「ねーブラ買いに行くんだけどあんたも行く?」
「えーこないだHの買ったんでしょ?」
「もうG無理なの。全部Hに買い替えだからまた買わなきゃ」
「もしかして100いっちゃったとか」
「まだそこまではないと思うけど、もうそろそろかも」
ひゃ、ひゃく!
あやのバストはついに大台に乗ろうとしてるようだ。
日曜の昼、珍しく3人そろって家でご飯を食べながらあやとまみの会話は続く。
「そうだね、あたしはFで大丈夫だけど買いかえようかなー。それよりさー服とか雑貨とかも見たいの」
「なんかいっぱい買いそうだね」
「まーわかんないけど」
という会話のあと、まみから
「ねーぷりひろく〜ん、あたしたちとデートしな〜い?」
というわざとらしい甘ったるい声がした。
当然荷物持ちだ。
でもぷりひろはもはやあやとまみの奴隷も同然だった。
「いいよ」と答えるしかなかった。
2人の着換えとメークを待ち、出発。
まだ残暑きびしいお盆明け。
あやは膝上20cmのタイトのミニスカに胸元の開いたぴったりしたシャツがこんもりと豊満なバストで盛り上がり、まみはソフトコンシャスの膝上25cmのミニワンピで自慢のスタイルを強調。
かなり2人とも露出が多いそそるコス。
いつものように2人が変な男から声をかけられないようになるべくくっついてしゃべり続ける。
そして電車が目的地に着いて駅前のファッションビルへ。
事件はあやがいつも行くランジェリーショップのある上の階へ行くエスカレーターで起こった。
あやが最初に乗り、まみがその後ろ、そしてぷりひろが最後に乗った。
目の前のまみはふとももがほぼむき出しでスカートの中の黒の下着がちらちら見える。
その上にいるあやも少しでも前かがみになるとピンクの中身がわずかながら見えるほど。
するとエスカレーターの空いていた右側を30代くらいの男が駆け上がってきて通り抜けざまにまみのスカートの中にスマホを差し込むようにかざした。
そして続けてあやのスカートの中にも。
間違いなく盗撮だ。
ぷりひろは思わず男の手をつかんだ。
「おい」
いきなりの声に驚くあやとまみ。
「盗撮!」
「えーいや〜」
「こいつ」
男は騒がれても平然としていた。
いかにも常習犯っぽい。
「やってねーよ」
と言ってエスカレーターを降りてその場を立ち去ろうとする犯人をぷりひろと近くにいた男の売り場責任者の人で食い止めながらあやとまみが近くの店員に声をかけると10分足らずで警官2人がやってきた。
まず発見者のぷりひろが事情聴取され、もう一人の警官が犯人のスマホであやとまみのスカートの中が映っている事を確認し、犯人はその場で逮捕。
「さっきさー、2人ともちょっと見えてたよ」
「ほんと?やっぱ裾押さえないとだね」
「今まではこういうのなかった?」
「盗撮はないよ」
「あたしもない」
「気がついてないだけじゃない?」
「そうかもねー」
「今日はぷりひろに感謝ね」
「たっぷりお礼してあげるわ」
この2人の言葉は嘘ではなかった。
2人はランジェリーショップでそれぞれブラを買い、別の店で服を買った。
そして家に帰ると2人からはお礼のおもてなしが待っていたのです。