一年以上仕事の中で梨華と関わる事が無かった私に、転機がやってきた。
私は昇進し、チーフになったのだ。
部下は10人と少なめだったし、大した昇進でも無い。
だけど、部下の中には梨華もいる。
当然関わる事が増え、毎日話をするようになった。
チーフになったばかりの頃は私も余裕に無く、仕事の話しかできなかった。
3ヶ月もすれば慣れてきたことで余裕が生まれ、仕事中でも世間話や冗談の交わすようになった。
少しずつ梨華と話をするようになり、梨華は私をイジるようになった。
ボケるとたまに棘のある事も言われる。
チーフになってから初めての夏の夜に、梨華と二人で残業をした日に二人でどこか夜飯を食べに行こうという話になり、カレー屋に行った。
食べ終わった後に、カレー屋の隣がアダルトな店だったのを見て、乗りで行こうという話になった。
梨華と二人でアダルトショップに入るというだけでも何だかエロチックだった。
一階はアダルトビデオで、二階がグッズとなっており、私達は理由も無く二階に行った。
二階に上がり、まず初めにコスプレコーナーで衣装を一緒に見た。
「お前これ着てみろよ!」っと冗談でナース服や高校生の制服を取り、梨華に合わせてみたり、「こういうコスプレしたことある?」っと笑いながら興奮して聞いてみました。
悪ふざけでも聞いてみるもんだと思った。
私に心を開いてきたのか意外にも簡単に教えてくれた。
「ナースもレースクイーンもスッチーも着たし〜マクドナルドの制服とかも着ました。」っと。
一番受けが良かったのはスッチーだったと言っていて、制服着て何をしたのかは聞かなかったが、やる事やったんだと思うと勃ってしまった。
他にバイブ等の道具を見て、お試しみたいに置いてあるバイブを梨華の肩に当ててマッサージ機みたいに使った。
「あ〜これ気持ちいいかも!」っと言うのが私には特別いやらしく聞こえた。
この日は、アダルトショップで楽しく下ネタが飛び交って良い収穫だった。
そんな収穫が良かったのはこの時の一時間程度で、次の日からはいつもの日常に戻って日々仕事に追われる。
秋くらいだったかな。
かなり飛んだ。
梨華と二人で出張に行く事はなった。
しかも海外でスケジュールも厳しく二泊四日だ。
行きの飛行機から英語が出来ないと言っていたが、外人相手にいざって会議の中で梨華は全く喋らない。
会議の後にディナーをご馳走になり、その場でも相槌を打つだけで本当に言葉を発さなかった。
会食で喋れないのは浮いた存在である。
無論私も英語が出来る方では無い。
だが、梨華の場合は何の為に来たのかわからないと言っていい程戦力にはならなかった。
今後の為にもどうにかしなければならないのは悩みの種である。
最後まで梨華は何も発さずに会食が終わり、私達はホテルに帰った。
エレベーターで梨華から「この後少し飲みませんか?」っと誘われた。
「いいよ。」
っと私は即答した。
梨華の誘いの理由は分かる。
本人も英語が出来なくて悔しかったから反省会がしたいんだと察しました。
それは分かるのだか、梨華の語学の無さよりもピンクな期待膨らませたのは言うまでも無いだろう。