僕は中学生の頃、電車で私立の中学校に通っていました。
同じ駅から乗るかわいい同級生と仲良くなったりしてそれなりに楽しかったのですが、3年生の1学期に父親の転勤で電車を乗り継いで1時間半もかかるところへ引っ越すことになったのです。
朝も早くなるし、近所には同じ学校の奴もいないしつまらない毎日。
しかし神はいたのです。
ある日の朝のことでした。
田舎の電車なので車両は4人がけのボックス型で、当然誰も座ってないボックスを探すのですが、きれいにどこも1人か2人ずつ埋まってて、僕はぱっと見派手な女子高生の前に座りました。
しかし向かい合うと本当に距離が近い!
彼女はコンパクトを広げて一生懸命口紅をつけていました。
ウェーブのかかった染めたセミロングの髪、正面に座ってると中が見えそうなほど短い制服のスカート。
背が高そうで当時160cmくらいの僕よりずっと大きい感じで、しかも着崩した制服を押し上げる胸が窮屈そうで、見るからにエロい感じです。
制服をよく見ると、彼女はヤンキーが多くて地元では水商売養成学校といわれている底辺校の女子高の生徒だったのです。
バッチにIIとあったのでたぶん2年生でしょう。
そして彼女が長い脚を組みあげたときに、僕の脚に当たってしまったのです。
「あ、ごめん」
低い声でぼそっとそういうと僕のズボンにつぃた泥を手で払ってくれました。
「へーまともじゃん」
そう思ってると「ねー、○○中だよね」というので、「そうです」というと「頭いいんだよね、あたしさー、今日テストなんだけど、全然わかんなくてやばいの〜。教えてくんない?」というので「えー、でも僕中学生だし」というと「大丈夫、うちの学校、バカばっかりだから中学生のレベルなの」といって出してきた数学のプリントは中2レベルのものでした。
「えーこんなのやってるんですか」とはさすがに言えず、解き方を教えてあげると「すごーい、めちゃ頭いいね」とほめてくれ「よかったー、ありがとうね」といってくれました。
僕の学校の駅の方が手前なのでその日はそれで終わったのですが、次の日も朝の電車の中でまた彼女に会ったのです。
何しろ田舎なので1時間に1本か2本しか電車がないので必然的にそうなるのですが。
そして彼女が「今日は英語だけどいい?」といってまた中2レベルの英語のプリントを出してきたので教えてあげました。
そして週末の土曜日。
当時はまだ土曜日は半ドンだったのでお昼過ぎのことでした。
自宅の最寄り駅についたところで会い「この間、ありがとう、助かったよ」というので「えー、まあ」とか返すと「ねーご飯食べた?」というので「まだ」というと「この間教えてくれたお礼にご飯おごるよ」というのです。
女性経験のなかった僕は2人っきりでご飯を食べるというだけでもうどきどきです。
彼女は近くの喫茶店に誘い、サンドイッチとジュースを二つづつ頼みました。
学校のこととか少し話した後、「ねー、彼女いるの?」というのでこの前、違うクラスの同級生の子にコクって振られました、というと「えーそうなんだ、かわいそー」といいながら話を聞いてくれました。
彼女の方も担任の男の先生がエロい目で見るの、とか同じクラスの子のこととかたわいもない話が続きました。
そして「ねー今日、なんかある?」というので「別にないですよ」というと「うち、この近くだから来ない?」というのです。