あのゆるキャラ」 「うるせーな。今距離測ってんだから少し静かにしろよ。あんなレアなストラップにクレーン引っ掛けるの難しんだぞ。神技だって、これ」  真剣な眼差しで筐体(きょうたい)をのぞき込むと、おれはボタンに手を掛けてクレーンゲームを操った。ゆっくりと移動したクレーンが微妙な横位置で停止する。  筐体のなかに山積みされているのはスマートフォン用の巨大ストラップだ。全国各地のゆるキャラが商品化されたもので、有名なマスコットはレアとして数が少なかった。あの激しく動き回る千葉県非公認のゆるキャラを、おれの友達は取れというのだ。 (もうちょいか。あんま行き過ぎるとわけ分かんないやつに引っかかるからな)  おれはクレーンを前進させた。カップルが後ろで珍しそうに観戦している。筐体の横にしゃがんだおれが、必死でz軸座標を考えているからだ。 (よし……このまま行け。素直に引っ掛けて持ち上げろ)  ボタンから手を放した。  低い電子を響かせてクレーンが下降する。手がストラップを掴んで持ち上げた。微妙に落とすか落とさないかの感じで。 (……そう、そのままだ。そのまま横に移動しろ)  おれは祈る。ゆるキャラが揺れながら投入口へ移動した。  でもクレーンは微妙な振動にも負けずゆるキャラを投入口に放った。たった600円での戦果だ。このマシンでは奇跡かも知れない。 「よっしゃ!」 「やったァ!」  ユウちゃんと真帆ちゃんが手をたたいた。おれはそれにハイタッチで応えた。勢いで二人を抱き締めてもなにも云われない。むしろぎゅっと抱き締め返してくれた。 「すごいじゃん、潤くん。マジで取ってくれると思わなかったし」 「だから云っただろ、おれに任せろって。欲しいストラップがあったらまた云ってくれ。神技で取ってやる」  おれはうそぶいた。カップルが微笑みながら立ち去って行く。  繁華街にあるゲーセンは期末考査を終えた高校生で混雑していた。みな、一週間にわたる試験に疲れて、刹那の遊戯を自分にご褒美しているみたいだった。飲みにもラブホにも行けない高校生は、こうやってストレスを発散するしかないのだ。  スロットで話しているのは聖ブレスト学園の生徒達だろう。対戦麻雀で盛り上がっているのは林ヶ杜高校の男子達だ。競馬ゲームには種々雑多の高校生達が集い、自分がエントリーした駿馬の勝敗を見守っていた。 「ね、今度はプリクラ撮ろうよ」  と、真帆ちゃんがおれの腕を引っ張った。聖フォレスト女学院高校の2年生だ。部活の遠征に行けば必ず二回は告白されるという、あどけない顔立ちの美少女だ。彼女とユウちゃんとは文化祭で知り合ってアドレスを交換する仲になった。 「いいけど、今のプリクラって自動修正で目をぱっちりさせるんだろ? 女の子はともかくおれが目ぱっちりって」 「いいから、いいから。潤くんとプリクラ撮ったことないから一回撮ろうよ」  真帆ちゃんがぐいぐいと腕を引っ張る。  ユウちゃんが呆れたように肩を竦めていた。  ちなみにユウちゃんは真帆ちゃんとは対照的で、結構背が高めのギャル女子高生だ。背中まで伸びた髪は茶髪で、ブラウスの胸元にはいつもネックレスをぶら下げている。駅の階段で遭遇したら尾行したくなるだろう。それくらい、チェックのスカートは短かった。  おれは真帆ちゃん達とプリクラマシンの中に入った。男性客だけの利用禁止――という警告文が貼られてあるのはおそらく盗撮を危惧してのことだ。世の中には女子高生を狙う卑劣な男がいるのだ。動画やら画像やらを撮ってネットに流し、神扱いされることに自尊心をくすぐられる輩が――。 「100円ある? お財布にあと500円玉しかないんだけど」  コインの投入口にしゃがみ込んで真帆ちゃんが振り向いた。1PLAY400円だ。 「あるよ」  と、おれとユウちゃんがほぼ同時に財布を取り出した。  