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 ▼乙女のプライド〜第二章〜  Angel Heart 11/10/22(土) 0:45

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 ■題名 : 乙女のプライド〜第二章〜
 ■名前 : Angel Heart
 ■日付 : 11/10/22(土) 0:45
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    がっぷりよつの前哨戦を終えた私と馬鹿大生は、いよいよサイズ比べの本番に臨んだ。
 いがみ合う実習生と教え子を審判するのは、不運にも(幸運にも?)その場に居合わせた隼人くんと悟くんである。私と馬鹿大生の胸囲を測り、その平均値で優劣を競うのだ。
「サバ読んじゃダメよ。これは女同士の真剣勝負なんだから」
「はい……」
「ミリ単位は四捨五入。余計な仏心なんか起こさないで」
 貧乳女が釘を刺した。
 保健室はすでに戦場と化している。
 メジャーを手にした隼人くんが、恐る恐る馬鹿大生の胸にそれを回した。賄賂で何度も揉ませてもらっているというけれど、いざ実寸を測るとなるとどんな気持ちなんだろう。
「は、86センチ」
 女の子達がどよめいた。着衣越しではそんなに大きくないからだ。着痩せするという言葉はまんざら嘘でもないのだろう。
「次は西九条さんの番よ」
 馬鹿大生が不遜な笑みを浮かべる。すでに勝利を確信しているのかも知れない。
 私は片想いの男の子の前に立ち、自慢の巨乳を晒した。これがいけ好かない女との勝負ではなく、彼との初エッチならどんなに嬉しいことだろう。
「測るよ……ごくん」
「どさくさに紛れて触っちゃダメだからね。……触ってもいいけど」
 隼人くんが頬っぺたを赤く染め、メジャーを一周させる。
 けれど彼が測定結果を口にした途端、悲鳴に似た驚きが保健室に響き渡った。わずか1センチ差で私が負けたのだ。
「85センチ」
「なによ、やっぱり私の方が上じゃない。ご大層な口を利いてた割には呆気ないのね」
「2度目の計測があるわ」
「何度測っても同じよ。お子様ランチが大学生に勝てるはずないんだもの」
 隼人くんからメジャーを受け取った悟くんが、戦々恐々としながら馬鹿大生の前に立った。保健室に漂う空気に緊張しているのか、ただでさえ細い手がかわいそうなくらい震えている。
 馬鹿大生の乳房を凝視しないよう目を伏せながら、悟くんはそっとメジャーを一周させ、そしてメモリを谷間の前で合わせた。
「85センチ……」
 ええっ、と保健室中が騒然とする。
 1度目の計測結果と数値がズレた!
「ちゃんと測ってるの!?」
「は、測ってますよ。ほんとに華穂先生の胸囲は85センチで……」
 と、悟くんは爪でおさえたメモリの合わせ目をみんなに見せた。
 確かにミリ単位では85センチを超えているけれど、四捨五入すれば計測通りだ。
 隼人くんが誤って測ったのだろうか、それとも悟くんが間違ったのだろうか。
「平均85.5センチ。これで私の結果が86cmなら、一応は互角ね」
 私は馬鹿大生を見やった。
 綱渡り的な勝負に少し緊張する。
 悟くんが私の前に立った。相変わらず沸騰したみたいに顔が真っ赤で、ぶるぶると手が震えている。それでもブリーフはこんもり盛り上がっているのだから、やっぱり意識しているものは意識しているのだろう。
「86センチ」
 悟くんが告げた。起ち始めた乳首にメジャーをあてて、ミリ単位の大きさを稼いでくれたのだ。
(悟くん、やさしい!)
