Page 1031 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 通常モードに戻る ┃ INDEX ┃ ≪前へ │ 次へ≫ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ▼同級生乳戯II〜第一章〜 Angel Heart 06/4/18(火) 16:29 ┣同級生乳戯II〜第一章〜 Angel Heart 06/4/18(火) 16:31 ┣Re(1):同級生乳戯II〜第一章〜 JET 06/4/18(火) 22:16 ┗Re(1):同級生乳戯II〜第一章〜 fob@webmaster 06/4/18(火) 23:00 ┗楽しい時間を。 Angel Heart 06/4/19(水) 2:00 ┣Re(1):楽しい時間を。 fob@webmaster 06/4/19(水) 6:43 ┗Re(1):楽しい時間を。 プリズナーNo.9 06/4/19(水) 9:21 ─────────────────────────────────────── ■題名 : 同級生乳戯II〜第一章〜 ■名前 : Angel Heart ■日付 : 06/4/18(火) 16:29 -------------------------------------------------------------------------
白銀の世界が桜色のヴェールに衣替えし、気がつけばGWまで数日と迫ったその日。 ボクが在籍する聖ブレスト学院高校3年生160名は、地元から遠く離れた悠久の都・京都で、修学旅行最初の夜を迎えようとしていた。 宿泊するのはホテルシャングリラ。日本語で“桃源郷”という意味の一流ホテルだ。 初日は自由行動もなく延々と寺巡りさせられたおかげで、みんな不満タラタラで不機嫌な表情だった。夕食のため集められた大広間には、一人だけご機嫌の木村先生(日本史担当)を除き、方々から愚痴めいた囁きが飛び交っていた。 「寺ばっかだったじゃん」 「土産買うヒマぐらい作れっつーの」 どんなに歴史的価値が高い建造物でも、興味がなければ猫に小判だ。「これが教科書に載っていたお寺ね」くらいの感動しかなかった。 が、いざテーブルに上流貴族の食事をアレンジした料理が運ばれてくると、みんなの不満も払拭されたのだった。芸術としても完成された美食。わいわいと雑談に耽りつつ運ぶ京膳の品々は、ボクたちの舌を満足させるには充分だったのだ。 ――で。 ……それから翌日の日程を確認して自由時間〜消灯となったのだけれど、無論、健全な高校生がそんな規則など守るはずがない。修学旅行の楽しみは寺社仏閣の見学でも自由行動でもなく、いかに先生達の目を盗んで夜更かしをするか、なのだ。スケジュール通りに寝起きしていたのでは、せっかくの修学旅行が台無しになる。寝不足覚悟で盛り上がる恋愛談議。それこそが旅の目的なのだ。少なくともボクはそのつもりでいた。 ところが――。 「Zzzz……Zzzz……」 「すぅすぅすぅ…………」 消灯時間を迎えるとすぐ、相部屋の二人が夢の中へ誘われていった。ツインルームにエキストラベッドを用意した広い間取り。窓からは古都の夜景が一望でき、3人で青春を語り合うにはこれからだったと言うのに……。 『疲れたから俺もう寝るわ。んじゃ』 『僕も夜は苦手だから、おやすみなさい』 高原も佐藤もそう言ってベッドに潜り込んだのだ。時計を見ればまだ11時だった。 (……なんだよ) すっかり出鼻を挫かれたボクは、口を尖らせるしかなかった。日付が変わる前に寝る修学旅行生がどこにいるって言うんだ、まったく。 だが寝息を立て始めた二人を無理やり起こすわけにもいかなかった。そうかと言って廊下では先生達が監視の目を光らせているから、他の部屋に遊びに行くわけにもいかない。 「ちぇっ」 仕方なくボクは、ひとりベッドに横になってテレビを眺めていた。画面の向こうでは、お気に入りの芸人が自虐ネタを披露している。ポケットに両手を突っ込み、やや俯き加減で音楽に合わせながら。せめてHビデオチャンネルでも見られれば良いのだけれど、フロントが許してくれるはずもないのだった。 (あーあ。他の連中は盛り上がってるんだろうな……) 別の部屋の光景が目に浮かぶようだ。きっと交互に恋愛譚を披露し合い、お互いの友情を深めているに違いない。「実は○○ちゃんのことが好きなんだけどさ」とか、「***ちゃんとはどこまでいったんだよ?」とか言いながら。 まったく羨ましい限りだ。青春の1ページをちゃんと謳歌できるんだから。 ――♪〜♪♪〜♪ と、その時だった。枕元に放り投げた携帯から不意に着信音が流れた。 「はい、もしもし。――あ、あれ? かすみちゃん?」 