真帆ちゃんはおれから100円玉を受け取った。  マシンが撮影の手順を説明する。          (5秒後に撮影するからね☆ みんなポーズを決めてよ♪)  軽快なBGMとともにマシンが云った。聴き慣れたアニメ声だ。おれはもう何回も彼女とプリクラを撮っている。                     (行っくよ〜☆ みんな決めっ♪)  パシャ――とレンズの向こうから電子音が響いてシャッターが切られた。おれは真帆ちゃんとユウちゃんと顔を寄せ合い、普通にピースサインをした。二人の肩に手を回したのはご愛嬌だ。もちろん、イヤがられたりしない。                              (もう1枚☆)  マシンが続ける。400円で撮影できるのは全部で5枚だ。撮影が終わったらデジタルペンで落書きしたり、スマートフォン用にデータを転送したりする。高校生にはごく日常のひとコマだけど、世界で初めて写真撮影したニセフォール・ニエプスがこのマシンを見たらどう思うのだろう。「我が意を得たり!」と狂喜するのだろうか、それとも「なんと破廉恥な!」と卒倒するのだろうか。  ……なんてどこかで聞いた偉人のことを考えているうちに、あっという間に5回の撮影が終わった。真帆ちゃんとユウちゃんは早速落書きを始め、写真を転送するためにアドレスを入力している。 「あのさ、もう一回撮んない?」  とおれは誘った。 「いいけど、どうして?」 「せっかく二人と初プリ撮るんだから、ついでにエロプリも撮ろうかと思って。今日逃したら今度いつ三人で会えるか分かんないじゃん」 「はぁ!?」  ユウちゃんが頓狂な声を上げた。ヒマだからいつでも会えるんだけど、まぁその辺は嘘も方便ということで。 「なんだよ、ダメなのかよ」 「別にダメじゃないけど、潤くんには彼女いるじゃん。ウチらとエロプリ撮ったのバレたら殺されるよ。いいの?」 「いいよ、あんな女。一緒にテスト勉強しようって誘ったら、家の用事があるからって嘘ついて他の学校の男子と合コンしてたんだぜ? アホかよ。合コン会場のカラオケボックスにはおれの後輩がいたってのに。ほんと間抜けなやつ」  後輩はそのカラオケボックスでアルバイトをしていた。  なんでも後輩がオーダーされた飲み物とフードを運んで行くと、おれの彼女がご機嫌な様子で歌っていたらしい。制服の違う男子達にタンバリンをたたかれながら、他の女の子達と一緒にAKBを熱唱していたというのだ。「振り付けも完コピでした!」という後輩の的外れな報告はともかく、浮気の現行犯を告げる密告におれは憤りと嫉妬を覚えた。これまでケンカをしたことはあっても浮気されたことはなかったからだ。  だからその仕返しに――というわけではないけれど、おれは今日、試験が終わっても涼香を誘わずに真帆ちゃん達を誘っていた。 「潤くんが気にしないって云うなら別にいいけど。でも証拠品見つかったらヤバいよ。彼女にバレないようにちゃんとプリクラは隠してスマホにも暗証番号かけとかなくちゃ」 「見つかったら浮気のこと問い詰めてやるさ。お互いおあいこでそれで終わりだよ」  涼香の性格を考えればそううまく行くとも思えないけど、まぁ悪いのはあいつの方だ。やられたらやり返す、というのが国際社会の常識なのだから。  いったん一回目の落書きとデータ転送を終えたおれ達は、またマシンの中に戻って撮影を再開した。今度はユウちゃんが400円を払って背景なんかを選択する。ポーズの候補もマシンが教えてくれるけど、その辺はもう無視でいい。肝心なのはどんなエロプリを撮るかだ。他校の女の子とハメを外せる機会なんてそうざらにはない。 「ウチらどうすればいいの? どんなポーズとる?」  ユウちゃんが迷っていた。 「そうだな……1枚目は二人でおれの頬っぺたにチュウ。2枚目と3枚目はおっぱい揉み。