「9時半に起きる予定」と言っていたアンナを隣に眠りについた僕は、日本人のサラリーマン体質として時差があっても6時〜7時くらいには目が覚めてしまった。隣に眠るアンナを見て、夜中の情熱セックスが本当だったのも実感した。しかし・・・化粧を落としてスッピンになった直後は綺麗だと思っていたが、やはり欧州の女性の化粧の濃さは朝になって肌が乾いてくると顕著に出て来る現実感を感じた。
とはいえ、それさえ愛くるしく微笑ましいように思える性的快感を共有できたのは嬉しかったし、完璧過ぎるイメージだったアンナにもそんなとこがあるのは逆に落ち着いた。
そして7時半には起きてしまった僕は、初日にアンナとエッチする事ばかり考えて荷物の整理をしていなかったので、歯ブラシや箸など色々とアンナの部屋に自分の臭いを出させるような身の回り品を置いたり、地下鉄の利用方法や観光スポットまでの移動の計画など予定を練り直していた。朝食はカフェで食べる予定なので、モーニング珈琲くらいしか作れないし、趣味のジョギングでもしたかったけれど鍵を開けっぱなしで行くわけにもいかないので。
アンナの寝顔にキスしたりもしたが、彼女は9時頃に起きて来た。スペインの女性は化粧が早いもので、10分も経たないうちに「完成形」のアンナになって出て来た。そして、「サラ呼んで来て」と言われたので、インターホンを押すと、まだ無防備なサラが出て来た。シャワーを浴びて髪の毛が濡れていたままバスローブからは推定Jカップの谷間が見えていた。歯ブラシも咥えて、「ヒロ、おはよ。もう出るからってアンナに言ってて。」と言って軽くハグもされた。歯磨きをしながらハグって下品な気もするが、それがサラでもある。そして、その推定Jカップの谷間が見えていたという事は、ハグでダイレクトにその温もりや弾力、柔らかさが伝わって来た。それはその後もよくハグしてくれるので何度もあったのだが。
サラもメイクや着替えが早くて、日本人の倍の速さくらいでセットし、「完璧な女性」2人に挟まれて(実際には2人が歩く後ろに付いて行った形だが)彼女たちがお気に入りのカフェに行った。日本でもミスター・ドーナツなどにあるチュロスという甘いドーナツのような揚げ菓子をカップに入ったホットチョコレートにつけて食べるという、まさに甘いモノ好きのスペイン人らしい朝食だった。とても美味しかったのだが、当然ながら”あの話題”になった。アンナと隣同士でサラと向き合う形で座った直後だった。
サラ「2人とも昨日凄かったね」
ドストレートなサラらしい発言。僕は思わず隣のアンナと目を合わせると赤面してしまった。だから、何と言えばいいのか分からなかった。そういう表現をスペイン語で言い変えるのも分からないので。
アンナ「聞こえてた?」
サラ「うん、いっ〜ぱい聞こえてたよ。2人の声とかベッドの音とか」
アンナ「サラ、ごめん・・・・」
ちなみに言っておくと、彼女たちが暮らすアパートは、中庭にパティオと呼ばれるバーベキューをしたりする公園に近いモノがあって、それを真ん中に6棟からなっている。そして、アンナとサラの部屋がある棟は2部屋ずつの塔なので、1階に住むのは彼女たちだけ。そして、アンナの部屋の上は住人がいないので、聞こえはしない。
サラ「いいよ。アンナがエッチしてるの久しぶりだったから逆に安心したし。」
アンナ「ありがと。でも大き過ぎたかな?」
サラ「んん、大丈夫。言ってもチョット聞こえただけだから。『ヒロ〜ヒロ〜』って言ってたよね〜?」
相変わらず、ドストレートなサラに飲まれるアンナ。そして、
サラ「ヒロも見かけによらずエッチなんだね」
と言われ、合わせる顔がない。
サラ「気持ち良かった?」
俺「・・・うん」
と言うと、サラは喜んだ表情になって、
サラ「良かったあ〜、2人が上手く行けば良いなって思ってたし。ヒロが泊まりに来るって聞いてからそう思ってたんだよ。」
