naoさん、やすさん、コメントありがとうございます。
naoさんの小説に触発されて書いておりますので、とても光栄です。
それでは続きです。
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姉がこちらを向いた。
妹はハッと息をのんだ。
細い身体に、2つの膨らみが綺麗に乗っている。
その間は狭く、2, 3本のしわで繋がっている。
服の上から見る姉の胸に比べて、控え目で、コンパクトにまとまっている印象だ。
「どう?」
妹は、プールの授業で目に焼きついた、同級生たちの胸を思い浮かべてみる。
膨らみの高さは、姉の方があると思う。体重が姉の倍くらいありそうな子を除けば。
しかし、体の幅は、発育のいい同級生たちの方が太い。
前から見たら、姉よりボリューム感のある子は何人かいるだろう。
4人組の中でも、横幅のあるIちゃんあたりは、そうかもしれない。
「う〜ん」
妹は小学生なりに気を遣い、わからないと誤魔化そうとしたが、今の姉がそれで納得するはずはなかった。
結局、正直な感想を、姉に全て聞き出されてしまった。
姉は現実を知って、少し悔しそうだったが、
「高さでは私が勝ってるんでしょ?
なら高さを見せつけてやるわ、その子たちに」
と居直った。
妹は、姉が明後日何をするつもりなのか、何もわからなかったが、とりあえずこの場が収まりそうなことに安堵した。