白板系妄想寄稿『Anniversary!』(前編)
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当選通知書
炎暑の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。平素は格別の
ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、この度は弊社Angel Heartプロモーション設立十周年を記念した
懸賞にご応募下さり、誠に有難うございました。厳正なる抽選の結果、
貴殿が『特別アニバーサリー賞』に当選されましたのでお知らせ致します。
今後とも、さらなるご贔屓を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。
株式会社Angel Heartプロモーション代表取締役社長
谷間深志
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目の前に広がる光景におれは夢かうつつか把握できないでいた。二十人は座れるかという大きなダイニングテーブルに、憧れのグラビアアイドルが鎮座しているのだ。しかも三人ともビキニ姿。楽しそうな表情でおれを見つめている。
「就活にあぶれたってことは、じゃあ今は無職?」
鮎川れいなさんが首を傾げた。Angel Heartプロモーション発展に大きく貢献した功労者。今は結婚して引退しているけれど、今回、十周年を記念して特別に現役復帰していた。授乳を経験した爆乳はGカップだ。くびれを保つ身体は三十代とは思えない。
「いえ……知り合いの伝手で家庭教師をしてるんで無職じゃないです」
「それって女子高生!? それとも女子中学生!?」
好奇心いっぱいに前のめりになったのは加藤エレーナちゃんだ。名前からわかる通り、欧米の血が半分流れたハーフ美少女だ。栗色の髪をツインテールに結ったEカップ女子高生。おれイチ推しのグラドルである。
「残念ながらクソ生意気な男子厨房で……ハハハ」
「女子生徒に男の先生を充てるわけないじゃない」
冷静に突っ込んだのは新山伊織ちゃんだ。今、グラドル業界で最も売れている女子大生。写真集を出版すれば発売前に重版が決まり、PVを配信すればサーバーが混雑する。そのFカップで癒された男が何万人いるだろう。握手会のチケットは高額で取引される。
猛暑が連続三日目を迎えようとするその日。おれは都内某所にある豪邸に招かれていた。ダメ元で十周年記念懸賞に応募したところ、奇跡的な確率で『特別アニバーサリー賞』に当選したのだ。現役グラドルのPV撮影を丸一日見学できるファンサービス。グラドルマニアにとっては垂涎の招待状だった。
……で、今、「撮影前に顔合わせを」ということでダイニングルームに案内されていた。撮影場所となるこの豪邸は、事務所が所有する物件なのだという。
「ちなみに六部さんはこの三人の中で誰のファン?」
れいなさんが訊いた。申し遅れたがおれの名前は六部英輔。篠○愛ちゃんのPVに偶然出会って以来、すっかりグラドル世界に耽溺しているニートだ。
「エレーナちゃんです」
「聞いた!? 私のファンだって。やった、れいなさんといおりんに勝った!」
「じゃあおっぱいは? 三人の中で誰のおっぱいが一番好き?」
一度言われてみたかったセリフだ。憧れのグラビアアイドルに囲まれ、好きなおっぱいを迫られる。誰かひとりを選べば落選者の心象を悪くするし、そうかといって誰も選ばないと優柔不断と思われる。究極の選択じゃないだろうか、これは。
「三人ともそれぞれ魅力的なおっぱいで……ていう答えはダメですよね」
「さっきあたしのファンだって言ったのに」
エレーナちゃんが唇を尖らせ腕を掴んでくる。
「お姉さんのおっぱいは経験豊富よ。ほんとは大好きでしょ?」
れいなさんが手ブラする。
