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 ▼家庭教師(前編)  ぼん 02/4/15(月) 8:19

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 ■題名 : 家庭教師(前編)
 ■名前 : ぼん
 ■日付 : 02/4/15(月) 8:19
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   それは私がまだ21歳の頃でした。当時私は大学生で、ファミレスでバイトをしていた
のですが、そこで働いていた女性の一人から「うちの子、今年受験なんだけど、全然
勉強しないのよ。よかったら家庭教師してくれないかしら?」って相談されました。
「いいっすよ。俺でよければ」安易にそう答えたものの、一体学力のレベルがどれぐ
らいなのか、どんな子なのかも全く知らないまま、家庭教師を引き受けることとなっ
たのです。その子は中学3年生。「かわいい子かなぁ」なんてちょっと期待しながら、
当日、私は家を訪問しました。ちょっと緊張してチャイムを押した後、数秒してから
「ガチャ!」っとドアが開きました。出てきたのは160cmぐらいの三つ編みの女の子。
学校の制服を着ていました。ブレザーでした。スカートはひざより少し上。幼い感じ
なんだけど、そこがかわいらしいっていう印象でした。「先生ですか?」そう聞く彼
女の声はすごくかわいらしいもので、私は一瞬躊躇して「あ、う、うん。初めまして」
と答えました。彼女もすぐに「初めまして!」と元気よく言って俺を部屋に迎えてく
れました。かわいい女の子の部屋っていうものは、男にとってはまさしく秘密の花園
です。ついキョロキョロと部屋を見てしまった私を咎めるように「ヤダァ!先生ジロ
ジロ見ちゃ!」なんて言いながら、彼女はブレザーを脱いでハンガーにかけました。
そして私の方を振り向いて「私勉強苦手なんだけど、頑張るからよろしくお願いしま
す!」と元気よく笑顔で挨拶してくれたのです。ブレザーを脱いで白のシャツとスカ
ートだけになった彼女。シャツの上からでもわかるぐらいに大きな胸でした。私は思
わず目を逸らして「え〜と、それじゃ始めようか」そう言って参考書を開き、家庭教
師としてのスタートを切ったのです。

家庭教師は週2回、火曜日と金曜日の午後5時から8時まででした。勉強が終わると、
家族と一緒にご飯を食べ、時にはゲームをしたり、会話を楽しんだりという日々が続
きました。彼女は自分で言ったとおり、やはり勉強が苦手で教えるのに一苦労でした
が、性格はとても良い子でした。さて、そんなある日、いつもどおりに午後5時に家
に行くと、その日は彼女一人だけしか居ませんでした。「今日は一人なの?」そう聞
くと「うん。みんな出かけてるんだ。帰ってくるの夜遅くなるって。先生ご飯どうす
る?」と彼女が言うので「とりあえず、勉強してからにしよう。ご飯は、後で一緒に
食べに行こうか」そう答えました。すると「せっかく今日は誰もいないんだから、先
生と一緒に遊びたいよ〜」そう言うのです。私は少し考えた末、たまには息抜きも必
要かな、と自分に言い聞かせるように「う〜ん。よし、それじゃ遊ぼうか!」そう言
いました。すると「やったぁぁぁ!!!先生大好き!」そう言って彼女が抱きついて
きたのです。思わず後ずさりしながら、倒れそうになるのをこらえて彼女を抱きとめ
ました。甘い香り。私の腕の中にいるかわいい女の子。しばし呆然としていた私に、
「何して遊ぼうか?」と彼女が聞いてきました。は!っと我にかえり「う、うん・・・
じゃあゲームしようか?この前俺が負けたやつ。今度は絶対に負けないよ!」なんと
か自制心を取り戻し、私がそう言うと「うん!いいよ!でも先生弱いから、私絶対負
けないけどね!」彼女は早速ゲームの用意をはじめました。ほのかに残る彼女の香り。
抱きしめた時の柔らかい感触。彼女の無邪気な行動に私は翻弄されていました。

後編へ続く

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