[放課後の出来事4]
しばらくして、
急速に冷静になる頭、あと、股間が気持ち悪かった。
脈動は彼女にも伝わったと思います。J子はゆっくり僕から離れました。彼女からも笑顔がなくなってました。
僕は慌てて制服を着て、「ごめんね、帰るね」足早に立ち去りました。
彼女も申し訳なさそうに「うん」とつぶやいてました。
それ以降、彼女と放課後に会うことはなくなりました。彼女に嫌われたかもという気持ち、とてつもなく悪いことをしてしまったという罪悪感。そんな感情により彼女から距離を置くようになってしまいました。
3年生になって、J子とはクラスも別々になり疎遠になりました。廊下で会っても会釈するくらい。さらに、高校も別だったので、全く会わなくなりました。
ちなみに、高校は男子校でした。高校時代は恋愛とかに縁なく過ごしました。あんなことで疎遠になったJ子ですが、僕の中ではずっと気になる存在のままでした。理想の女性として、秘密を共有する同士として、いけないことをした共犯者として、心の片隅に残ってました。
そして、県外の大学へと進学しました。