4枚目は……二人でブラウスはだけさせてブラジャー見せてよ。んで、最後は二人のパンツ見せ」  ええっ〜!? などという驚きの声は上がらない。なぜならそんなエロプリは普通に撮る女子高生だからだ。むしろおれの要望がさもなんでもないように撮影を始めた。  マシンが撮影の進行を催促する。            (5秒後に撮るからね☆ みんなポーズを決めてよ♪)  おれが真ん中に立ってピースサインした。真帆ちゃんとユウちゃんが両側から頬っぺたにキスしてくる。さすがに二人がかりでチュウされると頬が綻んでしまう。クールに決めたつもりだけど、たぶん出来上がりは情けない顔だろう。                        (次のポーズを決めてね♪)  シャッター音が響いて次の撮影までの空きができた。  おれはユウちゃんを前に立たせ、その後ろからおっぱいを鷲掴んだ。サイズは知っていたけどさすがにGカップはでかい。重たくて手のひらにもったりと載ってくる。柔らかくて重量感のある張り具合だ。涼香のAカップなんか比較にもならない。  ふざけたユウちゃんが王道のセクシーポーズを取った。腰に手をあててもう片方で髪を掻き上げて。真帆ちゃんはそばで泣く真似をしていた。彼女はGカップにほど遠いBカップだ。                          (もう1枚行くよ〜☆)  3枚目。今度は真帆ちゃんを前に立たせた。でもまた後ろから揉むのではつまんないので、ユウちゃんと一緒にBカップに頬ずりしてみた。左のおっぱいにおれの、右のおっぱいにユウちゃんの顔をくっつけて。  ブラウスを盛り上げるふくらみはかなり小さい。けれど、それゆえに弾力と柔らかさとが均衡していた。成長ぶりを味わうには十分な感触だ。真帆ちゃんも笑いながらポーズを決めた。                            (あと2枚だよ☆)  マシンが残り2枚を告げる。ユウちゃんと真帆ちゃんが急いでブラウスのボタンを外し、シャッター前に陣取った。そして揃って前かがみになってブラと谷間を強調する。ユウちゃんは外見を裏切らないヒョウ柄のブラ、真帆ちゃんは貧乳を証明する木綿のスポブラだった。  おれは二人の後ろに立って股間をおさえるふりをした。いかにも谷間披露でち○こ起ちますた――みたいな感じで。           (最後だよ☆ みんな今日一番の決めポーズだからね♪)  マシンの声でレンズの前にしゃがみ込むおれ。  真帆ちゃんとユウちゃんがスカートを捲ってパンティを見せた。もちろんブラとお揃いのデザインだ。ユウちゃんはヒョウ柄のショーツ、真帆ちゃんは木綿のパンツだった。左右に女友達の下着が展開するとさすがに勃起してしまう。いくらエロプリを撮れる仲と云っても、下着を見たのは初めてなのだから。  撮影が終わった。真帆ちゃんもユウちゃんも恥ずかしそうだ。 「超顔あっついんだけど。マジ鷲掴みしてきたじゃん、おっぱい」 「当たり前じゃん。ユウちゃんのGカップ見て鷲掴まない男いないって」 「久しぶりに揉まれたかも。でも意外と潤くんの触り方優しかったし」 「女の子には優しいんだよ、おれは」 「なんかすっごぃ恥ずかしい」 「そう? かわいいブラだったじゃん、真帆ちゃんのスポブラ」 「子供みたいでしょ? ユウちゃんみたいに私、おっぱい大きくないから」 「おれは結構気に入ったけど、このBカップ」  と、ふざけて真帆ちゃんの胸を触る。けれど真帆ちゃんは満更でもない様子だった。笑いながら身を捩ってBカップを触らせてくれたのだ。  そして三人でまた落書きを始める。今度はエロプリだからコメントもハメを外していた。「浮気された男↓」とか、「巨乳の圧勝」とか、「S学生レベル(泣)」とか、「ぱんつSEXY☆」とか――。  ネットに流れれば保存する男がごまんといるだろう。