……それから15分ほど、おれは他愛もない会話とともに混浴を楽しんだ。
お湯の掛けっこが始まったり潜水競争が始まったりしたのはさすがにS学生と言うべきだろう。おれも菜穂ちゃん達に交じり、久しぶりに童心に返った。
壮観だったのは3人が並んでプールの真似事をした時だ。浴槽のへりに掴まってきゃいきゃいとバタ足しながら。
温泉で水飛沫を上げるなんてマナー違反だけど、丸みを帯びたお尻が3つも並んでいたら注意する気にもなれなかった。おれはむしろフル勃起をさらしながら浴槽に腰掛け、体育の先生みたいにエロかわいい光景を脳裏に焼きつけた。
やがてすっかり顔を上気させた菜穂ちゃんがバタ足をやめた。
「ふぅ……なんかのぼせてきちゃった。そろそろ体洗わない?」
「うん。そうする〜」
花蓮ちゃんも少し飽きてきたようだ。
おれは3人と一緒に湯船から上がった。
洗い場には二人分のシャワーしかないが、多人数でリハビリすることも多いのか、予備の椅子は浴室の隅に重ねられてあった。
おれは並んで椅子に腰掛けた菜穂ちゃん達の前に、まるで面接官みたいに座った。
「洗いっこだからみんなのおっぱいとかお尻触っちゃうよ。大丈夫?」
「大丈夫。だって触らないと体洗えないもん。みんなでお兄ちゃんの背中も流してあげる」
菜穂ちゃんが全員分のスポンジを手渡してくれた。脱衣場でおっぱいを触りまくるのは違反だが、洗いっことなれば話は別である。なぜならそれは、知人親戚が混浴で行う行為そのものだからだ。
おれはポンプ式のボディソープをスポンジに注ぎ、大袈裟なくらいに泡立てた。
菜穂ちゃん達もそれを面白がり、きゃいきゃいと泡立てる。
3人が指の環を作ってシャボン玉を吹き流すと、洗い場が無邪気なメルヘンワールドに変わった。
おれはたっぷりと泡立てたボディソープを3人の身体に垂らし、そして素手で押し広げるように塗りたくった。
花蓮ちゃんのちっぱいは盛り上がりが微かに分かるくらいで、どちらかと言えば余分な脂肪を触っているみたいだった。
桜子ちゃんのふくらみはおれの手のひらにすっぽりと包み込めた。彼女がくすぐったそうに身を捩ると、平均的なバストが浅い谷間を作り、順調な発育ぶりを誇示した。ピンク色の乳首もつんと突起し、頼りないプリンにちっちゃいラズベリーが載っている触り心地だった。
だがなんと言っても菜穂ちゃんの巨乳である。MのABサイズに成長したふくらみは、すでにおれの手のひらには余るくらいだった。円を描くように揉みまくってみれば、張りと弾力ある感触が跳ね返ってくる。乳首を触ると桜子ちゃんと同じように両脇を締め、恥ずかしそうに笑いながら深い谷間を作って見せた。絶対にパイズリができるレベルだ。このまま泡まみれのバストにち○ぽを挟み込めたら、どれくらい気持ちいいのだろう。
「お兄ちゃん、ズル〜い。さっきから菜穂ちゃんのおっぱいばっかり洗ってる」
花蓮ちゃんが頬っぺたを膨らませた。桜子ちゃんも不満そうだ。
「ごめん、ごめん。菜穂ちゃんのおっぱいが大きかったから。二人のおっぱいもまた洗ってあげるってば」
「どうせぺったんこだもんね、私達」
「ね〜」
と、花蓮ちゃんと桜子ちゃんが顔を見合わせた。本気で怒っている感じではないけれど、さすがに菜穂ちゃんのおっぱいを触り過ぎたか。
おれは2人のご機嫌を取り戻そうと再びちっぱいに手を伸ばした。左右の手で、二つ同時に。そしてすべすべの太ももをさすり、ヒミツの縦割れに触れてみる――。
さすがにイジったり指を入れてみたりすることはしなかった。それでは完全に契約違反である。と言うより、最後の理性がそうしたい欲求を封じ込めたのだ。おれはS学生のおま○こを見られたことで……あるいは少しでも触れたことで満足した。
たぶん、それが正解だったのだ。菜穂ちゃんの下半身も洗うだけに留めると、3人は笑いながらくるりと背を向けた。もし誘惑に負けて変なイタズラでもしていたら、おれは今頃スタッフにとっ捕まっていたに違いない。
「ごしごし……ごしごし、と」
3人に話し掛けながら背中を洗ってあげる。ちっぱいとおっぱいと巨乳を揉みまくれたおかげで、愚息はダイヤモンド並みにカタくなっていた。パンティでヌいたのが嘘みたいに、射精欲が溢れているのだ。
