あとここ1年の大きな出来事っていえば高校2年の弟のことかな。
3歳違いで私とは違ってどっちかっていうとおとなしいタイプでたぶん彼女もいなさそう。
めったに部屋に入ったりはしないんだけど、先月弟に貸した本があるのが必要になって部屋に行くと、出かけてて鍵も閉めてなかったので黙って入りました。
そして本の塊を探してるとそこに見慣れた下着が。
この間から見つからなくて探していた私のHカップの黒のブラがあったのです。
一瞬私はめまいがしました。
自分の弟が姉のブラを内緒で盗るなんて。
でも弟といっても年頃の男の子。
きっとクンクン匂ったりしながら変なことに使ってたんだろうということはすぐに想像がつきます。
ぞっとする気持ちと悲しい気持ちが交錯し、気が変になりそうでした。
でもなぜ自分の姉のなんかで。
黙ってた方がいいのか、きちんと向かい合って一度話したほうがいいのか、思いが交錯します。
もちろん親には言えないから外で話そうか、とかいろいろ考えた末、夜中に親が寝静まった後、弟の部屋をノックしました。
「な、なに?」驚く弟。
「あたし。ねーちょっといいかなぁ」
小声でそういってドアを開けました。
「なんだよ」とちょっと不機嫌な声。
「入るよ」といって弟の前に。
「この間貸した本、あんじゃん。あれ今日要るから部屋入らせてもらったよ」
というと「そうか、なんか置き方が変わってたから母さんかと思ったよ」と弟。
「ところでさー、その時にね、ここでこれ見つけたの」と隠しもっていた黒のブラを出したとたん、弟の顔色が変わりました。
「ね、どういうこと、なんで」ときくと友達に頼まれてやったというのです。
最初は言い逃れだと思って問い詰めたのですが、前にうちに一度遊びにきた子で、顔も覚えてるんですが、たまたま母が出かけてたので私がジュースを出してあげたことがあって、その時に私に目をつけたというのです。
それ以来、「お前の姉ちゃんのブラもってこいよ」とずっと脅されていた、というのです。
もちろん何回も断ったのですが、耐えきれずに盗ってしまったということでした。
「それ、信じていいよね。あたしの目見て言える」と念を押すと「本当だよ」というので信じることにしました。
そして二人である計画を立てました。
母が外出するときにその子をうちに呼び出して白状させちゃおう、というものです。
もちろん叱られるのが分かれば来るはずがないので、私が作った手料理を3人で一緒に食べようということにして呼び出し、やんわりと色仕掛けしながら白状させようという計画です。
弟がメールを入れると真夜中なのにまだ起きてたらしくすぐに「マジか、めちゃ楽しみ〜」という能天気な返信が返ってきました。
そして約束の土曜日の昼がやってきました