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「乳のおもてなし2」 Misato 14/9/18(木) 21:52

Re(1):「乳のおもてなし2」 Misato 14/9/21(日) 21:05

Re(1):「乳のおもてなし2」  Misato  - 14/9/21(日) 21:05 -

【変態世相 猥言の達人 其の五】


最後の投稿から一月余りが経過してしまい、お話が沈降してしまいました。嗜虐な内容だけに、皆様に期待されていることを全く感じないままの投稿でしたが、嬢としての形儀を鍛え上げていただいた殿方として、ご紹介を放擲すべきではないと考えております。

変態とは、性の道を追い求める真の求道者。そして究極の快楽を知る達人。女の乳房に並々ならぬ言霊の霊妙な働きかけをなさって、エクスタシーを昇華なさる猥言の達人・山本様(仮名)のお話です。ご自身の性癖解放に執念の言霊を放たれるイッヒロマンをご堪能ください。


【変態世相 猥言の達人 其の一】
ttp://ama.forestofbreast.com/bbs/kokuhaku/c-board.cgi?cmd=one;no=19699;id=

【変態世相 猥言の達人 其の二】
http://ama.forestofbreast.com/bbs/kokuhaku/c-board.cgi?cmd=one;no=19708;id=

【変態世相 猥言の達人 其の三】
http://ama.forestofbreast.com/bbs/kokuhaku/c-board.cgi?cmd=one;no=19717;id=

【変態世相 猥言の達人 其の四】
http://ama.forestofbreast.com/bbs/kokuhaku/c-board.cgi?cmd=one;no=19728;id=


※個人名および施設の名称は全て仮のものです。私の体験をもとに書き起こしておりますが、状況をご理解いただくために私の脚色が多少入っておりますことをご了承願います。


   ***


山本様の深層心理にある欲望が冥々のうちに解りかけたのは、和田先生のご正言をいただいてのこと。山本様の求められている特殊性欲シグナルはプレイ中には気づけませんでした。

反抗的な言動に終始し、「乳のおもてなし」の心など微塵もなかった私……。それでいて再度のご指名を期待するなど厚かましいにも程がございます。再指名は絶望的と思っておりました。

数日後、そんな憂患をよそに何ともあっけなく山本様から指名が入ったのです。いただいたお電話では「もの凄く乳のデカい女だ。四号って言えばわかる。明後日はオレ以外ブッキングするなと言っておけ!」とおっしゃったそうです。

源氏名は覚えていただけなかったようですが、四号は私のことです。三号のヒトミさんではありませんでした。ボインではなく乳とおっしゃったのは、話される相手によって使い分けていらっしゃるのでしょうか。

あんな粗末なご奉仕で再度指名が受けられたのは奇跡としか言いようがありません。山本様と私をつなぐ細い線は私の胸の大きさのみだったのでしょう。何にせよ、私に再戦のチャンスが与えられたのは幸運の極みです。和田先生のご教示を胸に、汚名返上のプランはずっと考えておりました。

リターンマッチの場所は、乳房吊りや黄金プレイなどの嗜虐性特殊オプションが入ったときに利用する、デリ提携先のフェティッシュホテルを指定させていただきました。様々な拷問プレイが可能なSM部屋が常設されている、いわゆるSMホテルのことです。

このSM部屋のような充実した設備がないと、山本様の特殊性欲は昇華できない、私はそう確信していました。問題はあくまでも母乳デリをお望みの山本様が、ジャンルの異なるSMホテルを受けてくださるかどうかです。

デリの料金はプレイ料金に指名料とオプション料が加わり、ホテル代も殿方のご負担になります。よほどのご趣味がない限り、フェティッシュホテルなど料金の嵩むホテルは敬遠されがちです。

ですが山本様はもともとがお金持ち。ご興味があるのでしたらご自身の嗜好にお金を注がれるのは間違いありません。フェティッシュホテル程度の料金アップは山本様にとって負担とも思われないはず。金額自体が問題とは思えません。

