【変態世相 猥言の達人 其の三】
※個人名は全て仮名です。私の体験をもとに書き起こしておりますが、状況をご理解いただくために私の脚色が多少入っておりますことをご了承願います。
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バスルームからプレイルームに場所を替え、なぜか山本様は上半身だけ下着姿になられると、私だけ全裸のまま山本様の御目文字検査を受けることになりました。
「フン……。本当にデカいな……。よーし。初対面だからな。四号、まずはお前のボイン測定を行う。そこで直立してろ。動くなよ。」
「は、はい。」
何だか軍隊の入隊検査みたいな雰囲気になりました。山本様はご自分の手荷物からメジャーと手帳を取り出されました。手帳をお開きになり、メジャーで私の乳房のサイズをお調べになろうとするのでした。
「手を横に広げて動くな。」
「はい……。」
言われるがまま、私は両手を横に広げます。山本様はまず私の胸囲をお調べになるため、メジャーを私の胸に巻かれました。
今までお楽しみで私の胸囲を測られる殿方はたくさんいらっしゃいましたが、それはお遊びの一環。記録までお取りになる胸囲測定は初めてです。
「冷た!」
「うるさい。よし、手を降ろせ。えーっと、んー……って、なんだこれは! すごいな四号! ボイン囲は三号より12センチもデカいぞ!」
(ボイン囲だなんて……。めちゃくちゃ言いにくいのに……。どうして胸囲じゃだめなの?)
「三号も相当なもんだったけど、四号ははるか上をいくな……。驚愕のボインだ。こんなボイン女がいたとはな。お前、こんなボインだと日常生活は支障だらけだろ? 大変だろ?」
「う、な、なんとか……やってます……。」
「そうか……。まぁ、そのボインで飯食ってるんだもんな。文句は言えないよな! ハハハ!」
「……。」
(ほっといてよ! なんて下劣なの!)
さらに山本様は私の胸の大きさを下卑たお言葉で責めてこられます。耳にするたびに私の羞恥心が煽られ、カーッと顔が熱くなるのがわかりました。
気持ちが動転してあとはよく覚えておりませんが、その後ボイン長だのボイン周だの、とにかくボインボインを連呼してメジャーで私の乳房を細かに測定され、手帳にお書き入れになっておられました。
「この手帳はな、お前の店の歴代ボイン女の記録が載ってるんだ。おまえはどれも歴代最高だ。まさに圧勝というヤツだ。やっぱりお前はスーパーボイン女だったな。」
「……。」
(ぜんぜん嬉しくない! ぜーんぜんっ! もうっ知らないっ!)
お客様としての殿方にこれほど反抗心を持ったのは下品なお言葉による責めのせいだったのでしょうか。それであったとしても商売女の身分にあるまじき態度です。でも私は沸き上がる感情がおさえきれず、だんだん山本様のことが嫌いになってきました。
***
次に山本様は大きめのコップとストップウォッチを取り出され、コップを私にお渡しになりました。
「左右どちらのボインを使ってもいい。中の線までできるだけ早く搾ってみせろ。線まで到達する時間を計る。オレの期待を裏切るなよ。」
コップの中に搾乳しろと言っておられるようです。なるほどコップの中には線が記されていました。この程度なら軽く搾ってもすぐ到達できそうです。
「この中に、お乳……あ!」
「なにっ!」
「いえっ! この中に、ボ、ボインミルクを搾ればよろしいんでしょうか?」
「違ーうっ!!」
バッシーンッ!
またもや乳房に平手打ちが飛んできました! 私が手にしていた搾乳コップも音をたてて飛んでいきました。
「いったいいいーっ! なんでっ? ボインミルクって言ったじゃないですかっ?」
「ボインミルクじゃないっ! ボイン汁だろっ! ボイン汁! 間違えるなっ!」
「そんなぁ! さっきまでボインミルクで通してきたのにっ! ずるいっ!」
「なんだとーっ!」
バシンッ! バシンッ!