「私を選んでくれたら特別サービスしちゃうかも」
伊織ちゃんまで微笑んだ。参ったな……夢にまで見たシチュエーションなのに選べない。
けれどそんなおっぱい選びはスタッフさんの闖入でお流れになった。撮影があと十分で始まる旨、伝えに来たのだ。れいなさんたちが立ち上がった。
「六部さんに見られてるかと思うとちょっと緊張する」
「撮影には慣れっこなんじゃ?」
「そうなんだけど、社長の発案で今回の撮影は特別なのよ。『売れてるからって天狗になるな、初心に戻れ』って」
「初心?」
「ジュニアアイドルみたいな演出がてんこ盛り。フラフープ回したりアイス舐めしたり。まさか三十過ぎてアイス舐めするとは思わなかったわ」
Angel Heartプロモーションに所属するグラドルは、大半がジュニアアイドル・レーベル出身だ。社長自身、その世界で名を馳せてきた名プロデューサーである。聞けば十周年を記念したPV撮影は、同事務所に所属するグラドルが数グループに分かれ、世界各地で、同様のコンセプトで撮影に臨んでいるという。
「おばさんのアイス舐め見ても笑わないでよ」
「おばさんじゃないです……お姉さんです」
おれはつぶやいた。女性を知らないグラドルヲタクには、美貌を保つベテラングラドルは永遠の女神なのだ。
最初は三人揃っての撮影だった。庭付きの広いプールではしゃぎ合う。ドーナツ型の浮き輪に乗って水面を漂ったり、水鉄砲で撃ち合いっこしたり。
モニタを眺める監督さんの指示のもと、大勢のスタッフが働いていた。プ−ルサイドでマイクを構える音声さん然り、水中に潜って撮影するダイバーさん然り。燦然と輝く太陽が水面にきらめいている。
見学を許可されたおれはスマホを手におかず収集に余念がなかった。ネットに流出させない約束で、個人的な撮影を認められていたのだ。
れいなさんはGカップの爆乳を水面にたゆたわせていた。「緊張する」とか言っていたクセに一番楽しそうだ。迷彩柄のビキニが童心に戻った人妻とコントラストを為す。谷間の見せ具合や余裕のあるリアクションはさすがにベテランだった。
もっと無邪気なのがエレーナちゃん。スタッフさんに水鉄砲を浴びせ、プールサイドを逃げまわる。純白のビキニで揺れるEカップにみんな笑顔だった。
けれど一番のおかずは伊織ちゃんだ。浮き輪に沈み込んだお尻をダイバーさんが捉えると鼻血が出そうになった。プールサイドでは四つん這いになり、Fカップの谷間を見せつける。彼女におねだりされているみたいで股間を直撃した。
「あんまり励むとおちん○ん涸れちゃうわよ」
邸内ですれ違ったれいなさんにからかわれ、赤面する。三人の姿に我慢できず、何度もトイレに駆け込んだのだ。最初の撮影だけでスマホの容量がいっぱいになりそうだった。今日一日できっと、一生分のおかずが手に入る
「もうすぐ個別の撮影が始まりますんで、着替えよろしくです」
前庭での撮影――泡まみれの洗車シーンが撮り終わると、スタッフさんがダイニングルームに顔を見せた。今は休憩中で、おれはれいなさんたちと一緒にケータリングをご馳走になっている。ビキニ姿のグラドルとスイーツを味わえるなんてリア充でも不可能なんじゃないだろうか。
「ね、午前中に何回オ○ニーしたの?」
「な、なにをいきなり」
れいなさんの遠慮ない質問に思わず紅茶を吹き出してしまった。
「会うたびにトイレ行ってたじゃない。何回シコシコしたの?」
「さ、三回ですけど」
本人を前にしてのおかず行為自白。実社会であればセクハラ案件である。けれどグラドル業界にはそんな破廉恥行為を容認してくれる寛大さがあった。事実、三人はおかずにされたと知ってもどん引きしていないのだ。
「しつも〜ん。男の人のオ○ニーってどうやってやるの?」
エレーナちゃんが手を挙げた。彼女のことだ。本当に知らないのかもしれない。
「どうって……こうやってちん○ん握ってシコシコって」