それくらい写りが良かったエロプリだった。おれは5枚ともスマートフォンに転送した。 「今度はなにする? 音ゲー? エアホッケー?」  ユウちゃんが訊いた。けれど、おれの股間は疼き始めている。 「二人とエロプリ撮ったらマジ勃起したんだけど」 「はぁっ? なに云ってんの!(笑)」 「ほんとだって。これ見てみろよ」  おれは股間を強調してみせた。グレーのズボンがこんもりと盛り上がっている。端から見ても勃起状態だとすぐに分かる変化だ。 「ちょっとなにしてんの!」 「な、嘘じゃないだろ」 「ダメだって。誰か見てるよ」  慌ててユウちゃんと真帆ちゃんが股間に手をかざしてくれた。けれど二人とも楽しそうだ。むしろ股間の変化に興味津々みたいだった。  おれは二人に囁いた。 「ね、ゲームやめにして三人で向こう行かない? なんかもうエッチしないと気が済まないんだけど」 「向こうって?」 「トイレあるじゃん。二人で落ち着かせてよ、おれのち○ぽ」 「ダメだって。トイレは絶対誰か来るもん」 「いいじゃん。声出さなきゃ大丈夫だよ。誰か来たら黙ってればいいし」  一度火のついた性欲は収まることを知らない。頭を下げてどうしてもエッチしようと頼み込んだ。  普通なら平手打ちでも喰らって独り取り残されるところだ。けれど、相手も思春期真っ只中の女子高生だった。おれが懇願を続けて好奇心をくすぐり続けていると、やがてユウちゃんも真帆ちゃんもその気になった。「一瞬だけだよ」とか、「見つかったら逃げるからね」とか云ってOKしてくれたのだ。  おれは二人の手を引いて男子トイレの個室に入った。  三人で入ってもまだ十分に余裕がある洋室トイレ。外国人が感動する水洗式便器が佇み、トイレットペーパーはきちんと三角織りされている。個室の片隅には消臭スプレーが常備され、店長さんの几帳面さが空間に現れているようだった。 「エッチってなにするの?」 「フェラ。あと、もう一回二人のおっぱい触らせて」 「はぁっ!? フェラとかいきなりだし」 「しっ。外に聞こえるって」  おれが鼻先に指を立てるとユウちゃんがささやき声に切り変えた。 「フェラなんかしたらエロプリどころじゃないじゃん。ほんと彼女に殺されるよ」 「どうせ涼香のやつもお持ち帰りされたんだから関係ないって。お願い、二人で順番に舐めてよ。ユウちゃんと真帆ちゃんにち○ぽ遊んでもらいたいんだ」  他校の女の子二人に、こんなにも堂々とフェラを頼めるのは肉食系だからだろう。草食系ならゲーセンデートすらできない。せいぜい、盗撮師の動画で妄想を膨らませるだけだ。  広い個室に秘密めいた空気が流れた。 「じゃあ3分だけでいい? それ以上やったらやっぱ誰か来そうで怖いもん」 「ユウちゃんに3分もフェラされたらイクんだけど」 「馬鹿」  どすんっ、とバッグごとおれを小突いてユウちゃんが照れた。円光相手のおっさんにはクールでも、同級生のおれには普通の女の子だ。同じ年齢だから素直になってもらえる、今だけの特権なのかも知れない。  ユウちゃんがバッグをタイルに置いて便座に腰掛けた。  真帆ちゃんはその様子をずっと見守っている。 「ユウちゃんが先にやるの?」 「うん? 真帆ちゃんが先にやりたかった?」 「そういうわけじゃないけど、ユウちゃんでイったら私の出番ないかな、と思って」 「大丈夫だよ。連続で3回くらいはイケるから、おれ」  ふざけて親指を立ててみせる。最初は早漏だったけど涼香とエッチしてるうちに長持ちするようになった。ユウちゃんが神テクでも持っていない限り、3分では射精しない。  おれは荷物棚にバッグを置いてズボンを脱いだ。紺色のトランクスがぱんぱんに膨らんでいる。ち○こが目覚めて暴れたがっているのだ。女の子とエッチできる雰囲気を感じ取ると、相棒はやたらと張り切って仕方がない。 「ほんとに起ってるし」 「さっき見せたじゃん。