 馬鹿大生がふんっと鼻を鳴らした。
「乳首起たせて数値稼ごうなんて姑息な手段だけど……まぁいいわ。トップサイズは引き分けね。大人に善戦した健闘ぶり、一応ホめておいてあげる」
「勘違いしないで。私のバストはこれからもっともっと大きくなるの。成長が止まったあんたと違って、すぐにでもFカップ、Gカップになるわ。また対戦することがあったらそんな貧乳なんて瞬殺よ」
「は! セックスのセの字も知らないクセに。たとえ前途有望なそのふくらみでも、しょせん、今の段階ではただのガキパイなの。審判の二人がパンツ膨らませてるのはあんたの裸に興奮したからじゃない。大人の魅力に悩殺されてるからよ」
 馬鹿大生が腕を組んだ。よっぽど自分の容姿に自信があるらしい。
「世界中の男がみんなあんたにのぼせるとでも思ってるの? 冗談は顔だけにして」
「嘘じゃないわ。私が声を掛けた男の子達みんな、このバストで元気になったんだもの」
 例の色仕掛けのことだろう。服の上から胸を揉ませると同時に、勃起チェックでもしたのだろうか。
「思春期の男の子達はみんな、私みたいな年上の女性に憧れるの。あんたみたいな同級生に興奮するわけないでしょう? 減らず口は大人になってからたたいて」
 打てば響く押し問答に、辺りは異常なくらい張り詰めていた。トップサイズ競争が互角に終わった安堵感など、とっくに消え去っている。
「そんなに自信があるなら二人に訊いてみる? どっちの裸で興奮したのか」
「言うまでもない」
 と、私と松井華穂は火花を散らせながら睨み合った。そして追い込まれた鼠をさらに威圧するかのように、隼人くんと悟くんに互いのバストを見せつける。
 馬鹿大生は乳房を持ち上げて谷間を作りながら、私は前かがみになって重力にたわませながら。
「ね――どっちのおっぱいで興奮した? やっぱり聖羅の巨乳だよね?」
「お姉さんの胸でしょ?」
「……」
 二人は伏せ目がちに互いを見合い合い、返答を譲り合っている。
「どっちなのかはっきりして」
「隼人くんが大好きなおっぱいよ」
「……」
 それでも二人は答えない。熟したりんごみたいになっている。
「優柔不断な男の子は嫌われるんだぞ。興奮したおっぱいの方に触っちゃえってば」
 真理奈が両手でメガホンを作った。
 親友達も無茶ぶりをする。
「みんなああ言ってるんだから遠慮しないで。二人で先生のおっぱい触って」
「聖羅の方が張りがあるよ。隼人くん、触ったことないでしょ?」
 私としてはもちろん、片想いの男の子に選んで欲しかった。たとえサイズ比べで互角だったとは言え、この勝負で選ばれれば私の勝ちが決まるのだから。
 やはり年増の女子大生に若さが勝ることを、この場で証明して欲しかった。
 ところが――。
「じゃあいっせーのせ、だぞ。お前も触れよ」
「うん」
 と、強制選択に観念した隼人くんと悟くんが同時に手をのばすと、片想いの男の子は馬鹿大生の胸を掴んだ。
 瞬間、乙女のプライドがガラスみたいに砕け散った。
(なんで……)
「ふふ。やっぱり隼人くんは見る目があるのね。だから大好き」
 馬鹿大生が隼人くんの頭をおさえ、85センチか86センチの谷間に埋めさせた。
 悟くんが申し訳なさそうにうつむく。
「ご、ごめん……西九条さんのおっぱいに触っちゃって」
「ううん、いいの。私もこれで吹っ切れたから」
 大好きな男の子が馬鹿大生を選ぶのならそれでいい。選んで欲しかったのは本心だけれど、叶わないというのならそれまでだ。気持ちの切り替えが早いのが私の長所。逃した魚は大きいということを、徹底的に思い知らせてやる。
「残念だったわね。片想いの彼氏にフラれちゃって」
 馬鹿大生がざまみろとばかりに嘲笑った。私が隼人くんに思いを寄せていたことは、女の勘で分かっていたのだろう。