おれは右手を軽く握り上下に動かした。何やってんだ、おれ。グラドル三人に恥ずかしいやり方を教えてしまったじゃないか。
「わかんない。なんでそれがシコシコなの?」
「例えっていうか擬音っていうか。とにかくこうやってちん○ん擦ってると精子が出るんだってば」
――う。伊織ちゃんに含み笑いされた。猛烈に恥ずかしい。
「わかんない! 今ここでやってみせて」
「はあっ!?」
「見たい見たい見たい見たい見たい!」
どんどんとテーブルを叩いてエレーナちゃんがわがまま言った。これは予想外だ。おかず行為を自白できれば万々歳だったのに、オ○ニーのお披露目会になるとは。
だが戸惑っている場合じゃない。冷静に考えれば、グラドルにセンズリ鑑賞してもらえる機会なんて、今を逃せば永遠にないじゃないか。これをふいにすれば一生後悔する。
おれは数秒だけ逡巡すると、意を決して立ち上がった。
「エレーナちゃんがそんなに見たいって言うなら」
「やった」
エレーナちゃんが万歳する。伊織ちゃんは意外そうに眉をひそめていた。れいなさんは……さすが人妻だ。余裕綽々である。
「自慢するほどのち○こじゃないから笑わないでよ」
おれはベルトを外してズボンを脱いだ。三発ヌいたあとなので愚息も休憩中だ。ボクサーパンツはまだ膨らんでいない。
……と、そこで変態的な行為をひらめいてしまった。
どうせならフル勃起する一部始終を見てもらえたら。ふにゃちんから屹立するまでの過程をエレーナちゃんたちに観察してもらうのだ。考えただけでゾクゾクする。
「あの……れいなさんにお願いなんですけど」
「なに?」
「ちん○ん擦ってるところ、スマホで撮っててもらえます? みんなのリアクションがわかる感じで」
「オリジナルのセンズリ鑑賞動画ね。いいわよ」
れいなさんがスマホを受け取り、ハイビジョンモードにする。容量は食うが鮮明な画質で残したい。一生モノの映像なのだ。
おれは三人の視線を感じながらパンツをおろした。
---------------------------------------------------------REC(●)
「おちん○んだ」
「ふふ」
「謙遜するほど貧相じゃないじゃない。私の旦那より立派だもの」
「そうですか? お世辞でも嬉しいです」
自尊心がくすぐられた。
おれは満たされてゆく羞恥心を感じた。好奇の視線が集中すると、恥ずかしさが快感へと昇華するのだ。緊張と高揚感とがない交ぜになり、脳ミソが浮遊した。
「おちん○んを見た感想はどう、エレーナ?」
「かわいい。象さんみたい」
「伊織は?」
伊織ちゃんは曖昧にうなずき、まんざらでもなさそうだった。視線をそらさず黙ってち○こを見つめている。もしかして欲求不満なのかもしれない。
三人にガン見され続けるとやがて愚息が本分を思い出した。視線を感知し、ぴくっ……ぴくん……と頭をもたげはじめたのだ。エレーナちゃんが驚きの声を上げる。伊織ちゃんが照れて顔を覆った。
(さ、最高の勃起だ)
射精が最高だった経験はある。さっきの撮影の時も、妹の下着をおかずにした時も。けれど勃起で夢心地になったのは初めてだった。
「いおりん、見て見て。おちん○んが真っすぐ上向いたよ!」
「見てるから」
おれは肉棒を握った。エレーナちゃんにオ○ニーをレクチャーしなくてはいけない。
「エレーナちゃんのPVでいつもこうやってシコシコしてるんだよ。おっぱいが揺れるシーンとかお尻が見えそうなシーンで」
「そうなの? いおりんとれいなさんでは?」
「時々」
「失礼な」
れいなさんがスマホを構えながら笑った。
「もっと近くで見てくれる? 興奮したおちん○ん」
おれは根元を摘んで水平に寝かせたフル勃起を、エレーナちゃんの眼前に差し出した。目を見張りつつ、彼女が興味深げに肉棒を見つめる。充血した海綿体になにを思っているのだろうか。浮き出る血管になにを感じているのだろうか。
「触ったら痛い?」
「痛くない……ていうか触ってくれたらむしろ嬉しいんだけど」
