「何階に行きますかっ?」
息せききって尋ねる俺。
眠たそうに隣にいる甥っ子。
そして巨乳の女性。
エレベーターのなか、三人。
今でこそ身長189cm、体重75Kgな私ですが、当時は背も低く、幼児体系すら抜け切らない可愛らしい身体をしてました。なので、当時は小学校三年生とはいえ、低学年に間違われることもしばしばで、その女性も当時の私を警戒するはずもなく。
軽く笑って
『7階をお願いします』
と言いました。
従兄弟の部屋がある五階と、女性の住む七階のボタンを押し、動き出すエレベーター。
…エレベーターが五階までいくのは、今でこそ一瞬に感じます。
だけど、あの時の瞬間といったら永遠にも感じました。
声、かけたい。
おっぱい触りたい。
頭のなかでは二つの言葉がグルグルと渦巻いてます。
そして考えてるうちに小学校三年生の男が導いた考え。
「いや待てよ?これ今女性の胸に飛び込んでも、きっと女性は笑って許してくれるんじゃないか…?!
俺まだ小学校三年だし、なんか周りから低学年に間違われるくらいだし…!」
そして、意を決して女性の方に向き直った時でした。
扉があいて、エレベーターが五階に到着しちゃったんです。
降りなきゃしょうがないから、肩を落として降りる俺。やっぱり眠たそうな甥っ子が後に続きます。エレベーターは閉まり、巨乳な女性を乗せて七階へ。
従兄弟家には三泊する予定でしたが、そんなことは頭になく、もうあの女性には会えないだろうな。と大げさに落ち込む俺でした。
しかし、神様は私を見捨ててなかったんです。