「べつに。そんなことはもう過去のことだから」
「強がっちゃって。正直に泣けば? 悔しいんでしょう?」
 隼人くんが私をチラ見する。いまさら罪悪感を覚えているのかも知れないけど、もう後の祭りだ。私は隼人くんを好きだった。「だった」から未練はない。
「また引き分けね。今度はなにで決着をつけるの?」
「そうね……せっかく私達を選んでくれた男の子達がいるんだもの、二人の選択に謝意を表すっていうのはどう?」
「回りくどいわね。要するになに?」
 隼人くんは谷間に顔を埋めたままだ。
 悟くんはおろおろしている。
「パイズリ。二人のおちん○んを胸に挟んで、1秒でも早く射精させた方が勝ちっていうのはどう? 精子の量と飛距離は問わない。シンプルなタイムアタックよ」
 パイズリという言葉を聞いて私は少し怯んだ。そんな経験がないからだ。
 もちろん、エロ情報が氾濫する現代に生まれた世代だから、パイズリのなんたるかは知っている。フル勃起を谷間に挟んで愛撫するあれだ。
 けれどいかんせん、馬鹿大生が指摘するように私はまだ処女だった。予備知識は豊富にあっても実践経験がない。おそらくは経験値を有する松井華穂にとって、多少の自信がある種目なのだろう。
 馬鹿大生が続けた。
「もっとも、あんたがノウハウを知らなくて不戦敗を認めるなら、別の勝負方法を考えてあげてもいいけど。ただし土下座してお願いしてね、私にはできませんって」
「誰があんたなんかに! いいわ、パイズリで勝負しましょう。ただしルールを少し変えて。勝敗の判定は射精までの時間だけじゃなく飛距離と量も考慮するって。シンプルなタイムアタックだと、あんたに少し分がありそうだから」
「受けるわ。時間の計測は私のデジタル時計で秒単位まで計測。飛距離は精子が飛び散った部位――谷間か喉元か顔か、あるいはそれ以上の場所まで飛んだかで勝負よ。量は……そうね、ビーカーでもあれば都合がいいんだけど、ここは保健室であって理科室じゃないから考慮外にするのが賢明だわ。微妙な差だったら判定に紛糾するから」
「分かった。早さと距離の勝負ね」
「言っておくけど、私がこれまでに挟んであげた男、みんな3分持たなかったわよ」
「それって早漏でしょ? 情けない彼氏の自慢話なんかしないで」
 親友達がクスクスと含み笑いをもらした。
 機嫌を損ねた馬鹿女が腕時計を外し、ムッと真理奈にそれを放り投げる。
 意思に反して実験台となった悟くんが、戸惑いながらつぶやいた。
「女の子達の前でパンツ脱ぐなんて……そんな……」
「勃起バレてるのにいまさら照れないで。ほら――早くおちん○ん貸して!」
「ちょ、ちょっと待ってってば! ――わ!」
 無駄な抵抗をする悟くんを羽交い絞めにして、真理奈達がブリーフをずり下ろした。
 同じく暴れる隼人くんを押さえつけ、京子達がおちん○んを丸出しにする。
 意外にも悟くんのはムケて巨根なのに対し、隼人くんのそれは包茎でミニポークだった。
「超起ってる! すごい! なにこれ!」
 きゃあきゃあと黄色い歓声が湧き上がる。
 私自身そうだけど、男の子の勃起は不思議で興味津々だった。普段はぶらんっとしているはずの肉棒が、なんのメカニズムか怒張してそり返っている。まるでふんぞらせたソーセージみたいに、ぴんっと硬くなって上を向いているのだ。
 教科書にあった図と違う実物に、乙女の好奇心が揺さぶられ煽られまくった。
「なんで? なんでこんな風になっちゃうの??」
「すごいびんびん」
「ちょ――ちょっとやめてってば」
 悟くんが身を捩って逃れようとする。
 けれど5、6人の女の子達に押さえつけられているからもがいても無駄だった。華奢な手を後ろ手にがっちり掴まれ、足首も自由を奪われているのだ。
