Extra Episode『巨乳の妹ができたんですが、なにか?』
外出自粛要請が緩和され、およそ一か月ぶりに出勤して帰宅してみると……アパ
ートに見知らぬ女子高生がいた。部屋を間違ったのかと思ったが、部屋番号を確認するとそうではない。間違いなくおれの部屋だ。
「あの……君たち誰?」
制服を着た女子高生でしかも美形ともなると犯罪臭がしない。相手が男ならとっ捕まえて110番通報するところだけれど。
「お帰りなさい、お兄ちゃんのこと待ってたよ。ファン慰問企画読んだでしょ?」
「ファン慰問企画……? あ! まさか君たちって」
「葛西彩世です」
「結城萌美です」
Angel Heartさんの妄想小説に登場する巨乳キャラだ。おれの激推しで、『女子高生乳戯』の里穂ちゃんの後継者としてファンを多数獲得している破廉恥クイーン。……そうか、慰問企画って本当に存在したのか。
「ふたりに会えてまじ感動。ていうかいきなりでびっくりした」
「鍵はまあ虚構の存在なんでちょこちょこっと開けちゃいました。大丈夫ですよね」
「全然ノープロブレム。いやむしろウェルカム」
憧れの巨乳キャラを前にテンパる。彩世ちゃんは聖フォレスト女学院の、萌美ちゃんは聖ブレスト女学園の制服を着ていた。
「デリバリーのピザも届いたんで、あとで一緒に食べよ。お風呂も沸いてるよ」
彩世ちゃんがピザケースを見せる。
「ほんと散らかった部屋でごめん。掃除サボっちゃだめだね……あはは」
「お風呂一緒に入ってもいいですか。私と彩世、お兄ちゃんと一緒にお風呂に入るのが夢だったんです」
彩世ちゃんと萌美ちゃんと混浴――。このシチュエーションを何度妄想したことか。
「お、おれも彩世ちゃんと萌美ちゃんが妹になってくれたらなって、ずっと思ってた」
突然、巨乳の妹がふたりできた。
信じられない光景におれは自分の頬っぺたをひっぱたいた。
「……え? 脱衣場じゃなくて?」
八帖のリビングで、いきなりふたりがおれの服を脱がしてくる。ネクタイを外し、Yシャツのボタンを外し、ベルトを抜き取って。
「だって待ちきれないんだもん。早くお兄ちゃんのおちん○ん見たい」
「ちん○んてそんな……ちょ、ちょい待った、まだ覚悟が」
さすが破廉恥クイーン。おれの羞恥心など無視してお手伝いを進める。Tシャツを脱がし、スラックスをおろし、トランクスを剥ぎ取って。ち○ぽが勃起する暇もない。あっという間に丸裸にされてしまった。
「おお〜! おっきい」
ぶらさがるち○こを見てふたりが拍手した。
「いやそんな……全然自慢できるち○こじゃないし」
彩世ちゃんと萌美ちゃんも服を脱ぎ始めた。――ただし上だけ。
彩世ちゃんのGカップと萌美ちゃんのJカップを覆うブラジャー。女子高生っぽくもあり大人っぽくもあるデザインだ。萌美ちゃんのブラなんか、子供の顔くらい包めるんじゃないだろうか。
「せ〜の、で一緒にお兄ちゃんにおっぱい見せよ。絶対鼻血だすよ」
せ〜の、とブラジャーが捲られて出てきたのは巨大な雪見大福。大きさや形に違いはあるものの、もはや兇器同然のふくらみだ。おれが頭に描いていた巨乳そのものだった。
「触っていいって言ってないのに(笑)」
思わず目の前のふくらみに両手を伸ばしていた。
(や、やわらけえ……)
彩世ちゃんと萌美ちゃんのおっぱいを同時に揉めるなんてファン冥利に尽きる。
彩世ちゃんのGカップはやわらかさと弾力性が均衡し、最高のパイズリを繰り出せそうな感触があった。
萌美ちゃんのJカップはボリュームと重たさが異次元だ。鷲掴んでもとうてい掴みきれず、むしろ揉みまくっているうちに手首が疲れてくる。