ではなぜこれほどのS様がSM倶楽部で楽しまれないのか? 姉妹店のSM倶楽部では山本様好みの巨乳M嬢があまた在籍しています。その気になれば山本様を昇華させるプレイはSM倶楽部でいくらでも可能だったはず。なぜ母乳デリなのでしょう。

私は山本様が超ド級のS様でありながら、本格的なSMプレイのご経験がないのではと判断しました。願望はお持ちながらも、慣れ親しんだ母乳デリの枠から飛び出せず、機会を失ったまま現在に至っておられる、ならばSMホテルを指定させていただければ必ずのってくださると考えたのです。

お答えは「本当にそんなところに行ってくれるのか? 金はいくらでも出す!」でした。思った通りです。どうやら私の思惑と山本様の積年の夢が一致したようです。

SMホテルは初めての方にはとても敷居の高い、アナザーワールドであることは間違いございません。加虐被虐嗜好が少なからずあったとしても、ほとんどの殿方が一生訪れることはないでしょう。それがSMホテルというものです。利用客は倶楽部会員がほとんどを占めます。母乳デリでの利用などまずありません。

私とて、もちろん当初は望んで利用したわけではございません。嗜虐性の嗜好をお持ちの勇者様に半ば無理矢理連れてこられたのがSMホテルでした。最初は本当に殺されるのではないかという恐怖心ばかりで、「乳のおもてなし」どころではありませんでした。ましてやプレイを楽しむなんて、金輪際あり得ないと思った程です。

でも、人間は環境に適応できる生き物なのです。SMホテルに通うたび、次第にSMの素晴らしさに開眼してくるのです。殿方の嗜虐性、私の被虐性がシンクロしたときには、信じられないほどの快感、そして煌くばかりの性欲解放が体現できるのです。これは経験した方でないと理解できないでしょう。

少しでもご興味のある殿方は、SMホテルを利用なさるきっかけを望んでおられると思うのです。デリ嬢である私がその殿方の経験の幅を少しだけ広げさせていただくことができれば、そのこと自体が「おもてなし」になり得るのではないでしょうか。

燃えたぎる欲望と渦巻く願望がうごめくこの世界の果て、嬢による禁断の誘惑に身を任せ、たどり着いたその先……。SMホテルはそのような殿方の絶え間ないお望みを叶えるために特別に用意された至極の場所なのです。

決戦の舞台は整いました。


   ***


修羅の巷は私のホーム、404号室「羞恥崩壊部屋」です。荒々しいコンクリート剥き出しの壁に、ブラックレザーで統一されたインテリアが、不気味でハードなムードを感じさせるお部屋。天井の鉄パイプは演出ではなく、実際の吊りプレイが可能です。

その天井を縦横に這う鉄パイプとコンクリート壁を照らす白い照明が、無機質でありながらも冷酷な刺激に満ち溢れ、まるで廃墟ビルの地下室にいるかのようです。冷たく輝く拷問器具がずらりと並び、硬質でインダストリアルな雰囲気が非日常感を一層と高めてくれます。

黒革とスチールで装飾された壁のフックにズラリと掛けられた責め具類も、激しいプレイを盛り上げてくれる予感がします。M性嗜好のない女の子ならお部屋を見るだけで逃げ出したくなるでしょう。

常備品は六条バラムチ、首輪(チョーカー)、口枷(ギャグ・ボール)、手枷、洗濯バサミ(クリップ)、毛バタキ、アイ・マスク、ロープなどデリ指定オプション以外の責め具は何でも揃っています。

これらの責め具にはさんざん泣かされてきた私ですが、この404号室を利用するたびに、自身の眠っていたM耐性が鍛えられ、今ではうっとりと道具類を眺めている自分もいるのです。

