入学式から半月。
みくもすっかり学校にもなじみ、ひざ上20cmはあろうかと思うほどスカートを短くし、ピンクの色付きリップを塗り込み、学校でもひときわ目立つ存在になっていました。
そして5月の連休明け、運動会が行われました。
とにかく体操服を着るともう上はパツパツなので、もう目立つし揺れまくるしで結構大変です。
ただでさえ肩凝りすごいし。
しかも女子校とはいっても先生は半分くらいは男。
何人かの先生が写真を撮ってるんですが、競技の最中でも待機席でもやたらと私ばかりが写されてるのに気が付きます。
「やっぱ私の胸の盛り上がりが撮られてる」というのは経験上すぐ気が付きますが、運動会の写真を撮らないでとも言えません。
そんなところで事件は起こりました。
ダンスの最中に近くにいたあみが小声で「みく、撮られてるよ」というので振り返ると異常に下から写真を撮られていたのです。
その時は体操服にハーフパンツという体育の時の服ではなく、ピタピタのシャツにフレアのミニ。
撮っていたのはおたくっぽい男の先生。
終わるとすぐあみと2人で先生のところに駆け寄り「さっき、めちゃ近くで撮ったでしょ」というと「撮ってない」としらばっくれるので、あみが私に「誰かほかの先生呼んできて。女の先生がいい」というので走っていくと英語の若い女の先生がいたので小声で事情を話すと、「分かった、すぐ行くわ」と一緒に現場まで来てくれました。
「先生、この子たちが異常に近くから撮ったって言ってるんですが本当ですか」というと「いやー、たまたまそうなっただけでそういう意図はなかったんです」と言い訳をするので「ここは女子校だし、その辺は気を使ってください」と言ってるとってるとたまたま校長が通りかかり「どうしたんだね」ということになってこの先生と英語の先生、そして私たち2人の4人が校長室へ連れて行かれることになりました。
そして私たちの担任も加わってよくよく話を聞いてみると、以前もこの先生は階段を上ってるときに前を上ってた子のスカートの中を覗き込んだと訴えた生徒がいたらしく、問い詰めると「胸が大きくて脚がきれいだったのでつい・・・」と白状し、私ばかりを狙った胸や脚を異常に強調した画像も見せたので「もううちの学校においておくわけにはいかない」という校長の一言でクビになってしまいました。