Page 337 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼ねがい〜第二部〜 暇人ゴーストライター 04/4/2(金) 12:51 ─────────────────────────────────────── ■題名 : ねがい〜第二部〜 ■名前 : 暇人ゴーストライター ■日付 : 04/4/2(金) 12:51 -------------------------------------------------------------------------
二人以外誰もいない部室。 しばらくして、僕は奪い返したお金を見た。大丈夫だ、僕の手によってヨレヨレになってはいたが、夏目漱石が5人、ちゃんと居た。 「…俺が卓球部だって知らなかったのかよ」 「…ゴメン、知らなかったの」 ユイは学校が終わるといつも不良グループと一緒にすぐ帰ってしまう。しかたないか。 ユイがおそるおそる言った。 「お願い、このことは誰にも言わないで。」 「オマエそんなこといったってまた繰り返すんじゃないの?毎日あんな奴らと付き合っちゃってさ。今までの盗難も全部おまえらだろ。犯罪だぞ。とにかくこれはちゃんと俺が先生に説明するからな。」 「お願いだから言わないで。言わなかったらコウジ君の願い事とか命令とか、何でも聞くから。」 「何でも聞くって言われても」 「お願い!」 ショックと怒りが少し冷めてきたら、必死なユイがちょっと可哀想に思えてきた。こういうちょっと不良っぽくない素直なところも、好きになった理由の一つかもしれない。 「わかった。わかったよ。命令とかはしないから。とにかくこれからはするなよ。」 「そんなの信じられないよ。どうせ言うつもりなんでしょ」 「だから言わないって。」 「嘘!」 薄暗い部室に声が響く。 「ったく…わかったよ。じゃぁこれから、えーと、5000円だから、五つでいいよな。願い事とか、命令とか、俺がするから。」 「わかった。」 「じゃぁ一つ目、もう人のもの盗むな。絶対だぞ」 「ウン。絶対しない。」 「じゃぁ二つ目…二つ目は…」 次は何にしようか迷ってしまった。五つなんて言うんじゃなかったな。 ちょうどその時、ユイから奪い返した時の拍子か、少しはだけ気味になったワイシャツの襟が目に入った。そこに見える胸元。夏服の制服からブラが透けて見えていた。普段そんなことは気にならない僕だが、好きな人だったら話は別だ。 「うーんと…」 必死に欲を抑えるが、目が言うことを聞かない。どうしても見てしまう。やがてユイがそれに気付いた。 「もしかして、胸見てる?」 「え?そんなことないよ…」 「もしかして触りたいの?」 「いや…」 僕は完全に戸惑ってしまった。そりゃ触りたいけど、でも… 「いいよ、それが二つ目の願いでも」 その言葉を聞いて、僕は驚いた。他の男子に触らせてるところは見たことがあるが、まさか自分がそんなことができるとは思わなかった。 「早くしてよ。」ユイがせかす。 「じゃぁ、さ、触るね。」 そう言って僕はおそるおそる、童貞の触り方でユイの胸に触れた。夏服だったので、柔らかく、とてもシアワセな気分。そうしてるうちに僕は欲求を抑えられなり、自分のモノが勃起して、ジャージが思い切りテントを張っているのにも気付かなかった。 ユイに「コウジ君のっておっきいんだね。」と言われてようやく気付く。恥ずかしくなった。 「ゴメン…最低だよね。」 すると急にユイの手が僕のモノを触った。 「おい、ユイ?」 「男子のってこんなになるの?」 混乱した僕は、羞恥心で何が起きたかよくわからなかった。 「ちょっとだけでいいから見せて。」と、ユイの方から頼んできた。 「ダ、ダメだよ、そんなの」 「いいからちょっとだけ!」 僕はためらったが、欲求のほうが勝っていた。イスに座りジャージとトランクスを下げた。 僕の息子が元気に顔を出した。ユイはもの珍しそうに見ている。その目がいやらしくて、僕はいけないことを考え出した。 「あの、三つ目のお願いなんだけど、ちょっとだけでいいから、握ってくれない?」 「え?!!」 いきなりの要求にユイも流石に驚いた様子だった。 |