「…………」 「うん、それはもちろん……と言いたいところだけど、実は高原も佐藤も寝ちゃってさ」 「…………」 「うん……あ、でも廊下に見張りの先生がいるじゃん。――え? 何? 聞こえない」 「…………」 「そうなの? へぇ、さすがかすみちゃんだね。分かった。じゃあ10分後に」 ――ピっ。 キタ━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━!!! 携帯の電源を切るや否や、ボクは思わずガッツポーズしていた。なぜなら、女子チームの一部屋から招待状が届いたからだ。しかも監視役の攻略法付きで。 お相手は“ミスブレスト学院”のかすみちゃん。どうやら盛り上がった勢いで男の子を呼ぼう、という事になったらしい。で、名前が挙がったのがこのボクというわけだ。 もちろん、遠慮なくお邪魔する。部屋で男友達と語るのも悪くないけど、男子禁制の楽園に招かれる幸運はまたと無い。こんな機会でもなければ、女の子に囲まれることはあり得ないだろうから。 「Zzzz……Zzzz……」 「すぅすぅすぅ……」 高原と佐藤は相変わらず寝息を立て続けていた。 ボクはもう一度小さくガッツポーズした。 |
――コンコン……コン……コンコンコン。 10分後。かすみちゃんたちが待つ702号室に辿り着くと、ボクは教えられた暗号でドアをノックした。廊下で監視していた筈の先生は、かすみちゃんが言っていた通り、12時ジャストにミーティングのため姿を消していたのだった。柔らかな絨毯が敷かれた廊下はしんと静まり返り、“非常口”の緑灯だけが不気味に唸っていた。 ――コンコン……コン……コンコンコン。 もう一度ノックする。暫くすると「ピッ」とカードロックの電光が赤から青に変わり、禁断の世界への扉が開いた。出迎えてくれたのはパジャマ姿のかすみちゃんだ。 「いらっしゃい、待ってたよ☆」 (うわっ、マジかわいいっ) 聖ブレスト学院に舞い降りた18歳の天使。翼こそ生えていないが、見つめるだけで幸せにしてくれる同級生は、スヌ○ピーがプリントされたパジャマでボクを待ってくれていた。心なしか髪が濡れて見えるのは、まだお風呂から上がったばかりのせいだろうか。 「見張りの先生、いなかったでしょ?」 かすみちゃんが言う。ボクは頷いて部屋に入った。 「うん。でも12時にミーティングだなんて、よく知ってたね」 「へへっ。実はプリクラと交換でヲタ男からスケジュール聞いちゃった」 「ヲタ男から?」 ヲタ男とは、今年採用されたばかりの新米教師だ。そのあだ名通り、絵に描いたようなヲタクで超キモイ。たぶん、かすみちゃんのプリクラが欲しくて仕方なかったのだ。 「こっちに来て。今みんなで盛り上がってたところだから」 くいっ、とボクの手を引っ張り、かすみちゃんが部屋の奥に案内してくれた。そしてそこで待ち受けていた面々に、ボクは唖然としてしまったのだ。 「こんばんは☆」 きれいかわいい可憐ちゃんは、チアガールをやっているため、他校の男子から人気が高い。各種部活の大会に行けば必ず告白され、ファンクラブすら存在するという。文字通り可憐なボンボン捌きで瞬殺された男子が、この世に天文単位で存在する。 「よっ」 と馴れ馴れしく手を挙げたのは、幼馴染みの翔香だ。俗に言うコギャルで素行不良。学校でも問題児とされている。が、実は顔だけが取り得ではない事をボクは知っていた。コイツはいい奴なのだ。先生達が思っているほど、翔香は悪い女の子じゃない。 「ヤッホー」 そして最後はれなちゃん。半年前に転校して来たばかりで性格がポジティブ。彼女が初めて教室に入って来た時、男子が狂喜して拍手が沸き起こった。 勧められてベッドに腰掛ける。向かい側に翔香と可憐ちゃんが座っていた。 「ほぃ、潤も飲みな」 本当は潤一郎という名前なのだが、ずっと昔から翔香はボクをこう呼ぶ。そして彼女を呼び捨てにできるのは、男子の中でボク一人だけだった。 さんきゅ、と受け取ったグラスを口元に持っていったボクは、予想外の味覚に咳き込んでしまった。 「ごほっ、ごほっ……これお酒じゃん!」 「本場スコットランドのプレミアスコッチ。家からこっそり持って来たのさ」 「あのな」 突っ込もうとしたが、可憐ちゃんに割り込まれた。 「潤一郎くん、お酒飲めないの?」 「…………」 よく見れば、可憐ちゃん達もグラスを持っている。どれも琥珀色の海に氷の島が浮かんでいた。ナイトテーブルに置いてあるのは……あぁ、ミネラルウォーターだ。 「飲めない事はないけど……」 「だったらいいじゃない。――ね?」 可憐ちゃんに甘く囁かれ、ボクの中で良心が壊れる。 ……そうだな、今日ぐらい治外法権で行ってみるか。 「ハァ……」 呆れたように溜息をつき、ボクは琥珀色の液体を一気に煽った。安物とは違う高貴な余韻が、渇いた喉に染み渡ってゆく。 「なんか男らしくてカッコイイ☆」 そんなかすみちゃんの一言がボクを図に乗せる。