エレーナちゃんが人差し指をのばし、おそるおそる亀頭の扁平な部分を撫でた。
「あは。今おちん○んがぴくって跳ねた。いおりん見た?」
「わかってるわよ」
「いおりんも触ってみて。面白いよ」
エレーナちゃんに手を誘導され、伊織ちゃんも先っぽに触れてくれた。ナンバーワングラドルにち○こ悪戯されるなんてファン冥利に尽きる。
「手がお留守になってる」
伊織ちゃんに叱られておれはオ○ニーを再開した。エレーナちゃんがまじまじとち○ぽを凝視する。伊織ちゃんも同じく。
「もう少しで出そうかも」
「早」
れいなさんがスマホ越しにつぶやいた。普段ならもっと持久するところだけど今日は我慢できない。生おかずが三人も揃っているのだ、ビキニ姿で。
おれは肉棒を擦るスピードを速めた。エレーナちゃんが前のめりになって亀頭をガン見する。射精の瞬間を見逃すまいとするように。
「で、出る」
亀頭にムズ痒い電流が迸った途端、おれはめくるめく官能の世界にいざなわれた。
「わ――わ! おお!」
エレーナちゃんがびっくりして拍手した。直線的にぶっ飛んだスペルマがテーブルの上に着弾したのだ。伊織ちゃんはあまりの勢いにフリーズしていた。
「飛んだわね、四発目とは思えないわ」
ひとり冷静なのがれいなさんだ。
「ハァハァ……き、気持ちよかった」
「ほんとにシコシコだった。ていうかシコシコ以外考えられないかも」
エレーナちゃんがしきりに感心している。これからPVや写真集撮影をする際には、おれがシコシコする光景を思い浮かべてくれるらしい。望外の待遇だった。
れいなさんから受け取ったスマホを確認してみるとアングルはばっちりだった。飛び散った粘液は伊織ちゃんが拭いてくれていた。
■加藤エレーナ『猫耳バランスボール』
二階にある寝室のひとつ。衣装チェンジしたエレーナちゃんはまさに天使だった。
ふさふさのチューブトップビキニに猫耳カチューシャを着け、手には肉球グローブをはめている。パンツから生えた尻尾が今にもじゃれ遊びたがっていた。
(かわいすぎるだろっ)
部屋にはバランスボールが置かれている。ジュニアアイドルものでは定番のアイテムだ。水着姿の女の子がこれで弾み座ったり転んだりする光景を観て、世の変態どもは癒される。
「じゃあシーン15の撮影、本番いきまあす。五秒前。4……3……」
監督さんはファンのニーズをわかっていた。いきなりバランスボールに座らせるのではなく、猫キャラっぽい導入を用意していたのだ。
絨毯の上で四つん這いになったエレーナちゃんがカメラに迫る。肉球グローブでちょいちょいと手招き、仔猫みたいに甘えるのだ。『一緒に遊んで』とおねだりするみたいに。そうしてカメラマンさんが背後に回ると振り向き、お尻をくねくねさせた。遊んでもらえず拗ねているのだ。丸いお尻と一緒に揺れる尻尾。きわどいアングルがたまらなかった。
やがてご主人様に遊んでもらえることになった猫エレーナが大喜びで、バランスボールで腹ばいになった。身体を前後に滑らせておどける。谷間を見せつけたり、おっぱいを押しつぶしたり。尻尾の生えたビキニがずれ、もう少しでお尻の割れ目が見えそうになる危ういアングルをおれは逃さずスマホに収めた。一番大好きなショットだ。なぜってビキニからハミ出た桃肉と相まって、生尻を想像するのが捗るのだ。
猫エレーナはそれからバランスボールに座ってぽよんぽよんと弾み座った。つられてEカップもぽよんぽよん弾む。ずっこけて絨毯に転がると天真爛漫な笑い声が響いた。幸せにしてくれる笑顔だった。猫エレーナは失態を挽回するように座り直し、バランスボールを支点にしてブリッジする。カメラマンさんが寄った。おれもズームした。皺の寄った股間に貴重なスジが浮かんでいる――ように思えた。
■新山伊織『お掃除メイド』
豪邸だけにメイドの存在がしっくりくる。伊織ちゃんがオーソドックスなメイドコスチュームに着替え、羽毛のはたきを持っている。掃除するメイドをエロ目線で追う――これもまたグラドルPVでは定番の演出である。