黒一色のスパンキングテーブル、スパンキングベンチはその名の通り、私に過度のお仕置きをいただける器具。スパンキングテーブルはキャスター付きで、手足を枷で拘束した恥ずかしい姿勢での移動が可能です。私はこの上で女体盛りの食卓にもなったほど、用途は多種多様でとても重宝される責め具です。

宙づり大開脚の羞恥この上ない体勢になるフェアリーチェアはフィストを含めた多用途の交接プレイに、天井鉄パイプに取り付けられた滑車は地獄のオプション・乳房吊りプレイに、首と両手を拘束するギロチンは壮絶な浣腸プレイに、ぽつんと床に設置されただけのオープントイレは最大級の羞恥をもらたす黄金プレイにと、ディープな性癖をお持ちの殿方をおもてなしする際には、このお部屋の器具無しに語ることはできません。

すでに当時、数々の特殊性願望をお持ちの勇者様のお相手をしてきた私には、「羞恥崩壊部屋」は勝手知ったる我が家のよう。忘れられないプレイの思い出が私に自信を回復させてくれるのです。この精神的アドバンテージは特殊プレイを受け入れてきた私への大きなご褒美と思っております。

この部屋でのプレイの時は決まってメイクを濃厚きつめにします。自分に気合いを入れるためと、殿方には妖艶な雰囲気を味わっていただきたいという気持ちの表れです。

山本様をお待ちしている間に、私は先にシャワーを浴び、下着とストッキングだけになりました。全て薄い紫色で統一しています。これも私の気合いの証です。髪をやや乱して扇情的な雰囲気を演出しました。

部屋の外の廊下からは、パシッ! パシッ! ビシッ! 「あぁんっ! あうぅっ! あぁ〜っ!」と、まさにプレイ真っ最中の物音と喘ぎ声が聞こえてきます。ドアを閉めずに喘ぎ声や音を外に漏らすのもプレイの一環なのです。私の気持ちも燃え上がってきました。

今日の目的はずばり十字架もしくはX十字架です。どちらを選ばれても、私のプランは山本様に私を磔にしていただくことにあります。そう、私は山本様に心ゆくまで乳房を虐めてもらうことを決意したのです。

なまじ身体や手足が自由ですと決意が揺らいでしまいそうでしたので、磔に拘束していただき乳房を差し出すほかない状況になれば、山本様はためらうことなく乳房を虐めることに専念できるはずです。

あとはどれだけ私が「ボイン」を連呼できるかです。苦痛に勝る精神力、いや苦痛を快感に変えるM能力に掛けるほかありません。とてもドキドキしてきました。


   ***


ガチャッ。

ビシッとクールなスーツをお召しになった山本様がドアを開けて入ってこられました。

「お、スーパーボイン女四号、もう来ていたのか……。ん? この前とは雰囲気が違うな。誘ってるのか? いいぞぉ、めちゃめちゃエロいな。俄然やる気が出てきたぞ!」

「お待ちしておりました。スーパーボイン女四号でございます。」

「ふん……。しかし、すごいホテルだな……。四号はここをよく使うのか?」

「特別な殿方をおもてなしする際には、しばしば指定させていただきます。」

「オレも特別というわけか……。四号は、ボイン汁嬢だろ? なんでまた、ここなんだよ。」

「殿方のお好みも雲霞のごときでございます。私からのご提案の意味も踏まえまして、こちらを指定させていただきました。わがままを申し上げて恐縮いたしております。」

「それはいい……。まぁ、お前がここを指定したんだからな。オレは遠慮なくやらせてもらうぞ。お前だってそのつもりなんだろ?」

「はい、もとよりその覚悟でまいりました。本日はよろしくお願いします。」

そう申し上げると、私は張りつめた緊張感と大いなる期待感で身震いしました。山本様の荒肝を抜くつもりでSMホテルを選択した私ですが、この先、果たして自身の思い通りに事が運ぶのでしょうか。そんな思惑をよそに決戦の火蓋は切って落とされたのです。

引用なし

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C-BOARD Moyuku v1.03b5

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