「お尻も洗って」
と、花蓮ちゃんが言った。そして3人同時に立ち上がる。ロリコンには絶景この上ない眺めだ。おっぱいやおま○こと同様、おれはお尻も大好きである。
(ヤバいな……どうすんだよ、これ)
3つ並んだお尻を泡まみれにしているうちに、さっきは頼もしかった理性が急激に頼りなくなってきた。現役S学生のぷるんっとした桃肉を触り放題なのだ。しかもふざけた花蓮ちゃん達がお尻をふりふりするからたまらない。もうヌきたくなってきた。
「みんなでお尻ふりふりさせちゃダメだって。お兄ちゃん、恥ずかしいだろ」
「なんで? こうすればお兄ちゃんが手を動かさなくても洗えるじゃん」
「手は動かせるってば」
自動お尻洗いマシーンのつもりなのだろうか。おれには刺激が強すぎる動きだ。
やがてその自動お尻洗いマシーンがお互いの洗いっこマシーンに変わった。菜穂ちゃんと花蓮ちゃんと桜子ちゃんが、泡まみれのお尻をくっつけ合ってお互いを洗いっこし始めたのである。それはおれにはもう、鼻血がぶっ飛ぶほどの眺めだった。
(そ、それは反則だぁ――泣)
愚息が痛いくらいにピクついていた。今この場でヌかなければ破裂するくらいに。
シコろうかと思った。けれど頼りない理性が最後の叫び声を上げた。ダメだ、シコるんじゃない、と――。
でもシコっていた。今度は欲動(リビドー)の方がまさっていた。
(ハァハァ、ハァ……あ、あの3つ並んだお尻にち○ぽ挟みたいぃぃっっ!!)
10秒も持たなかった。おれはきゃっきゃっとはしゃぎながらお尻を洗いっこする菜穂ちゃん達が見てないうちに、また大量のスペルマを飛び散らせてしまった。
(ハァハァ、ハァ……き、気持ちいい――。さ、最高のズリネタだよ、これ)
なぜか喘いでいるおれに気づいて、洗いっこをやめた3人が振り向いた。
「どうしたの? お兄ちゃん」
「う、ううん……なんでもない」
おれは誤魔化した。飛び散った精子はうまい具合に泡と混ざり合いバレなかった。
それからおれは彼女達の背中をきれいに洗い流し、シャワーのバルブを閉じた。今度はおれが洗ってもらう番である。
「お兄ちゃんも泡まみれにしてあげる」
と、花蓮ちゃんがおれの身体にたっぷりとボディソープを垂らした。菜穂ちゃんと桜子ちゃんもそれを真似する。キュートで純真な泡姫達だ。
「うひゃひゃひゃ……く、くすぐったいってば」
「ダメ。動いたら洗えないじゃん」
菜穂ちゃんに叱られた。でも3人の手が好き勝手に泡を塗りまくるからたまらないのだ。菜穂ちゃんは左の太ももを、花蓮ちゃんは胸板を、そして桜子ちゃんは右足を。不揃いなソープサービスにシコったばかりのち○ぽがまた疼いていた。
「ね――お兄ちゃんのおちん○んっていつ普通に戻るの?? パンツ脱いだ時からずっと上向いたまんまだよね??」
太ももをさすりながら桜子ちゃんが聞いた。妖精みたいにかわいいクセして、3人のなかで一番ち○ぽに興味を持っている。
「いつなのかな。普段は精子出すとすぐ萎えるんだけど……」
「……」
萎える、の意味が分からなかったのかも知れない。桜子ちゃんはきょとんとした目でおれを見つめていた。
(みんなの裸で興奮してて戻らないんだよ――とか言えないよな、冗談でも)
「じゃあ精子っていうの出してみればいい。言葉は知ってるけど、私、本物の精子見たことないから」
「ええっと……どうしてもおちん○んを普通の状態に戻さないとダメ?」
「ううん、別に。こっちの方が洗いやすくて面白いからカタいままでいいけど――。ただ、どうすれば普通に戻るのかなって、ちょっと疑問に思っただけ」
やっぱり3人のなかで一番エロい。このまま性の知識を増やしてもっとおっぱいが大きくなったら、どれくらいどストライクな女の子になるのだろう。できればC学生、高校生に成長した桜子ちゃんにも会ってみたいものだ。
「……あ! それで思い出した。さっき脱衣場でおちん○ん見せてくれた時、また遊ばせてくれるって約束したよね。だからまた勃起で遊んでみてもいい??」
桜子ちゃんがおねだりした。