高齢童貞でおっぱい初体験のおれにはトラウマレベルだ。もう貧乳を触れたとしても嬉しくないかもしれない。
「お兄ちゃんのおちん○ん、元気になってきた」
萌美ちゃんが微笑んだ。ち○こが八割がた真上を向いている。
「ふたりのおっぱいを触れたんで……ほんと、めっちゃ幸せ」
「チュウしてもいいよ。ここと、乳首に」
萌美ちゃんが悪戯っぽく唇を突き出した。おれは迷うことなく萌美ちゃんの唇に自分のそれを重ね合わせ、極上のファーストキスを堪能した。
へたくそなキスをスキルアップさせてくれるように、萌美ちゃんがリードする。丁寧な接吻から舌を触れ合わせるスキンシップに移行し、ベロを絡めるディープキスに移った。萌美ちゃんの唾液は爽やかで、切ない吐息がもれるといいにおいがした。
「萌美ばっかりずるい」
彩世ちゃんが無理やりおれの顔を振り向かせてキス責めする。
エス女っぽいイメージ通り、彩世ちゃんのキスは最初から激しかった。萌美ちゃんに先行された遅れを取り戻すように唇を這わせてくるのだ。おれの唇を唇で貪るみたいに。
舌先もれろれろとうごめいている。おれのベロをまさぐり、絡めてきては吸って、吸ってきては絡めてきた。部屋中にチュッチュと卑猥な音が響いた。彩世ちゃんもいいにおいがした。
「彩世、私より長くキスしてる!」
「だってお兄ちゃんのこと大好きなんだもん」
「私ももっとお兄ちゃんとキスするっ」
萌美ちゃんが顔を奪ってきたが、彩世ちゃんも離そうとしないのでふたり相手のディープキスになってしまった。同時に突きだされたベロに翻弄される、夢みたいな多幸感に包まれる。ヌルヌルとした感触がたまらなかった。おれはふたりの舌を吸い、ふたりに唇を蹂躙された。
「……お兄ちゃんが一番夢見てたことしてあげよっか?」
やがてキス責めを終えると彩世ちゃんが言った。
「なんだっけ?」
「授乳パイズリ。いつもパソコンの前で妄想してたよね」
膝枕されながら別の女の子にパイズリされる。Angel Heartさんの妄想小説を読むたびに湧くプレイだ。まっとうな女性体験がないので性癖が歪んでしまった証左だろう。
「やってくれるの?」
「いいよ。私と萌美のファンになってくれたお礼だもん」
彩世ちゃんにうながされ、おれはその場で仰向けに寝そべった。
「下から見るとすごい眺めだね、彩世ちゃんのおっぱいって」
上半身裸、下半身だけ制服姿の彩世ちゃんに膝枕され、おれはつぶやいた。目の前にGカップがぶらさがっている。太ももの心地もちょうどいい。
「萌美には負けるけど。……萌美ね、お兄ちゃんの部屋に来る前にまたひとり屠ってきたんだよ。折原志保里とかいう清楚気取った大人を、乳比べで」
「乳比べってほんとに実在するんだ?」
「巨乳世界のダークウェブ的なコミュニティだけどちゃんとあるよ」
確か萌美ちゃんは『矜持衝突』で丹羽眞理子に勝ったんだっけ? 破廉恥クイーンどころか乳比べクイーンでもあるのか。
その萌美ちゃんがおれの足元で四つん這いになっていた。ホルスタインみたいなJカップが重力にしたがって垂れさがっている。
「我慢できなくなったらいつでも精子出していいからね。私も萌美も笑わないよ」
微笑むと同時に、彩世ちゃんがGカップを顔面に押しつけてきた。授乳っていうか顔面圧迫だ。キスで興奮した乳首がとがっている。おれは無我夢中で彩世ちゃんの乳首を吸い、弾力のある乳房に顔を埋めた。
(ま、まじかよ)
フル勃起にくすぐったい感覚が迸った。彩世ちゃんのおっぱいに視界を塞がれていて見えないが、明らかに舐められている。萌美ちゃんがパイズリ前にフェラしてきたのだ。裏筋になんとも言えないこそばゆさが広がり、シャフトを丁寧に愛撫される。
「ちょ……く、くすぐったい」