と言われて、思わずアンナと僕は照れたが、サラっていいヤツだなと初めてくらいに思った。普通に僕等がセックスして幸福感に満たされてるのを喜んでくれていた。
そうして仕事の時間が来たのでアンナは出勤し、サラも家に戻って支度に向かい、僕は1人で観光するので、カフェを出てからは別れた。
その日、サグラダ・ファミリアを1人で観に行ったのだが、平日は工事中なので音がうるさく、見物できるスペースに限りもあった。アンナともう1回行こうと思った。その後もFCバルセロナのスタジアムツアーなど満喫して帰宅する。その時には合鍵を渡されていたので1人で家にいたが、「パティオで友達に紹介する」ともアンナに言われていたので、その時に何か温かいモノでも作っておきたいと思った僕は近くのスーパーに買い出しに行った。
すると、仕事を終えたアンナがいた。僕は日本で使っているスマホはここで使うと大変な料金になるので、現地用のガラケーしかなかったので連絡網が限られていた中で、偶然にもアンナと出くわしたので、やはりコレは運命だなと思った。
僕「やっぱりアンナと出くわしたのは運命だね」
アンナ「うん、だってロンドンでも美術館で出くわしただけだもん」
僕「そうだったね。」
と色々と思い出しながら、デートをするように買い物をした。よくよく考えてみると2人きりで何処で何かするのはコレが初めてだった。ロンドンでも日本でもスペインでも。だから、それが楽しかったし、
僕「今日も”宿泊代”払わないといけない?」
アンナ「うん、当たり前だよ。払えないっていうの?」
僕「払うよ。」
と言って、スーパーのカートを押すアンナに後ろハグをし、チンポを擦りつけながらイチャイチャしてショッピングした。
アンナ「ヒロったら・・」
と言いながら、アンナもたまにキスしたりしてくれてまんざらでもないウットリ感があった。
日本から「ほんだし活用術」の粉末を持って行っていたので、そこでは豚肉と白菜を買った。(白菜なんてないと思ってたけど。)なので、その晩は「豚肉と白菜のミルフィーユ鍋」を作って、パティオデビューをした。サラの彼氏も来ていたし、アパートの住人とも仲良くなった。6人で鍋(カレーを作るような鍋で、しかも箸を使わないで食べた)を食べて日本文化も理解させながら食事が出来て大成功。
サラは彼氏の家にお泊りに行くらしいので(散々ヤルのだろう)、今日はアンナと思う存分エッチできる。部屋で2人きりになり、満を持してと思っていたのだが、僕が皿洗いをしていると、昨日の反撃とばかりにアンナに後ろから抱き着かれた。しかも、アンナの手は股間を握っている。
僕「おいおい、アンナ・・・」
と言っていると、アンナは僕の下半身に身体を屈みこんでズボンを脱がす。
僕「おいおい・・・」
とか言いながら、僕は台所に立ちながら下半身を横向きにしていた。そして、アンナの顔をみると、反則な上目遣いと谷間見せ。その瞬間にヒートアップしたので、手を洗ってベッドへ。
お互いに服を脱がし合って、ゴムを付けて電光石火に挿入。お互いにヤリたくて仕方なかった。そりゃあそうだ。1日前にずっと我慢していながら快感を味わって間もない、とにかくエッチしたかった。アンアン・・クハクハ・・っと言いながら、ほぼ無言のままに正常位と騎乗位をベッドの上でクルクル回っては上下を交代して突きまくるセックスでこの日の1本目を終了した。
アンナ「気持ち良かった〜。」
と言ってくれる中、僕はある要求をしてみた。
アンナ「まだできるでしょ?」
僕「う〜ん、わかんない。アンナ次第かな?」
アンナ「どういう意味?」
僕「あのさ・・・」
アンナ「ナニ?」
僕「その・・・アンナのオッパイで挟んでくれたら直ぐに回復するかも」
と言ってみた。
ラヴラヴモードの続く中のパイズリ要求がナニを引き起こすのか?続きをお楽しみに。
(続く)