ただ今回はR15指定のPVだ。演出はエロい。メイド服の胸元は大きくはだけ、Fカップの谷間が見放題なのだ。
当主様の書斎掃除を仰せつかった伊織メイドが書棚の掃除をはじめた。脚立に乗って天板の埃を払う。カメラマンさんが舐め上げるようにゆっくりと、彼女の下半身を足元から臀部に向けて撮影した。ティルトアップという撮影方法らしい。
けれどパンチラ寸前でカメラワークが止まる。監督さんはどれだけファンのニーズを熟知しているのか。そう、いきなりパンツが見えたのではつまんないのだ。見えそうで見えない……こちらを焦らしてほしい。太もものアップでも充分妄想が捗る。
ふと伊織メイドが振り向いた。当主様のエロ目線に気づいたのか。……いや違う。当主様からサイドボードを掃除するよう命令されたらしい。うなずいて脚立から降りた。
今度は前かがみだった。高さ1メートルほどの調度品を掃くため、伊織メイドが腰をかがめる。白い水着が本物のパンツに見えた。美麗なお尻がどアップで映る。それはしつこいくらいに続き、尻フェチの伊織ファンなら昇天するショットだった。カメラマンさんがアングルを替えると谷間全開のシーン。当主様に視姦されていることに気づいていないのか、伊織メイドは澄ました表情でおっぱいを見せ続けている。
やがて伊織メイドが「あっ」と手を止めて固まった。サイドボードに載っていた、当主様ご自慢の模型を落として壊してしまったのだ。必死に頭をさげる伊織メイドがFカップを揺らす。もう少しで乳首が見えそうなほどに。
けれど当主様は寛大な人のようだ。責めるどころか伊織メイドを慰めた。彼女が安堵して微笑む。主従を超えた思いやりになんかほっこりした。
■鮎川れいな『浴衣アイス』
人妻と浴衣のコラボレーションは世界最強の破壊力だ。世の酸いも甘いも経験した色香が全身から漂っている。束ね上げられた髪はうなじの美しさを魅せ、どこか物憂げな瞳はノスタルジーを感じさせる。妖艶――という言葉以外にこの姿は表現できないだろう。
金魚柄の浴衣に着替えたれいなさんは綺麗だった。おれはスマホを構えることも忘れ、ただただその美しさに見惚れていた。エレーナちゃんにも伊織ちゃんにも体現できない、人妻だから撮れるショットだ。
――どこ見てるの?
そう問いたげな表情でれいなさんがカメラを見つめた。庭のベンチに座り、胸元を広げて団扇であおいでいるのだ。浴衣から覗くGカップは水着とは違うエロさがある。本当に、胸チラを視姦しているような錯覚を覚えるのだ。
れいなさんが谷間を隠して微笑んだ。どうやら設定は、アイスを届けにきた思春期ボーイが人妻の胸チラに見惚れてしまった、という態(てい)らしい。グラドルファンを少年に見立てたおねショタ演出だ。
バニラアイスを受け取ったれいなさんが誘った。
――お姉さんと一緒に食べる?
PVにはそんなテロップが挿入されるのかもしれない。
アイスキャンディーはもちろんち○ぽになぞらえた小道具だ。ジュニアアイドルものでは必須の小道具。時に飴棒だったりするけれど、性行為を連想させる演出であることに変わりはない。
れいなさんがアイスキャンディーの先端をちろっとだけ舐め上げた。かつて性の迷宮に迷い込んだ少年であり、今でもその迷宮から抜け出せないグラドルヲタクにとって、人妻のアイス舐めがどれだけの攻撃力を持つのか。いや、年上のお姉さんに憧れたあの日々を追想させてくれる魔力をどれだけ持つのか。
れいなさんはアイスを何度も舐め上げ、舐め上げては口に頬張った。ただ氷菓で涼しんでいるだけなのにエロすぎる。ち○こにびりびりきた。
アイス舐めのなんたるかを示すように、ベテラングラドルが頬張り、頬張っては溶けたバニラを口角から垂れ流す。ゆっくりと這い落ちる液体は妄想の要だった。
……ていうかこんなクソエロいPV、映倫とおるのかよ!
白板系妄想寄稿『Anniversary!』撮影続行。