後ろのIは姉を羽交い絞めにして、前のJが服を捲ろうとする。
しかし、姉も必死に動いて抵抗した。
これではじっくり楽しめないと判断したのか、Jが一度手を引き、交渉に出た。
「お姉さん、おとなしくおっぱい見せた方がいいよ。
私たちに、お姉さんも本当はペチャパイかもって思われたままだと、
妹さんのためにならないよ」
「私たちが意地悪なのは、
もうわかってるでしょ?」
Kが補足する。
「『あの子ってお姉さんもペチャパイなんだって』
『家系なんだね。かわいそう〜』
って、妹さんのこと噂するよ、学校で」
「くっ・・・ひどい子たちね」
羽交い絞めにされたままの姉が、悔しそうな顔でJ,Kを睨む。
「お姉ちゃん、だめ。
・・・うっうっ」
妹は泣き出してしまった。
姉は目を閉じてうつむき、涙をこらえていたが、
しばらくして顔を上げ、妹に向かって優しく語りかけた。
「・・・ごめんね、私が弱いから、
こんなにみじめな思いをさせちゃって。」
「お姉ちゃん、この子たちは憎いけど、
こうなった以上は、脱ぐしかないわ。
あなたも将来、このくらいにはなるってことを、
この子たちに教えてやらなきゃ。」
先ほどまでとは違う、強い、凛とした口調だった。
妹は姉の美しい顔を見たまま、涙をぽろぽろこぼすしかなかった。