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 ▼"喧嘩"(前編  Blue Crescents 04/10/3(日) 0:12

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 ■題名 : "喧嘩"(前編
 ■名前 : Blue Crescents
 ■日付 : 04/10/3(日) 0:12
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   気が付くといつも放課後。あっというまにその日の授業が終わる。
声がする。誰かのーーー
「良輔!起きてるかぁー?」
・・・その言葉で現実にかえされた俺。
「・・あ、おはよう。慎次」
コイツは俺の友達。全部の授業一緒の 滝波 慎次(たきなみ しんじ)
「お前いっつも6時限目寝るよな・・もう『おはようじゃねーよ』ってつっこむのもいい加減飽きたわ・・さ、帰ろーぜ」

「まぁ、そういうなって。6時限目って眠くなるじゃんか」
そう言って俺たちは駅に歩き始めた。

そうそう。俺は 天宮 良輔(あまみや りょうすけ)
すげー頭良い大学にエスカレーター進学出来る私立の「男子高校」に通ってる高3。(中3の時死にものぐるいで勉強してココにいる訳で)ココ3年間ろくに女の子としゃべってない・・まぁ、それ覚悟でこの高校入ったんだけど。部活も3年は引退の季節。俺も帰宅部引退なのか?(苦笑

「ちゃんと話聞いてるか?(汗」
と言う慎次の言葉で、またまた現実にひっぱられた。そこはいつの間にやら帰りの電車の中だった。

「あ、悪い。何だっけ?」

慎次はため息をついて、人の話聞けよ・・と言いたそうな顔をしながら言った

「もっかい言うけど、良輔も今日カラオケこねーか?誘われたんだけどさ。女の子もいるんだぜ?普段寂しいだろ?ムセー男子校だと」

女の子とカラオケ・・。無論、行くしかない!

「おう!絶対行く!何時にどこ?」
俺はそう聞いた。
が、慎次は他にも何か言いたそうだった。

「あのさ、それで・・和葉ちゃん、誘ってくんない??」

「え"!?」
和葉(かずは)と言うのは俺の義妹だ。義妹って言っても、うちの父さんが俺が3歳の時にすぐに再婚した時の義母さんの連れの子で、ずっと小さい時から一緒だったからか、俺は和葉を本物の家族だと思っている。

「・・お前最初からそのつもりだったろ。つか、そっちがお目当てかよ(汗」
歳は同じだけど、誕生日が早いから、俺の方が兄貴って事になってる。和葉は県立の高校に通っていて、髪の毛は黒のロング(今時珍しいよな)慎次は和葉がお気に入りらしい。そんな事を考えながら改札に切符を通して、駅の西口から道路に出た。

「絶対いかねーっていうぞ。あのブス女は。」

「和葉ちゃんマジカワイイじゃんか!スタイルも良いし、お前が羨ましいよ。じゃ、帰ったら携帯に連絡入れる!じゃ、頼んだ!」
半強制的に俺に和葉を誘う事を頼むと、慎次は逃げる様に去っていった。

「お前が羨ましいよ・・・か・・(汗」

そう言って、慎次と別れてからしばらく歩き、そして家についた。

ガチャ

「ただいまー」

「あ、おかえりなさい。良輔くん」
そう声をかけてきてくれたのは義母さんだ。でも、物心着く前から一緒にいたから、俺はこの人の事を本当の「母親」だと思っている。
「うん。今日ちょっと出掛けるかもしれないから」

ドタドタドタ!

そう言うと同時に階段を駆け上がって、自分の部屋に向かった。言い忘れてたけど、いくら男子校で女に飢えてるからって義妹に欲情した事は無い。それは・・・こんな理由から・・。

ガチャ

俺が部屋のドアノブに手をかけた時、反対側のドアが開く音がした。そのドアの奥から和葉が出てきた。

「・・何ジロジロ見てんの?早く部屋入れば?」

ーったくこの憎たらしい口のきき方は・・・!

「!・・お前なんて誰もみてねえよバーカ」

「!!バカって言うなぁ!どうせアンタは私立のエリートでしたね。ハイハイ!」

「お前・・それが兄貴に対する口のきき方かっ!?」

「あたし、アンタの事兄貴なんて思った事無いよーっだ!」
ポカッ!
そう言って和葉は俺の頭を叩いてきた。この凶暴女・・

「てめっ!」
バコッ!
と負けずに叩き返す。こんな喧嘩は日常茶飯事だ。

「いったぁーい!」

ギャーギャーギャー!
ドタバタドタバタ!

・・・殴り合い、蹴り合いの2分後

「うるさいですよ〜?1階までひびくから辞めてくださ・・・あれ?」
義母さんが下からあがってきた。そしてある事に気付いた。

「和葉ちゃん、その指・・・」
義母さんは和葉の両手の指を見た。

「えっ?・・・あ・・」
確かに和葉の指は変な角度に曲がっていた。さっきのゴタゴタのうちにそうなったらしい

「指・・動かないんだけど」

その後、俺は自分の部屋に行き。携帯を開いて、慎次にカラオケには俺も和葉も行けそうにないと、メールを打った。無論、ちゃんと謝罪の言葉を入れて・・・
くっ・・うう・・(悔涙

