【乳の始末】
一日の終わり、日をまたいで乳房に残るお乳は不味くなりますので、寝る前に乳房の中が空っぽになるまで搾乳します。この空っぽにするという行為が私にはとても緊要なことなんです。
母乳ママにはタイプが二つあります。「差し乳」タイプと「溜まり乳」タイプです。
体質が「差し乳」タイプの乳房は、赤ちゃんが飲む度につくられる受注生産方式で、赤ちゃんに吸われた時にだけ張ったような感じになるだけで、無理に搾乳してもお乳は搾れません。
私はその真逆、典型的な「溜まり乳」体質です。「溜まり乳」の特徴は、常に乳房が張っていて、時間を少しでもあけると乳房が張りすぎてお乳がこぼれる……。そして搾乳するととんでもない量が搾れてしまうことです。
一般的に「溜まり乳」ママと言えども、いくら胸が張って苦しくても乳房を空っぽにするなんてことはあまりしません。搾乳すればするほど乳の生産リミッターが外れ、過剰な母乳がどんどんつくられてしまうからです。
私はママではないので過剰な母乳は大歓迎! 乳房のポテンシャルを発揚するためにも搾り抜きます。また、そうしないと溜まり乳の宿命、乳腺炎が怖いですからね。
お乳を搾りきったら、何より睡眠。美味しい母乳はもちろんのこと、傷ついた乳房の組織修復にも睡眠は不可欠です。そして乳房発育のための女性ホルモン、エストロゲンが分泌されるゴールデンアワーは何としてもお布団の中にいたいのです。
最近はこちらへの投稿に加えて、お言葉をいただいた殿方へのお礼のお返事と、ついつい楽しくて睡眠不足気味……。いけませんねー。
私にとって母乳と乳房のために睡眠をとることは何よりも優先されるべきもの。投稿のような特別な事情でもない限り、できるだけ早く床に就くようにしています。そして朝目覚めると乳房にはたっぷりの母乳が詰まっているのです。
そして出勤。
私は子供と別れてしまいましたので、同僚の嬢達のように子供や家族の生活に合わせて出勤予定を組んだり、急な子供の病気などで想定外の欠勤という事態はまずありません。生理日を除けばいつでもデリは可能なのです。
ですが、やはり日常的に酷使する胸を定期的に休めることは乳腺や乳房にとっても大切なことで、特に予定がなくても三〜四日に一日程度はお休みを入れております。
お休みといっても胸の母乳生産が止まるわけではなく、殿方に搾っていただいているお乳は自力で抜くしかありません。
何しろ一日で複数の殿方をお相手にしてご満足いただけるほどの乳量ですので、結局のところ休日は搾乳に明け暮れてしまいます。
前述のように、この乳房から母乳を抜く、再び乳腺が乳汁を分泌するというサイクルを堅持することが重要で、乳量の維持や逓増のために手抜かることは許されないのです。
乳量を意図的に量産している私がこれを怠ると、たちまち乳腺炎になって、古い乳汁で乳管が塞がれるようなことになり、最悪母乳が枯れてしまうこともあり得るそうです。
お店のお母さん(専務様です)はこの胸の手入れを女の子達に口やかましく切言されますし、私もすべからくその通りだと思っております。
殿方に一切搾られることのないお休みの日に抜いた母乳の量。恐ろしくて量れません。恥ずかしながら、およそ人間の出す量ではないかも……。
享楽のためだけに出している母乳ですので自業自得なのですが、一人で黙々と搾乳しているとセルフで驚けます。
「まさに人外、家畜並みの量だわ」と思うと、不安と同時に人として堕ちていく感覚……、でもなにか嫌じゃない……、そして例の快感が……。もうどうしようもないですね。
抜いた母乳の始末はと申しますと……、あぁ、ダメダメ。やはり、やめておきましょう。体液の用途は差し控えさせていただきます。
この件につきましてはご要望があれば、おいおいお話するということにしましょうね。