 それどころか悟くんが身を捩って抵抗するたびに、女の子達の体がさらに密着する。イヤだやめてと叫ぶ声と裏腹に、立派なペニスはどんどん硬度を増していた。
 それは隼人くんも同じだった。
 京子達の羽交い絞めにあった隼人くんは、健気なおちん○んをこれでもかとフル勃起させ、方々からのびる悪戯な手に悶えていた。悟くんほど暴れてはいないけれど、勃起を弄られるたびに腰を引かせているのだ。
 女の子達の好奇心も暴走を始めていた。
「あんた達は隼人くんをおさえてて。パイズリする前に精子出ちゃうでしょう」
 馬鹿大生が鋭く言いつけ、女の子達を自制させた。そして隼人くんの前にひざまずき、自慢の乳房を持ち上げる。
 私もそれにならった。今にも泣きそうな悟くんに向かって膝をつくと、カチューシャで留めた髪を後ろに跳ね上げ、初パイズリの準備を整えたのだ。
「いい? ルールはシンプルなタイムアタックよ。スタートの合図で同時にパイズリを始める。あくまでパイズリがメインだけど、その愛撫の一環ならフェラしたって構わない。1秒でも早く射精させた方が勝ち。飛距離も判定の材料よ」
「さっき聞いた。くどいからさっさと始めて」
「あら――? お嬢様にはフェラがなんのことか分かって?」
 いちいち挑発的な女だ。フェラチオくらい知っている。
「男の子のおちん○んを舐めたり咥えたりするんでしょ? 言われなくたって分かってるわ」
「だったらいいんだけど。ガキパイには大変な勝負ね。谷間で挟んであげる技も知らなければ、口で気持ち良くさせてあげるコツも知らないんだもの」
 おっほっほ、と高飛車に笑い誇りそうな態度だ。
 そんなに自信があるなら勝ってみればいい。負けたらそれだけ挫折感が大きいのだから。
 真理奈が時計のデジタル表示を覗いた。
 負けられない勝負がいま始まる――!
「用意……スタート!」
 真理奈が計測を始めた。
 その途端、松井華穂は持ち上げた乳房で隼人くんのペニスを挟み込み、ゆっくりとバストを上下させた。上目遣いにリアクションを見ながら、徐々に興奮を煽るやり方で。
 言葉責めも上手い。
「先生のおっぱい、すごい柔らかいでしょ? 隼人くんのおちん○ん、全部隠れちゃってるよ?」
「っく……」
「我慢しなくていいからね。精子出したくなったらぴゅって出して。先生が挟んでてあげる」
 隼人くんはうめいていた。柔らかいバストに包まれてどんな気持ちなのだろう。さっきまで暴れていた羞恥心さえ忘れて、ただ馬鹿大生におちん○んを預けている。
「聖羅様はどうなさるおつもりなんですか?」
 真理奈が心配そうに訊いた。
「どうもこうもないじゃない。悔しいけど私はパイズリ初体験なんだから、思った通りにやってみるだけよ」
 と、私は張りのあるバストを持ち上げて、悟くんのフル勃起を挟んだ。
 柔らかいとは言いがたい谷間に肉棒が埋もれる。張りと怒張が予想外の反発状態を作り出し、馬鹿大生みたいにパイズれなかった。たぶん、チキンな学級委員長を興奮させているのは、おっぱいの柔らかさではなく、自分のおちん○んがクラスメートの谷間に埋もれてる眺望と、それを初体験した感動だけだろう。
「ぅあ……ちん○んが……っ」
「悟くんは黙ってて。あの女に負けたら恥でしょう? なんでもいいから早く精子出すの! 西九条聖羅がおっぱいで挟んであげてるんだよ」
「そ、そんなこと言っても」
「なにがダメなの? この挟み方じゃ気持ち良くないの?」
 私はがっちりとペニスを挟んだ。多少は自信のある谷間の合わせ目から、生白い肉棒がまるで別の生き物みたいに顔を出している。
 それは窮屈そうに顔を歪め、今にも窒息しそうに先っぽを充血させていた。