ボクはもう一杯翔香から注いでもらい、そしてまたそれを一気に煽った。 「安くないんだから大事に飲めってば」 どうせ買ったのは親父さんだろ、と突っ込んだが、ひょっとしたら翔香が買ったのかも知れない。 「それにしても、もうボトル半分空けてるのか。4人とも結構お酒強いんだ」 「ずっと喋ってたから誰が何杯飲んだか覚えてないけど」 「たぶん私だよ」 と可憐ちゃんが自白した。言われてみれば、なんだか頬っぺたが赤い気がする。 「で、やっぱり恋愛談議で盛り上がってた、と?」 「当たり」 れなちゃんが笑った。4人ともパジャマ姿だが、彼女の姿が一番刺激的だ。学校一の爆乳が目を惹く。男子間の噂では、HかIという大きさなのだが。 「ちょうど翔香ちゃんが話す順番になって、話題が潤一郎くんとの関係になったの。翔香ちゃんは否定したけど、私、絶対二人が付き合ってると思う」 かすみちゃんと可憐ちゃんも頷いた。たぶん、それが全生徒の疑問だろう。“幼馴染み=付き合っている説”は、もう幼稚園から流され続けている。 「なるほど。それでボクを呼んで尋問しようとしたわけか」 バレたか、と言わんばかりにれなちゃんが舌を出した。 「その通りだよ」 「えっ!」 「嘘」 「んもう、どっちなの!?」 れなちゃんが少し怒ったので、ボクは真面目に答える事にした。 確かに翔香は幼馴染みで、昔は一緒にお風呂に入ったり、お互いの家に泊まったりした事があったけれど、それは家が隣同士だったからだ。残念ながら、みんなが期待している間柄じゃない。 でもこれまでずっと一緒に過ごしてきたおかげで、ボクは彼女を単なる幼馴染みだとも思っていなかった。世界中が翔香の敵になっても、ボクだけは彼女の味方でいる、と言えば気障だけれど、それぐらい翔香を大切に思っているのは事実だった。 「お前、酔ってるだろ」 バスン、と翔香が枕をボクに放り投げる。そう言えば、ボクの気持ちを翔香に打ち明けたのは初めてだな。 「そっか。付き合ってるんじゃなかったのか」 「残念〜」 「ってかさ、潤には彼女いるじゃん。名前なんだっけ? あの1コ下の……」 「それが実はさ……」 ……それからボク達は、1時間ほどお酒を飲みながら恋愛談議に花を咲かせた。異国の地で迎えた夜という、どこか非日常的な開放感とアルコールの力が手伝い、普段は聞けないゾーンまで突っ込んでの告白合戦だった。ボクも好きな女性のタイプや部活のマネージャーと破局してしまったエピソードを赤裸々に語り、その代償としてかすみちゃんたちの恋愛譚を手に入れた。どうやら4人とも今はフリーのようだった。 「で、Hする彼女がいなくなったもんだから、今は毎晩右手が忙しいわけだ」 「お前な!」 「右手が忙しいって、どういう事?」 かすみちゃんだ。――ああっ、もうっ、そんな事突っ込むなよ(泣) 「決まってるじゃん。ひとりエッチだって」 「え―――っ!?」 でも嬉しそうな女神達。話題が立ち入り禁止区域に及んでくる。 「どのフォルダだっけ? Winnyで落としたH動画入ってるの?」 「ま、待て、翔香っ。それ以上はダメだっ。――汗」 「そうなの!? 潤一郎くん、Hなビデオとか見るの!?」 「マジ凄いよ、こいつのパソコン。巨乳動画で破裂寸前」 た、頼む。それ以上の暴露はやめれっ……(ToT) 「この前ゲットしたのなんだっけ? 『巨乳病棟童貞科』? 『同級生乳戯』?」 うう……。 「そっか。潤一郎くんっておっぱい星人だったんだ」 「だからウチ等も気をつけないとね。じゃないと飢えた狼さんに……」 「アハハ! ちょっとダメだってば翔香ちゃん!」 無防備だった可憐ちゃんに、不意に翔香が襲い掛かっておっぱいを揉んだ。突然の攻撃に可憐ちゃんはベッドに転がり、笑いながら翔香の悪戯に耐えていた。肌蹴たパジャマから、カリスマチアガールのお臍が見える。 「ねぇねぇ、男の人のひとりエッチって、どうやってやるの?」 れなちゃんが尋ねた。 ボクは誤魔化す理性をアルコールで失い始めていた。 ――続く。 |
はじめまして、続き期待しています。 |
おおお〜。Angel Heartさんだ! お久しぶりです〜。 |
皆様初めまして&お久し振りです<(_ _)> 半年振りの投稿になります。 本作品は四章程の構成ですが、一気にアップすると文字数制限に引っ掛かりますで、各章は今回のような形式(スレッドに前半、初スレに後半)で書き込む事になります。前半と後半の間に、皆様のレスが入らないよう配慮して頂けるとありがたいです。 楽しい時間を皆様へ。そしてそれだけではない要素も組み込んであります。 「四章+α」の世界でご満足頂ければ幸甚に存じます<(_ _)> |
どもです。 念のため、文字数制限を3倍に増やして起きました(^−^; |
首を長くして待ってました! しかもお得意の学園モノですね。 続きを楽しみにさせてもらいます。 それにしてもfob様、対応早いですね〜^^ |