近くの病院でみてもらった和葉の指はというと・・・

「バカヤロッ!何処に兄妹喧嘩で両手のひとさし指の骨折るバカがいるんだよ!ちゃんと謝れ!」
父さんの叫び声だった。そのバカはここにいるんですよ。父さん(汗

「・・・悪かったよ!」
と言う俺に

「ま、別に良いけどさ〜その代わりこの指じゃシャーペンとか、ろくに持てないし、宿題とか全部アンタにやってもらうから♪」
と和葉は余裕の表情で答えた。

「な・・!!」
「仕方無いな。頑張れよ!良輔」
俺の言葉をさえぎって、父さんが言った。
父さんまで・・・

「じゃ、とりあえず今日の宿題お願いね〜♪」

「・・・」
それから地獄の様な奴隷の日々が続いた。


2週間後の帰りの電車の中、

「良輔〜!今日さ、久しぶりに映画みにいかね?アイ,ロ○ット!面白そうじゃんか!」

「あ、悪い慎次・・今日もやる事が・・・」
くそ・・見てぇ、映画見てぇよ・・(涙)

「・・良輔・・最近ノリわりぃぞ?」
慎次が心配そうに尋ねてきた。

「ただでさえ多い宿題が2倍になってな・・他にも色々と・・」
と俺は答えた。絶対鬱な顔してるだろうな・・俺。

「? とにかく、また明日な〜。あと、怪我した和葉ちゃんによろしく言っといれくれ」
和葉より俺の方が被害者だ・・と言いたかったが、その言葉を飲み込んで、
「お前そればっかだな・・(汗)またな。」
と言った。
慎次と駅で別れ、俺は歩き始めた。

しばらく歩いた。
そしてとうとう地獄(家)に着いた。
実際、和葉にやらされていたのは宿題だけでなく、身の回りの世話、コンビニへの使いっぱしりなどなど、他多数なのであった。

ガチャ

「あ、おかえり〜♪」
地獄の使者は制服姿で1階のソファーに座っていた。

「・・・」

「じゃ、帰って来て速攻で悪いけど、宿題やったらコンビニ行ってきて♪あと、いつもお世話になってるから、机の上の500円であたしの飲み物と自分のも何か買ってきて良いよ」

この2週間で、確かに喧嘩は無くなった。俺が怒りを一方的におさえているだけだけど・・完治まであと2週間ほどらしい。最初は嫌だったけど、今は少し慣れてきた。慣れてしまった自分が悲しい・・・(汗

県立の宿題は簡単なので、それほど時間はかからない。20分ほどで和葉の分を全部やり終えて、コンビニに向かった。

「いらっしゃいませ〜」
    ・
    ・
    ・
「ありがとうございました〜」
と言うコンビニ店員の声が遠ざかっていく。
再び地獄(家)へと戻ってきた・・・。

ガチャ

家に入って、1階のソファーの義妹の所へ向かった。
「ほらよ。お前コレで良かったよな?ホレ、おつり」
そう言って500mlペットのダイエットコーラとおつりを手渡す。

「ありがとwあ、そうそう。今日お母さんとお父さん、会社の人のお通夜に行ってるから、夜まで帰ってこないって」

「へえ。それよりお前ガッコで勉強ちゃんとやってるのか?」
俺は自分のために買ってきたみかんスカッシュを飲みながら聞いた。

「この指でちゃんと出来てると思う?」
そう答えながら、ダイエットコーラを持っているが、この指じゃあけられません。と言いたそうな視線で俺を見つめてきた。

「う・・それを言うなよな。」
暗黙の了解で俺は和葉の持っていたダイエットコーラのキャップをあけた。

プシュウッ

炭酸の抜ける音がした。

そしてそれをまた差し出し、和葉も無言で受け取った。
こんな毎日になっていた。

「アハハw嘘うそ!冗談だって!友達にちゃんとノート借りてるよw・・何か・・こういう仲良しも結構良いよね・・喧嘩ばっかなんてめんどくさいし」

そりゃお前は楽だよな・・(汗

「何か最近では言わなくても大体伝わっちゃうでしょ?心が通じ合ってる?みたいなw(笑)そうだ。着替え手伝ってよ。そこに服おいてあるでしょ?」

「義母さんにやってもらえば良いじゃんか。めんどくさいな」

「今日お母さんいないって言ったでしょ。早く手伝ってwあとくれぐれも変な事考えないよーに」

「ハイハイ・・・」

そう言って和葉の制服を後ろから脱がせた。すると、後ろからでも明らかになるほどの豊乳がチラっと見えた。
コイツ、、すげえラインして・・って何考えてんだ俺・・
「早くシャツとって」
その言葉は聞こえてはいたけど、頭の中は他の事でいっぱいだった。
ちょっと触ってみたり・・ってコイツ俺の妹だぞ?ホント狂ってるな俺。。。でも妹っつっても血はつながってない訳だし・・いや!でも・・・
「ねえ?聞いてる・・・・っ!?」

むにゅ

「あ・・」

俺の手は間違いなく和葉の胸を掴んでいた。気持より先に手が出てしまっていた
「〜〜!?」
和葉が驚いた様に俺の顔を見てくる

「え・・と、今までこき使われてた分の恨み・・・」
何適当な言い訳してんだ俺・・?それにしても、、、柔らか・・って、このヤバい状況を早く何とかしないと・・とりあえず・・!

むにゅっむにゅっ・・
俺は義妹のソレを強く揉みまくった

「・・・っ!」

何かいってこいよ?そうなればいつもの喧嘩になってごまかせるだろ・・・?!

むにゅ・・・むにゅっ

「・・は・・あっ・・・ん・・っ」
「!!」
喧嘩になるどころか、和葉のその声を聞いて、俺の理性はぶっ飛んだ。やべ・・とまんね・・コイツが変な声出すから・・・

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                  後編へ。。。

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