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 ▼虚空の恋人 〜エピローグ〜  ジョバイロ 07/4/9(月) 12:04
   ┗あとがき  ジョバイロ 07/4/9(月) 12:09
      ┣Re(1):あとがき  すてれお 07/4/9(月) 22:15
      ┗Re(1):あとがき  クルトン 07/4/15(日) 10:50

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 ■題名 : 虚空の恋人 〜エピローグ〜
 ■名前 : ジョバイロ
 ■日付 : 07/4/9(月) 12:04
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   虚空の恋人 〜エピローグ〜

「ふう……、疲れた」
 ぼくは椅子の背もたれに全身を預けて、大きく溜め息をついた。
「お疲れ様です、店長」
 背後から声をかけてきたのは、緑色のショートヘアに淡い青色の瞳が印象的な女性だった。否、それは正確な記述ではない。胸元が大きく開いた銀色のボディスーツを身にまとう彼女は、女型アンドロイドなのだから。
「いやあ、なかなか三つのシチュエーションで仮想世界を構築するのは時間がかかったね」
 そう、ぼくこそが全ての生みの親。陳腐な言い方をすれば、物語の作者である。
 今までにもいくつかの仮想世界を作り出してきたが、露骨な性描写を含む世界は今回が初めてである。それ故に、ギャラリィの方々に満足していただけたのかは不安が残る。
 一体、そもそも妄想に対する需要があるのだろうか?
 皆は、生々しい体験談を求めているのではないだろうか?
 そんなことを考えると、投稿するべきかを躊躇したくなった。だが、ぼくは一人のクリエイタとして、創ったものを誰かに見てもらいたいという誘惑に抗うことができなかった。
「店長、何を難しい顔をしているんですか?」
「いやね、自分の仕事を振り返って、果たして意味のあることをしたのだろうか? そんな問いをしてみたくなるときがさ、男にはあるんだよ」
 ぼくの脇に寄り添うような形で、女アンドロイドは体を密着させた。そういえば……。
「君の名前は何だっけ? アンドロイド君」
「……ひどい」女アンドロイドは怒っているようだった。「チップです」
「チップ? 変な名前だなあ……、もう少し可愛らしい名前の方がいいんだけど」
「じゃあ、素子(もとこ)と呼んでください」
 そんな簡単に名前を変えていいのだろうか? ん……、そうか。チップ=素子(そし)という意味で、結局は呼び方が違うだけなのだろう。
「そうか、素子ね……。君にも脇役ながら色々とさせたから、感謝しなければ」
 素子はアンドロイドなのである。全てが人工の素材で造られた、機械人形。それでいて、淡々と話す抑揚のない機械音による発声以外は、人間の女性と同じ。それどころか、人間の女性以上の美しさを誇っているともいえる。
 透き通るような白い肌。人間の女性ならば近付いてみるとシミのひとつでも見つけられるかもしれないが、彼女はアンドロイドだ。完璧すぎるほど美白の肌が、人間らしさを排除しているようにも感じる。
 緑色の髪は驚くほど柔らかそうで、青色の瞳は憂いすら感じられる。そして、ぼくの心を惹きつけて離さないのは……。
「店長……、どこ見てるんですか?」
 もちろん、銀色のボディスーツからはみ出している巨乳である。
「いや、やっぱりいいものだなあと思ってさ」
「おっぱいが、そんなに好きなんですか?」
「うーん、まあ、そこそこ好きかなあ」
 嘘だ。本当は、どうしようもなく好きなのだ。何となく恥ずかしくて、その場しのぎでごまかした。たかがアンドロイドに嘘なんか見破れないだろう、多分。
 じっとこちらを見つめる素子。青い瞳で見つめれると、全てを見透かされているような錯覚に陥った。
 素子はいきなり座っているぼくの目の前に立ち、ぐっとぼくの顔に胸を押し付けた。後頭部を両手で抑えられているので、ぼくの顔は完全に素子の胸の谷間に埋もれてしまっていた。人工的に作られたものだとは思えないような柔らかさに包まれて、呼吸をすることすら忘れてしまった。
 駄目だ、苦しい……。このままでは、さすがに辛い……。
 本当に? 気持ちいいのではないのか? 柔らかいおっぱいに埋もれたいのでは……。
「店長、苦しいんですか? 気持ちいいんですか? 言ってくれなきゃ、わからないですよ」
「……も、ぐお」
 顔を豊満なバストで覆われているので、言葉にならない声を出すことしかできない。
「ああ、なるほど。息ができないから喋れないんですね、失念していました」
 そう言って、素子は胸を離した。新鮮な空気を吸いホッとするのと同時に、少し名残惜しいような気もした。
「もう一度聞きます、おっぱいは好きですか?」
「は、はい……」
「よくできました。じゃあ、何かご褒美をあげなきゃいけませんね」
 ご褒美? その言葉を聞いて、これから何をされるのだろうという期待に胸を膨らませた。もしかしたら、本当にMの資質をもっているのかもしれない。