「キャーッ! 痛いっ! やめてーっ!」
「ボインから出る汁はボイン汁に決まってるだろ! ふざけたこと言うな! このボイン女! このっ! このっ!」
バシンッ! バシンッ! バシンッ!
「いやっ! いやっ! やめてっ! 痛いっ!」
私の乳房は張り手の応酬を浴び、真っ赤になっていました。興奮召された山本様にはもう理屈が通じません。私は背中を丸めて腕を胸の前で組み、ただひたすら山本様の張り手の嵐から乳房を守ることしかできませんでした。
「はぁ、はぁ、ボイン女が……なめた口ききやがって……。はぁ、はぁ。」
「もう、許して……。痛いよう……。ぐすっ、ぐすん、うえええーん……。」
私は情けなくなって涙が出てきました。山本様の殴打で乳房が灼熱の刺激を受け、両乳首が壊れたかのようにボタボタと床に母乳をこぼし始めました。
「もう、ボインぶたないで……。ボイン痛いよう……。うわぁーん……。」
(あれ? 無意識にボインって言ってる……。)
泣いて取り乱した装いをしながら、一方で冷静な自分もいるのです。
「ぐすっ、ボイン汁が……、ボインニップルからとまらない……。もうぶたないで……。」
(どうして? また言っちゃった。)
「ボインニップルじゃないっ!」
憤怒の形相をされた山本様はまた手を上げられます。
「キャーッ! さっきまでボインニップルって!」
「違う! ボインカペッツォロだっ!」
「はぁ?」
(ボインカペッツォロ? なんなのそれ? イタリア語? わざと言ってるでしょ!)
「ああ、もう! ボイン汁ダラダラ出しやがって! もういい! こんなに締まりなく出されたらボイン汁測定はできん! 中止だ!」
山本様は正座姿勢になっていた私の鼻先に反り返ったペ○スを突きつけられ、私を見下ろすように仁王立ちになられました。
「つまらん! 四号、ボインでオレに奉仕しろ! 今すぐやれっ!」
どうやらパイズリをご所望されているようです。
「何て言うか知ってるか?」
(え? パイズリの言い方は聞いてない! しまった!)
「ぼ、ボイン……ず…り…ですか?」
「ちっがーう! おまえ三号から何教わってきたんだ? 間違ってばかりだ! ボインファック! ボインファック以外ないだろ! こんなもん常識だろ! バカ女!」
「えーっ!」
(わかるわけないでしょ! ボインファックなんて! 汁って言ったりカペッツォロって言ったり、全然法則性ないじゃない!)
「ううっ……。ボイン……ファック、やらせて、いただきます……。」
私がベソをかきながらも一生懸命パイズリ奉仕をすると、やがて山本様は絶頂を迎えられ、その日最初で最後の放出をなさいました。
「ふうー。なかなか良かったぞ。おまえどこで身につけた? そのボインストローク……。」
「え? ストローク? ファックじゃないんですか?」
(間違えてる! ボインファックなんて絶対テキトーにつけた名前だわ!)
「なにーっ! そんなこと言ってなーいっ! ボインファックだっ! いいかげんなこと言うな! クソバカ女! このっ! このっ!」
山本様のお怒りが頂点に達しました。鬼の形相とはまさにこのこと!
バシンッ! バシンッ! バシンッ!
「キャーッ! 痛いっ! 痛いっ! やめてっ! ストロークって言ったもんっ!」
結局、その日私は何をやっても終始山本様のお怒りを買ってしまい、床に乳だまりができるほど乳房をぶたれました。
ご指名していただいた殿方をプレイ中にこれほど怒らせたのは私の記憶にございません。もうご指名がかかることもないでしょう。常連様の取り込みに失敗しました。「乳のおもてなし」撃沈です。そのまま私は鬱状態になってしまいました。