今回はつい最近の出来事です。
朝、学校へ向かう電車の中でのことでした。
1限目がある日は混んだ電車に乗らなければいけないのであまり露出の多い服は着ないようにしてるんだけど、この日は朝から真夏のような暑さだったので衣装は胸の盛り上がりモロ分かりのシャツにひざ上20cmのミニ。
「ヤバいかな」その予感は見事に当たってしまいました。
女性専用車両もあるけど、降りたときに一番遠い後ろになるのでしかたなく前の車両に。
乗った駅はまだそうでもなかったけど、終点の前の駅に着くころにはもうぎゅうぎゅう。
なるべく女性のそばにいた方が安全だと思い、私の真向かいには後ろを向いた同じ年くらいの女の子、そして両側にはOLのおねえさんがいるスペースを確保しました。
やはりみんな考えることは同じで女性は女性同士で固まろうとしてたんで、その輪の中に入ることができました。
しかし、死角は見えない後ろにあったのです。
駅を出て間もなく、太腿あたりがスカート越しにだれかの手の甲があったってるような感触がしました。
「あ、もしかして。でもまあ偶然かもしれないから」と思い、放っておくと電車の揺れに任せてさわさわと不自然でない程度に動き、スカートの裾からむき出した腿のあたりを微妙に触ってきます。
痴漢はもう高校のころから慣れっこなんで「相当慣れてる人」というのはすぐ気が付きました。
とにかく顔を見てやろうと体を不自然でない程度にひねってみると引っ込めようとした手にすぐ気が付きました。
歳は50くらいで、私より背が小さいデブではげのおじさん。
痴漢で一番よくいるタイプです。
しばらくは触るのをやめたのですが、2、3分すると今度は揺れを利用してわずかのすきまに私の斜め前に体勢を変えて体を入れてきました。
するとちらっと私の顔を確認すると、今度は吊皮を空いていた私の隣の吊皮に握りかえ、その腕を揺れに任せるふりをして肘を私の胸に押し当ててくるのです。
しかもかなりぐいっと。
でもこれではまだ痴漢呼ばわりすることはできません。
「揺れたし混んでたんだから」といわれてしまえば終わりだし。
逆にもう少しエスカレートするのを待ってみよう、と思い、スルーすると案の定、これではすみませんでした。
こんどは空いてる方の手を斜め後ろに回し、手の平のほうでスカート越しに太腿を撫ではじめその手は下へと移動してきました。
小柄な脚が短い子だったら間違いなくスカートの中に手が入ってお尻を触られてたでしょうが、私は脚が長くておしりの位置が高いので背が低いこのおじさんだと少し手を上げないといけない体勢になるので触られたのが太腿だけだったのがせめてもの救いでした。
そして電車が着いたとき、ホームに降りたおじさんを逃げないように腕を捕まえて「さっき、触ったでしょ。」というと「えーしらねーよ」としらっというので「大きな声出すわよ」というと「お、ちょっと待ってくれ」といって私をホームの隅の人気の少ないところへ連れて行きました。
「悪かった。駅員や警察には言わないでくれ。頼む。」というので「そういうわけにはいかないわ。私何回もやられてるけど、絶対初めてじゃないよね。触り方がめちゃ自然だし」というと「実は前に会社にばれて厳重注意されたから今度知られるとクビになるんだ。許してくれ」と頭を下げました。
そしてこれで済むんなら、と財布の中から5万円を出して私に渡そうとしました。
「そんなの欲しいわけじゃないわ。」というと「分かってる。でも君みたいなきれいでスタイルいい子を触れたんだからこのくらいはしないと」と変な言い訳をして無理やり押し付けられました。
そして「もう1回やって会社にばれたらもうやばいから最近はやってなかった。でも君みたいな色っぽいスタイルいい子が目の前にいたら、我慢できなかったんだ」といい、「僕が勤めてるのは小さな事務所で女は事務のおばちゃんが一人いるだけでね、娘は大学生だけど不細工でデブで君なんかとは比較にならないし」と。
なんか私はこのおじさんがかわいそうになりました。
この人はキャバクラでも行かない限りかわいい女の子と話す機会も全然ないんでしょう。
家に帰ってもブスでデブの娘しかいないし。
それで自分好みの、私みたいなちょっと派手目の背が高くておっぱいの大きな子を見つけるとやっていたというのです。
「もういいですよ」っと私は憮然として言ってその場を離れました。
結局お金はしっかり5万円もらいましたが。