ユウちゃんの巨乳揉んだらマジ興奮したんだって」  トランクスを脱いでユウちゃんの前に立ち、青筋を立てるフル勃起を披露した。  標準より大きい15センチ砲がへそまでそり返っている。 「しかもおっきぃし。なにこれ」 「いいから早く舐めてって。二人にぺろぺろしてもらわないと落ち着かないんだよ」  ユウちゃんの頭をおさえて股間に埋めさせた。真帆ちゃんに見られている感覚がたまらない。友達のフェラを見つめる女子高生――なんていうシチュエーション、個人撮影の円光動画くらいにしかないぞ。  ユウちゃんが一瞬だけためらい、それから顔を倒して横側を舐め始めた。ゾクッとする心地は同じだけど、やはり涼香に舐められている感覚とはわけが違う。試しに反応を伺っているような、序章として軽く刺激しているような、そんな微妙なくすぐり方が違和感を誘うのだ。涼香みたいな慣れ親しんだ感がない。リズムもタイミングも力加減も新鮮な、おれには別世界のフェラだった。 「フェラ苦手だからあんま気持ち良くないっしょ?」 「気持ちいいって。ユウちゃんに舐めてもらえて天国だよ」 「嘘ばっか。彼女の方がうまいって顔に書いてるよ」 「涼香の口は飽きた、の間違いだろ? そうやって根元から先っぽまで丁寧に舐め上げてくれることなんかしないぜ、アイツ」  涼香にはおれ好みのフェラを仕込んでいる。だから涼香はユウちゃんみたいに竿の横側を丹念に舐め上げることはしない。裏筋と海綿体だけを重点的に責め、咥えれば結構速いスピードで顔を上下させるのだ。丁寧に舐めくれるのは袋だけ。サイド責めなんていうテクニックは持ち合わせていない。 「どこ舐められるのが好きなの? 潤くんって」 「まぁ色々と。けど今はユウちゃんの思った通りでいいよ。ユウちゃんにまで涼香と同じフェラさせたらつまんないじゃん」  それが正直な思いだった。  おれが育てたとは云え、涼香のフェラテクはもうマンネリ化している。15センチ砲に特化しているのだ。責めるポイントも順番も力加減もいつも同じ。正直、飽きてきた、というのが最近の感想だった。  でも今は相手が初めての女の子だ。どうせ浮気するならその女の子のテクニックを知りたい。15センチ砲に特化せず涼香ともやり方が違うそれを。  しかもユウちゃんは今時のギャル女子高生だ。援助交際やら神待ちやらを通して体得フェラテクを、ぜひ経験させてもらいたかった。レクチャーせず任せてみるのが刹那の浮気の醍醐味というものだ。  棒の横っ面を舐めていたユウちゃんが、今度はフル勃起をへそまでそり返らせて裏側を舐め始めた。袋の部分からすぅっと舐め上げていって、裏筋の辺りをれろれろとくすぐる。くすぐったい感覚が広がる瞬間だ。弱点の一つを見つけられたち○ぽが喜び、いちいち亀頭を膨らませた。むず痒いような射精欲が腹腔のなかでわだかまってくる。 「この裏筋ンところが好きでしょ?」 「分かんの?」 「だってぺろぺろしてあげると潤くんの手に力が入るもん。腹筋もきゅって締まるし」  すぼめたベロで裏筋をくすぐりながら、ユウちゃんが上目遣いにおれを見た。  云われてみれば、ユウちゃんの肩を掴む手に力がこもっていた。肩とか表情とか腹筋だとか、女の子は色んなところで男のリアクションを感じ取っているのだ。 「見つけるの早いな。さすが遊び人」 「遊び人とか失礼な。裏筋弱くない男っていないじゃん。普通、咥える前に舐めてあげるってば」  ユウちゃんのベロが蠢いて裏筋だけを愛撫した。そしてその勢いのまま裏筋から尿道口、尿道口から海綿体へと移動する。ちろちろと蠢く舌はまるでヘビのそれだ。敏感な部分を立て続けに刺激され、おれは下唇を噛んでユウちゃんを見下ろした。亀頭責めなんて女子高生が知っているわざじゃない。いや、むしろ今時の女子高生だからできるわざなのだろうか。  ユウちゃんの髪を撫でた。