「先っぽぺろってしただけじゃん。まだ本気出してないよ、私」
「フェラされるのも未経験なんだから……んむぐ」
「じゃあ優しくする。本気度半分くらいでいい?」
萌美ちゃんがち○ぽを弄ぶようにちろちろと裏筋を刺激し、シャフトを舐め上げては亀頭だけ咥えこんだ。破廉恥クイーンのテクニックにおれは悶える。爪先に力を入れる。……本気度五十パーセントでこのレベルなら全力出された時には一瞬でノックアウトだろう。
おれは壮絶な快感から逃れるように、彩世ちゃんのスカートを捲って顔を突っ込んだ。
「変態お兄ちゃん。顔突っ込んでもパンツ見えないよ?」
「ハァハァ……も、萌美ちゃんのフェラがうますぎて」
「汗臭くない? 大丈夫?」
彩世ちゃんの下半身はボディソープのにおいがした。暗がりではっきり見えないが、巨大なブラとお揃いの、マリンブルーのパンティだ。経験豊富なま○こから女子高生のフェロモンが漂っている。
「すごいいいにおい……変態でごめん。――あっ」
こそばゆさが終わってかわりにもちもち感がフル勃起を包んだ。
おれの両足を腰にカニバサミさせた萌美ちゃんがJカップの谷間に挟み込んだのだ。潰されそうにきつい圧迫感と同時に、優しい弾力が肉棒に広がる。こんなおっぱいで擦られたら一分も持たない。すぐに出ちゃう。彩世ちゃんのパンツがかぐわしかった。
「お兄ちゃんのおちん○ん、全部隠れちゃったよ」
彩世ちゃんのスカートから顔を出して見ると、萌美ちゃんの谷間にフル勃起が埋もれていた。ち○このちの字すら見えない。寄せてあげられたバストに占領されている。
「ちょ……ほんと、挟まれただけでいきそう」
「だめだよ。お兄ちゃんのこと喜ばせてあげられないじゃん」
萌美ちゃんがJカップを揺すった。スライムみたいな巨乳にオナサポされ、愚息が一気に張りきる。一段と勃起してそり返ろうとしたのだ。圧倒的な谷間に包囲されつつつも。
初パイズリに射精欲が疼いた。彩世ちゃんの乳首に吸いついてごまかそうとしたけれど、Gカップが顔面に押しつらける、Jカップが交互に揺すられる、卑猥な淫語をささやかれる――。
おれは女子高生の授乳パイズリに辛抱たまらなくなった。萌美ちゃんがパイズリフェラすると精子を解き放ってしまった。Gカップにむしゃぶりつきながら、気を失いそうな快感にがくがくと震えながら。
「いっぱい出たあ。超溜まってたじゃん、お兄ちゃんの精子」
「はぁはぁ……萌美ちゃんのおっぱい汚しちゃった。彩世ちゃんのおっぱいもおいしかったよ。お兄ちゃん幸せ」
「一緒にお風呂入ってきれいきれいしよ。兄ちゃんの身体、洗ってあげる」
……それからおれは彩世ちゃんと萌美ちゃんと一緒にお風呂に入り、天国みたいな洗いっこをした。泡まみれのGカップに挟んでもらい、破廉恥な妹たちにおま○この仕組みを教わった。どちらのおま○こも気持ちよかった。
そして三人で川の字に並んでベッドに横たわると、おれはダブル顔面圧迫されながら夢みたいな眠りに就いたのだった。
――翌朝目覚めると、巨乳な妹たちはいなくなっていた。
(完)
***
緊急事態宣言が解除され始めたので、現実世界を慰問していた女の子たちから「虚構世界に戻ります」との連絡が届きました。実際に慰問されたファンの皆様、おめでとうございます。残念ながら来訪してもらえなかったファンの皆様は、次の機会をお待ちください。
……約一か月にわたった『緊急慰問企画』はこれで終了となります。少しでもステイホームの暇潰しになったのなら幸いです。
変態作者がまた拙作を投稿した時にはご感想を。
引き続き、ご感想に対するレスは書き込みたいたいと思いますのでよろしくです。
(『緊急ファン慰問企画』――ALL END)