「遊ばせてあげる――じゃなくて触らせてあげる、だったような気がするんだけど……。でもまぁいいよ。どうせ触るのも遊ぶのも洗うのも似たようなもんだし」
「やったァ」
と、桜子ちゃんが小さく拍手した。その何気ないリアクションがかわいすぎるのだ。
そうしておれが許可を出すと、3人が洗いっこに託(かこつ)けてその興味おふざけぶりをフル勃起にぶつけてきた。一瞬、利用契約違反になるか――と不安になったが、そうじゃないとすぐに考え直した。第一、おれが無理強いしたわけじゃない。
「んふ……やっぱ勃起したおちん○んって超カタい。なんでこんなになるか不思議」
桜子ちゃんが手のひらについたボディソープを裏筋と竿の裏に塗ってきた。それは洗うというよりも撫でるといった感じに近かった。
「ぁう……気持ちいい、それ」
「気持ちいいの?」
「くすぐったくってすごく……。っあ、っあ……! ダメだって。そんな速く撫でたらもっとカタくなる」
「お兄ちゃんが気持ちいいって言ったんだもん」
ただエロかわいいだけでなくエスっ気もあるのか、桜子ちゃんが上目遣いに頬っぺたをふくらませた。ただS学生だからもちろんその洗いっこに性的な意味はない。純粋にち○ぽに興味があって、そしておれのトラウマを癒そうとしてくれているのだ。
菜穂ちゃんと花蓮ちゃんも参戦した。互いに好き勝手にボディソープを垂らし、天空に向けてそり返るち○ぽに悪戯するのだ。海綿体や溝を丁寧に洗ったり、優しく竿を握って擦り立ててみたり――。
「きれいになって早く心の病気治そうね」
「亀さんの顔真っ赤っか。……大丈夫? 痛くない??」
(ハァハァ……菜穂ちゃんのおっぱいが……っ)
ぷるぷると揺れていた。まるでち○ぽを擦る手とシンクロするかのように。
おれはS学生のリハビリに悶え続けた。3人のお尻で射精したばかりだから、また出そうにもスペルマの準備が間に合っていないのだ。ただ痺れるような感覚を亀頭に感じながら、天国みたいな一斉治療にのけ反って喘いでいた。
「っあ……だ、ダメ。そろそろ出そう……ヤバいっ」
「なにが?」
「せ、精子」
桜子ちゃんに棒を擦られながらおれは答えた。このまま射精するところを見せてもいいものか、寸前になって躊躇する。やはり、頭の片隅に利用契約の縛りがあった。
「お兄ちゃんが精子見せてくれるんだって。みんなで見ようよ」
桜子ちゃんが残る2人に声を掛けた。勃起や射精に興味津々だから、全員の目がきらきらと輝いている。
「っあ……ダメだっ。い、イク――っっ!!」
「わ!」
「あは、すごい。なんかおちんち○んから白いのが飛んだ(笑)」
「ぴゅって――!」
3人の目が好奇心と驚きとに見開かれた。全裸のS学生に見守られながらする射精は、スペルマの量こそ少なかったが人生で最高の快感度だった。
おれはハァハァと息を切らしながら、心の傷を埋めてくれた美少女達に感謝の言葉をささやいた。年齢を超える性体験をさせてしまったことを、同時に謝りながら――。
……それからおれは3人に背中も洗ってもらい、またたっぷりと湯が張られた浴槽に浸かった。風呂上がりにジュースをおごってあげたのはせめてものお礼である。こんな情けないキモヲタニートを、たくさん癒してくれたのだから。
〜Epilogue〜
「……最近のご様子はどうですか。なにか変った症状などございません?」
リハビリを始めて半年後、おれは定期的なカウンセリングのためまたあの病院を訪れていた。湯治には月4回程度通っていたが、菜穂ちゃん達と混浴できたのはたったの3回だけだった。
まぁそれも当然だろう。総合学習のテーマが毎回社会福祉とは限らないし、残りの2回も彼女達が自発的に協力してくれただけなのだ。そして彼女達を気に入ったからと言って、おれの都合をずっと押しつけるわけにもいかなかった。また一緒にお風呂入ろうね――と最後に指切りを交わしたきり、もう二度と3人に会えることはなかった。
ただ、その代わりに別のS学生達が恋愛障害を患った男を癒してくれた。いずれも総合学習の実地研修だったり、施設が募集したボランティアだったりした。なかには菜穂ちゃんよりおっぱいが大きいコもいて、おれは今さらながら現役S学生の発育ぶりに驚いたのだった。