「それでは、アンドロイドにしかできないご奉仕をいたしますね」
 素子は器用にぼくのズボンを脱がすと、パンツも躊躇いもなく引きずりおろした。ぼくのモノは、既に臨戦態勢であった。
 痛くなるくらい勃起したぼくのペニスを、素子は自分の胸の谷間にあてがった。いつの間にか、銀色のボディスーツははだけて、美しい乳房が露わになっていた。
「パイズリを開始します」
 無機質な声で素子は言った。その宣言通り、ぼくのペニスを大きな乳房で挟み込み、巧みにスライドさせた。ときに激しく、ときに緩慢に。締め付けるように巨乳でサンドしたかと思うと、ぷるぷると胸を揺らして焦らすように責めたりもした。ぼくは射精感に耐えながらも、考えた。
(確かに気持ちいい……、だけど、これがアンドロイドにしかできないことなのか?)
 人間の女性であっても、充分な胸の大きさとテクニックさえあれば可能なレベルである。一体、素子はこれ以上、どんな「ご褒美」をくれるというのだろうか?
「これからが、とっておきです。覚悟してください」
 遂に……!
 素子が自分の乳首をきゅっと捻ると、そこから白い液体が噴出した。母乳? そう、まるで母乳のような白濁の液体が乳首から迸り、ぼくのペニスにかかっている。母乳と違う点は、比較にならないほど粘り気が強いことだ。
「どうですか? アンドロイドの母乳は? 巨乳好きは稀に、母乳愛好の傾向もあるようなので、自主改造をして特殊な母乳を出るようにしたんです」
 ぼくは残念ながら、母乳には興味などなかった。そう、なかった……。しかし、素子の乳首から飛び出る母乳を眺めていると、それを口に入れたいという衝動に襲われた。
「あ、あの……、飲ませて、くれませんか?」
「はい、たっぷり飲んでくださいませ」
 ぼくは夢中で素子の乳首に吸い付いた。
「ん……、あはん! 私も気持ちいいですよ、店長。もっと吸ってー!」
 素子は機械音だと忘れるくらい色っぽい喘ぎ声を出しているが、これだって演技かもしれない。演技だろうが、構うものか! 我も忘れて、ぼくは母乳を味わった。喉に絡みつくような粘り気で、途中むせそうになったりもしたが、それを補って余りある甘美な味がそれにはあった。
 お腹が一杯になるまで母乳を飲むと、ぼくはある異変に気づいた。
 大きくなっている……。
 そう、ぼくのペニスが先ほどよりも大きくなっているのである。もちろん、勃起は最初からしていた。しかし、それを踏まえても、今の状態は大きくなりすぎているように見えた。通常の勃起時と比べて、二倍近い大きさになっているではないか。
「店長、すごいことになっていますね。お薬が効いたようです」
「薬?」
「ええ、母乳に含まれていたのは、強力なバイアグラのようなものです。大きくなるだけでなく、敏感にもなっているんですよ」
 素子は母乳まみれになったぼくのペニスを、軽く爪で弾いた。
「ああああ!」
 ぼくは思わず大声で喘いでしまった。爪で弾く、たったそれだけの接触で。
 母乳をローション代わりに、素子はぼくのペニスを再度パイズリした。さっきとはまるで違う快感の波に見舞われて、ぼくは何度も何度も胸の谷間の中で射精した。
 母乳と精液。ふたつの液体は酷似していた。白液まみれになりながらも、素子は手を休めることなく懸命にパイズリしている。ぼくの方は、恐らく違法であろう強力なバイアグラの影響で、強制的に連続射精をさせられていた。
 ここは、天国なのだろうか?
 それとも、地獄?
 堕落しきった人間であることを照明するかのように、ぼくはよだれを垂らしながら何度も体を痙攣させ、射精していた。
 数え切れないほどの絶頂を迎えたあと、素子はその手を止めた。
「ふう、これでほぼ一年分の精液を放出したことになりますね。いかがでしたか?」
「…………」
 ぼくは放心状態で、素子の声を聞いていた。ああ、恥ずかしい。けれど、ぼくは確信してしまったのだ。もう、彼女なしでは生きられない体になってしまったのだと。強制的でこそあれ、こんな快感を知ってしまったのだ。
 これからはオナニーでも、もちろん普通のセックスでもイケないだろう……。
 素子……、ぼくは君なしでは……。
「店長、ピグマリオンの伝説って知っています?」
 ぼくは静かに首を横に振った。
「ピグマリオンという王様は、女性の彫像に恋焦がれていました。自ら作り上げた理想の女性を、彼自身が彫刻したのです。人間と彫刻。現実と仮想。それはもちろん、叶わぬ恋のはずでした」
 思わず、息を呑む。なぜか、この話は胸に迫るものがある。
「だが、ある日のこと。美の女神アフロディテが現れて、ピグマリオンの願いを叶えたのです。そう、彫像に命を吹き込んだのです。そして、ピグマリオンはそれを妻に迎えました。どうです? 私は思うんです……、愛があれば、現実と仮想の間にある壁だって克服できるって」
 ああ、なんて素晴らしい話だ。まさに、ぼくのストーリィの幕切れにふさわしい。
 大きく深呼吸をして、ぼくは素子の手を握り言った。
「愛しているよ、素子」
 心からの愛の告白にお決まりのセリフで答える、女アンドロイド。
「もちろん、全て冗談です」