「よくそんなテクニックで私に勝負を挑めたわね。パイズリのパの字にもなってないじゃない。パイズリっていうのはね、ただ挟んであげるだけが能じゃないの。挟んであげてからが本番なのよ。勃起をバストにあて擦るくらいなら、Aカップにだってできるわ」
「仕方ないでしょ! こっちは初体験なんだから!」
「あら? そっちから徴発に乗ったクセに逆ギレ? 焦ってる証拠ね」
「……」
 馬鹿女は余裕綽々。女の子達に羽交い絞めにされている隼人くんをいたぶるように、元気いっぱいのおちん○んを擦ったり、深い谷間で揉みくちゃにしたりしている。
「こっちはもう限界みたいよ。ハンデつけてちょっと休んであげる?」
「要らない! なんであんたなんかに!」
 なんでこの西九条聖羅がアドバンテージを認めないといけないのだ。男の子の勃起ひとつくらい、言われなくてもパイズリで射精させてみせる。
「それならべつにいいけど。ね――隼人くん、先生がもっと気持ちいいことしてあげよっか?」
 馬鹿大生はそう上目遣いに言うなり、谷間から覗かせた隼人くんのおちん○んに向かってやおら長い舌を伸ばした。
 そして先っぽだけを愛撫するように、ちろちろとくすぐり立てる。
 隼人くんの腰がさっきよりも引けて、心地良さそうに顔を背けた。
「だ、だめっ……! そんなことされたら出ちゃうっ」
「いいよ。先生が舐めててあげるからいっぱい出して。おちん○ん我慢できないんだよね?」
「……っく!」
 隼人くんは苦悶の表情だ。
 まだ1分程しか経っていないのに、勃起を包む女子大生の柔らかおっぱいと、亀頭をイジメるベロとに射精しそうになっている。悔しいけど、馬鹿大生のパイズリは上手い。初体験の私が勝てる相手じゃなかった。経験値がスライムとはぐれメタルくらい違っている。
「い、イクっ! 出ちゃう!」
「あなた達もよく見てなさい。男の子がどんな風に精子出すのか」
 馬鹿大生がパイズリフェラをやめ、隼人くんのフルポークを挟み直した。
 そしてこれっぽっちの手加減もなく上下させる。
 京子達が戸惑いと好奇心の目でその様子を見守っていた。
 隼人くんが顔を上気させて腰を引かせた。
「い、イク――っ!!」
 途端、隼人くんの鈴口から白い粘液が飛び散った。
 それは馬鹿大生の首に命中し、卑猥な糸を引いて垂れ下がった。
 矢継ぎ早に噴射した(はずの)スペルマは馬鹿大生の谷間に捕らえられ、ねっとりと青臭い香りを放っていた――ように見えた。
 真理奈がふと役目を思い出し、慌ててデジタル時計のボタンを押す。
「1分47秒……」
「2分弱か。まずまずのタイムね。隼人くん、パイズリ初体験なのに結構耐えられたじゃない」
「はぁ、ハァ……ハァ」
 射精を終えたばかりの隼人くんは、初めての挟射に戸惑いを覚えているのか、息を荒げながら呆然としている。
「こっちは終了よ。巨乳自慢のお嬢様の方は――あら? まだ挟んでるの? 遊んでないでさっさと射精させてあげたら? 時間に大差がつくわよ」
(この女っ! 頭に来るっ!)
 全身の毛が逆立った。処女相手のパイズリ勝負に勝ったくらいで、こんなにつけ上がるなんて。
 私は湧き上がる殺意をかろうじて押さえ込むと、馬鹿女の言葉に耳を貸さず初パイズリに集中した。
 そう。まだ勝負は終わっていないのだ。
 たとえタイムアタックでは敗れても、飛距離が伸びれば起死回生を図れるのだから。
「悟くん、最後にオナニーしたのいつ?」
「おととい……」
 羽交い絞めにされたままの学級委員長は、そう小さな声でつぶやいた――。


                     『乙女のプライド』第三章へ続く。

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