混浴できるS学生が見つかれば施設を訪れる――ということを繰り返して、結局、おれは30人近い女子S学生と一緒にお風呂に入った。
けれどそのなかで――……。
「変わったと言えば変わったのかも知れませんが、なんか最近、リハビリが少し物足りなくなってきたような気がするんです。……いや、女の子達が協力してくれるのはありがたいんで、別に先生の治療方針に不満があるとかそういうわけじゃないんですが……」
最後のS学生2人と一緒にお風呂に入った時、菜穂ちゃん達時ほどのときめきを覚えなかった。
「お薬はちゃんと飲まれてます?」
先生が聞いた。カルテを机の上に広げてボールペンを握っている。
「ええ。朝晩ちゃんと」
先生が少し考え込んだ。なにか病状が悪化した兆候なのだろうか。
やがて先生がおれを見つめた。美魔女がストライクの男なら一発で虜になりそうな笑顔を浮かべて。
「心の傷が治りかけている証拠ですよ、それは(笑)。もう木茂井さんの精神は、S学校高学年の女の子では満足できないレベルに成長したんです。フロイト学的に言えば性器期を普通に迎え始めた状態、MDCTの観点で言えばSTAGE3からSTAGE2へ移行しようとしている段階です」
「……」
おれは驚いた。つまり半年間のリハビリはちゃんと効果があったということか。
「性器期を迎えた状態となると、今度はリハビリの相手を変えないといけませんね。精神年齢がS学生だった木茂井さんには未知のメンタルパートナーになりますが、次回からC学生に変えましょう。ちょうどその年頃が普通の性器期に該当しますので」
女子C学生と一緒にお風呂――! 少し大人になったおれの心がどくんっと疼いた。
「そしてC学生でも満足感を感じられないようになったなら、次は女子高生、次は女子大生と順番にパートナーを変えていきます。最終的に女子大生を含めた成人女性と普通に対人関係を保てるようになったら治療は終了です。もちろん、MDCTの方でも異常がないと判断される必要もありますけど」
(C学生一緒にお風呂……女子高生と一緒にお風呂……女子大生と一緒にお風呂――)
新たに提示された治療方針におれは馬鹿みたいに震えた。これからもずっと、あの温泉施設で湯煙パラダイスを楽しめるのだ。
「ああ、それから、今までは知人親戚が混浴で行う範囲のことであれば許容されるという条件でしたけど、C学生に格上げした場合は内容が変わります。教科書的な性教育の実践であれば許容される、です」
「………」
つまり身体の仕組みの違いを確かめ合ったり、男が射精するところを堂々と見てもらったりしてもいいということか。菜穂ちゃん達と一緒に入った時は欲動を素直に満たせないジレンマに悶々としたけど、少し制約が緩和されたみたいだ。
「もちろん、同意の有無に関わらずメンタルパートナーに条件を超えた行為を行った場合、それなりの対処をしますのでその点は留意して頂きますが」
「それは……もう、承知しています」
結局、30人の女子S学生と一緒にお風呂に入りながら、おれは一度もち○ぽを舐めてもらったりおっぱいに挟んでもらったりすることはなかった。もどかしくて仕方なかったが、それが道徳というものだろう。
「ちなみにパートナーが女子高生以上になった場合、条件は『同意があれば性的行為もリハビリの一環と認める』に変わりますので。年齢相応の精神状態に戻って、ロリータコンプレックスや恋愛障害から卒業しましょう。木茂井さんのトラウマは絶対に治ります」
先生がもう一度微笑んだ。ほんとうに頼もしい限りだ。
だが、女子C学生相手におれはあのジレンマに耐えられるのだろうか。
フェラしてもらったりパイズリしたりしてもらえるのは、女子高生以上からなのだ――。
Episode2「S学生湯煙パラダイス」END。
※本作品は完全なる虚構物語です。従って、作品中に登場する病名、薬品名、および治療行為等は妄想世界でのみ通用するものです。また、フロイト理論に従った精神分析や心理学的解釈が多数ありますが、作者は専門家ではないため誤解誤記があることも併せてご了承下さい。なお、スポーツブラのサイズ表現にはメーカーさんによって異同があるようです。