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 ▼第五話ーマッサージ  香奈枝 05/6/16(木) 12:06

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 ■題名 : 第五話ーマッサージ
 ■名前 : 香奈枝
 ■日付 : 05/6/16(木) 12:06
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   よしさん
ご意見ありがとうございます。よく分かりました。
あと少し(3話ぐらい?)で終わります。

  「香奈枝!香奈枝!」彼女の家で泊まってから、すっかり親友って雰囲気になっていて、いつでどこで彼女が現れ、私のことを呼んでいてもおかしくないぐらい。あれ以来、彼女が耳そばに囁いた、ミズキとのことを追求していない。遊ばれているよな気がしながら、彼女に主導権を握らせようと思いました。まだ経験していないが、遊ばれるのも悪くないかと。
  彼女は「NANA」が好きで、私は断然ポーの「黒猫」。彼女はトゥームレーダ、私はミスタードリラー、彼女は犬、私は猫…いたって違う性格の二人です。こう、人格の部分も知り合ってくると、想像する余地が明らかに減っていくもの。彼女はミズキとのセックスの時に、どういう姿でどう喘ぐのか、リアルに頭に浮かびます。実際はどうでしょう。彼女の代わりになりたい。ミズキの代わりにもなりたい。三人分の快感を味わいたいところです。
  こんなある日、また彼女の部屋に行きました。彼女が足を捻挫したと言って、ベッドで横に倒れている。私は部屋を片付け、ご飯を用意しました。勉強机の上にも使った下着が散乱していて、ブラジャーを畳む時に、それが私の手をいっぱいに広げても覆えない大きさでした。大きいブラジャだと、柄が悪いのしかなくて、彼女のもそうですが、色だけは鮮やかでセクシーな赤でした。パンツには白いおりものが残っていて、匂う。自分と違った匂い。冷蔵庫にはチーズ以外、何も入っていない。ベランダにはジャガイモの小山だけがある。イギリス農家の食料庫を思い出させるような光景。しょうがなく、チーズじゃが焼きを作りました。
  清潔感が戻った部屋、真っ白にかえた布団の上に、彼女がむしゃむしゃとチーズじゃがを貪り、飲み込む。胸にお皿を乗せれば気楽なのに、と思いながら、可愛く思ってくすくすと笑いました。彼女はチーズとジャガイモで胸が大きくなったんだって。
  食事が済み、私が食器を洗い終わる頃、「肩揉んでほしいの〜」と彼女が言いました。彼女と私の間、すっかり私が男役になっていて、甘える、面倒をみさせるのが当たり前と思われたみたい。嫌だけど、我慢する。チャンスが来たからだ。
  私はとても器用な手をしています。踊りの時も、手が蝶々の飛ぶ姿を連想させる、と先生が評価してくれたし、赤ちゃんを撫でるのも、先輩にフェイスピーリングするのもとても評判がいいんです。一人セックスを始めたのが幼稚園頃で、なんにも分からないけど、気持ちよくなる方法は分かる。大人になっていて、男の人に触られ、なめられても、正直、自分でするほうが気持ちがいいのです。幸なのか不幸なのか…男の人に手でしてあげるのも得意です。あんまりにもよく動くので、よく彼に、指は何本持ってるの?と聞かれます。
  いま、この手で、佳子にマッサージをします。
  うつ伏せにさせ、まずは頭、背中、お尻、足、足裏まで手のひらを丸め軽く軽く万篇なく叩きます。それから、背中をパン生地みたいに遠いほうへ伸ばし、ほぐす。これで、大体な人が息を吐き、リラックスができるようになります。続いて、首筋を親指と人さし指でポイントにポイントに押しますが、残りの指は、ぱらぱらと首筋に叩き、押されたあとの筋肉をリラックスさせる……お尻や太ももを揉みます。お尻は太ももの付け根から上へ持ち上げる、太ももに当たっている手の側面を下へ下へと力を加える。両手でお尻の肉を真ん中に寄せると、ひだの肉も自然によせあい、あそこには軽い、心地よい刺激になります。ここまで、「きもちええな〜」とおちゃめに気持ちよさを表現する佳子も、ここでは、「はあっあ〜」と声を沈める。……足首、足の指。普通はマッサージされない部分ですが、本当は知る人が知る、性感帯なんです。ふくらはぎを掴み、足首を回す、ゆ〜くりと。足指の中でも親指や薬指が一番感じるので、ひっぱったり、微妙なねじりを加えたり。佳子は親指の時に、お尻を上にあげ、薬指の時に、内股が力をいれ、なにかを挟むような体勢になる。「はっあっあっ」と時に、ピクピクしながら声を漏らす。
  正面のマッサージにと、上向きに姿勢を変えさせた。ここからは、私が試したいことをするつもりです。
  続く。  
  

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