どうやら残業ばかりで寝てしまったな全くと心の中で悪態をつきながら、俺は車内の電光掲示板を確認した。幸い、俺の目的の駅まで以前として時間かかるようだ。仕事も終わって家でのんびりビール飲みながら野球見るかなと考えていた折、目の前の扉が開く。 そして、車両にいた乗客が一組を除いて降りた。誰一人、乗り込む事はなく自分と真向かいの七人掛けの座席に並んで座る女子高生二人組だけだった。おそらく居眠り中の停車駅で乗車してきたんだろうなと、俺はそう思う事にした。とここで違和感に気づく。乗客はそんなにいなかったにも関わらず、敢えて向かい合う形で座席を確保しているのだ。俺は彼女いない歴=年齢だし、モテる容姿をしていないのに。最初に確保したから変えないのか気になって横目で二人を確認する。二人とも、同じデザインのブレザーの制服を着こんだ茶髪のステレオタイプなギャルで胸元のシャツのボタン外し、制服をだらしなく着崩して足を組んで座っていた。見た目からして二人揃って人目を惹き付ける整った容姿をし、絶対スクールカーストトップで学生生活満喫してる事は容易に想像できる。更に言えば制服姿でも一際目立つ爆乳が眩しく。24年間生きてきたが女子高生で爆乳なんて見た事もない。勿論、ジロジロ見たら不審者になるからさっと視線を戻す。がその瞬間に、 続く