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : あとがき  ■名前 : ジョバイロ  ■日付 : 07/4/9(月) 12:09  -------------------------------------------------------------------------
   こんな小説もどきの需要があるのだろうか?
そう考えて躊躇ったりもしましたが、一応投稿。
せっかく書いたものなので、人目に触れさせようと。
うーん、やっぱりエロ描写がまだ弱いような……。
修行が足りないようです。色々と。
感想でも、こういうのが読みたいという要望でも、
何かしらコメントを残してくれると、報われます。
ではでは、素敵な一日を!!

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):あとがき  ■名前 : すてれお  ■日付 : 07/4/9(月) 22:15  ■Web : http://www.koekatamarin.com/  -------------------------------------------------------------------------
   おもしろかったと思います!
チップ=素子とか気が利いてていいかんじですね。

普段は日常のエロ体験談を求めてこの掲示板に来ているので
とつぜんSF小説が投下されててギョッとしましたがw

ご自身のwebサイトとかお持ちじゃないですか?
物語の世界観にあったデザインのサイトだったら
きっともっとよかったと思います!
(私自身webデザインの仕事をしているので、そんな風に感じました。)

いずれにせよ、また機会があれば読んでみたいです!

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):あとがき  ■名前 : クルトン  ■日付 : 07/4/15(日) 10:50  -------------------------------------------------------------------------
   ▼ジョバイロさん:
長編アップありがとうございました。
一気に読んでしまいました。
また出来ましたらご披露くださいね。
今後のご活躍を!

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