やがて夏が過ぎ、秋を迎え学園祭のシーズンになった。
学園祭といえばミスコン。
そう、ミスキャンパスの座をかけ女子大生がしのぎを削る、容姿に自信がある女の子にとっては晴れ舞台であり、そして戦場だ。
特にA大のミスコンは女子アナやモデルなど多くの有名人を送り出している業界も注目のミスコンなのだ。
麻里子にも実行委員の友達からの推薦で声がかかった。
恥ずかしいし少し躊躇はしたが出ることにした。
賞金や商品が豪華なこともあり、100人近くの応募があったが、麻里子は書類選考を楽々と通過し、本選の20人に残った。
本選は学祭の最終日。
麻里子は手持ちのミニの中でも一番短いひざ上20cmのスカートにGカップのバストを強調するピタッとした胸元の開いたシャツ。
「○番、1年生のT麻里子です。よろしくお願いします」
その一言だけで「あのミニの子いいな」「おっぱいでかいな」
麻里子はもはや観客の目をくぎ付けにしていた。
ところがその麻里子にもライバルがいた。
2年生で去年の準ミスのえりなだ。
身長は麻里子より低いものの、丸顔でくるくるとした大きな瞳のかわいい系のルックスに華奢な体から突き出したFカップの豊かな胸はなんとも男好きするタイプ。
そしてえりなはアナウンサーを目指していて、来年の就活のためには何としてもミスキャンパスの肩書が必要なのだ。
最終選考には麻里子とえりなを含め5人が残ったが、事実上、麻里子とえりなの一騎打ちとなった。
えりなも麻里子が最大のライバルであることは十分分かっていた。
そしてえりなは最終選考ではこれでもかと自慢の胸を強調するほとんどキャミのような露出の激しい服で勝負に出たのだ。
これには観客も「すげー、あれまじ狙ってるぜ」「胸で勝負か」と声が漏れた。
麻里子もえりなが胸で勝負してくるのはわかっていたので、夏用の胸元の大きく開いた服で立ち向かう。
「胸はいい勝負だな。脚の差で麻里子ちゃんかな」
「いややっぱえりなちゃんかわいいし」
会場の意見も真っ二つ。
そしてついに発表の時が来た。
選ばれたのは・・・・