舐めてくれてありがとう、と云わんばかりに。  ユウちゃんが微笑んで勃起を飲み込んだ。 「温っけ。ユウちゃんの口ん中、ぬるぬるしててマジ気持ちいい」 「やっはではぃって、潤くんのおひんひん……奧まぇぜんう入んなひもん……んぐ」 「ほとんど全部咥えてるじゃん。どんだけフェラ慣れしてんだよ」 「しへぁいかあ! んぐもう」  ち○ぽを頬張ったままユウちゃんがおれの足をたたいた。他校の女の子とエロいじゃれ合いをするのは最高の気分だ。青春を心から謳歌している感じがする。  真帆ちゃんも目をぱっちり開けて様子を見守っていた。友達のフェラテクが気になるのか、メモでも取りそうな勢いだ。  8割ほど15センチ砲を飲み込んだユウちゃんがゆっくりと顔を上下させた。右手で竿の根元を擦りながら、スローテンポで咥えてくる。ギャルっぽい外見からもっと激しいスロートでもするかと思ったら、意外とソフトで驚きだった。射精欲がじわじわと募らされてゆく。  おれはユウちゃんの巨乳に手を伸ばした。ブラウスの上からまさぐってGカップの大きさを確かめる。重たくて弾力が強い揉み心地。おれの手のひらでは収めきれなかった。 「なんか顎疲れる……笑」  暫く頬張った後、やがてユウちゃんがスロートをやめた。そしてまたれろれろと亀頭だけを愛撫する。  おれはブラウスのボタンに手を掛けて云った。 「ね――ユウちゃんのおっぱいで挟んでくんない?」 「パイズリ?」 「いつもAカップが相手だから挟んでもらった経験がなくてさ。お願い、ユウちゃんの巨乳で挟んでよ」  ブラウスのボタンを外しながらおれは催促した。同級生に比べれば経験値が多いおれだけど、唯一、パイズリの経験値だけはゼロだった。無理やり涼香に挟んでもらおうと思ったら、寄せるのが精いっぱいで谷間のたの字もできなかったことがある。やはり巨乳を前にしたら挟んでみたくなるのが男だ。 「いいよ……潤くんだし」  すんなりと諒解してくれて、ユウちゃんがボタンを外す作業をおれから受け継いだ。そしてブラウスをはだけさせ、ヒョウ柄のブラを全開にする。  3分だけの約束はもう過ぎていた。でもフル勃起を頬張ったことでエロのスイッチが入ったのだろう。ユウちゃんは髪を後ろに流してパイズリの準備を整えた。                      『青春のステータス』後編へ続く。
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青春のステータス Angel Heart 14/3/21(金) 19:59 小説
Re(1):青春のステータス わたぼう 14/3/22(土) 0:39
Re(2):青春のステータス 黒竜 14/3/22(土) 12:46
Re(3):青春のステータス Angel Heart 14/3/22(土) 18:54
Re(1):青春のステータス オールドファン 14/3/22(土) 19:30
Re(2):青春のステータス Angel Heart 14/3/23(日) 21:57
青春のステータス Angel Heart 14/3/22(土) 19:33 小説
Re(1):青春のステータス わたぼう 14/3/25(火) 0:34
Re(1):青春のステータス 14/7/5(土) 7:26
Re(2):青春のステータス Angel Heart 14/7/5(土) 22:36
Re(3):青春のステータス 藤見マン 14/11/28(金) 19:22
Re(4):青春のステータス Angel Heart 14/11/29(土) 17:27
Re(1):青春のステータス LEVEL E 14/5/30(金) 22:35

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