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 ▼いつもと違う日  Blue Crescents 04/9/8(水) 16:17
   ┗Re(1):いつもと違う日  暇人ゴーストライター 04/9/21(火) 0:44

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 ■題名 : いつもと違う日
 ■名前 : Blue Crescents
 ■日付 : 04/9/8(水) 16:17
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   「集合〜っ!・・・気を付けっ・・・礼っ!」
「ありがとーございましたー!」
・・・・・・・・何だかんだ言って今日も部活が終わる。
「ミナーっ!かえろーっ!」
後ろから友達の声が聞こえた。
私は広瀬 水無。変な名前だよね・・・。6月(水無月)に生まれたからって適当な名前付けられちゃって・・・
「うん、かえろぉー」
そう言って振り返る。毎日がこんな感じ。私は一応剣道部の女子のキャプテンをやってる。今年は3年生が引退したばっかりの、バリバリの世代交代の時期。現在高校2年の私にとっては結構重要な時期だったりする。
「ーーって人の話聞いてるー??」
と言う友達の稲森 砂夜(さや)の声で私は我に返った。帰り道を普通に2人で歩いている途中だった。
「えっ・・・ゴメン何の話してたっけ??」
「F組のさゆきが、カイチョーに好きですって手紙書いたら、見事に振られちゃったって話今してたじゃ〜ん。ホントにモテるよね〜、生徒会長ってば・・・」
「・・・・」
「どしたの?」
「ううん。何でもない!それよりサヤは彼氏とはうまくいってるの?」
「う〜ん。普通かなぁ??」
「またまたー!この間みんなの前で堂々とデートの約束してたクセに!」
「そ、それはあっちがその話を始めたんであって・・・それよりミナは彼氏とか作るとか以前に好きな人とかいないの?」
「い、いないよ!そんなの」
「ふーん。告白されて、あんまりノーの返事ばっかり出してると、そのうち告白してくれる男の子もいなくなっちゃうよ?」
「・・・・」
「じゃあ、また明日ねーっ!」
そう言って帰り道で別れると、私は早歩きですぐ近くの私の家に向かった。
さっきサヤに言った言葉は嘘だった。好きな人なんて・・と思うけど、やっぱり好きな人は出来ちゃうものなのかな?疲れていたのか、私はすぐにお風呂に入った。髪の毛が長いとシャンプーをかけるのも大変だ。いっそ思い切ってショートにしよっかなぁ?そして風呂から上がって、すぐにベッドに倒れて寝てしまった・・・。

「集合〜!・・・気を付けー・・・礼!」
「ありがとーございましたぁー」
剣道部の朝練が終わった。すると後ろから
「ミナ!はやく着替えないと先生が来ちゃうよ!(汗」
「うん!あともうちょっと!」
キーンコーンカーンコーン。
予鈴だ。あと20分ほどで1時限目のホームルームだ。制服に着替え終えてから教室へ。
そういえば今日、お父さんは出張でお母さんは職場の飲み会だっけ・・・。
そんな事を考えながらサヤと教室に入り自分の席に着く。思ったより早く着いたみたいだ。そういえば今日で中間試験の一週間前だ。と考えていた時、私の隣の席に1人の男子が座った。
「よっ。試験一週間前だってのに、剣道部はまだ練習やってるんだってな。ホント勉強なんてやってる暇ねーじゃん」
「勉強なんて受験になってからで良いの!大会が近いンだから・・練習しなくちゃ!練習!」
「へー、そういっていつも試験のギリギリで泣きそうになるくせに・・」
コイツは斉木 翔一。中学からの友達で、うちのクラスでみんなから好かれていて、運動も出来るし、毎日勉強なんてやって無いし、授業中寝てるクセに成績学年トップ・・・しかも先月生徒会長になんて推薦でなっちゃって・・・。ホントむかつく!
・・・けど・・・ムカツクのに・・・コイツの事好きになっちゃうなんて・・・
「な・・・っ!!自分だって毎日友達と夜中まで遊んでるクセに!もしかしてケンカ売ってる?今なら高額買い取り中なんだから!」
「やめとく。お前にケンカ売る程無謀な男じゃないんで(苦笑」
「・・・」
私・・確かに剣道やって、毎日筋トレとかやってて、他の子より肩幅とかあったり、筋肉とかついてるかもしれないけど・・。前はそれほど気にしてなかったのに・・最近ホントに気になる・・・。それに・・私だって一応女の子なんだよ・・・?
「な〜に話してるのっ??」
砂夜が話に入ってきた。
「2人ともホントに仲良いよねー(笑)見ててつい笑っちゃうよw」
「そんな事無いって!」「んな事ねーよ」
私と翔一はほぼ同時に言った。
んな事ねーよ。・・か・・そうだよね・・・。私と翔一って付き合ってる訳じゃないし・・・。
そんな事を考えている私の顔を見て、
「ねっ!カイチョーに話があるんだけど・・・」と、砂夜が翔一を廊下の方に引っ張っていった。
1分も経たないうちに翔一は戻ってきた。
「ねぇ、今何はなして・・・」
私が聞こうとした時
ガラガラッ!
先生が入ってきた。クラスの話し声は止まってしまった。
ー放課後ー
部活が終わった。試験一週間前は他の部活が無いのをいいことに、剣道部は毎日放課後練習がある。朝とはうってかわって、強い雨が降っていた。
「あたし今日の天気予報見て傘ちゃんともってきてたんだーっ!」
なんて声が周りで聞こえる。私は傘持ってきてない方の人間だった。そういえば砂夜は折り畳み傘持ってきてたっけ・・・!途中まで入れてもらおっと。
「サヤーっ!一緒に・・・」
「ごっめーん!私塾あるんだっ!急がなくっちゃ!それじゃあミナ!明日ねーっ」
そういって風の様に体育館から出ていった。
「あ・・・傘・・・」
あっけにとられつつ、私も玄関に向かった。そこに砂夜の姿、もはや影までも見あたらなかった。
「もう帰っちゃったのか・・・」
そういって濡れて帰る決心を固めた。玄関から出て、走りだそうとした。その時ーー
「よっ。お疲れ!怪力女!」
と言う声がした。振り返らなくても分かる。・・翔一・・。
「何?もう帰らなくちゃいけないんだけど・・・!」
「ま、そういうなよ。お前傘持ってないんだろ?濡れるぞ。」
そう言って自分のさしている傘を私の方に差し出してきた。
「お前んちまで送ってってやるよ」
・・何か・・変だった。翔一にこんな事言われたの初めてだった・・・
「・・もしかして待っててくれたの?」
「バ、バカッ!そんなんじゃねーよ!俺は野村の保健委員の手伝いしてたの」
「そっか・・・じゃあ野村君は?」
「アイツはまだ保健委員の仕事中」
「えっ?途中で抜けて来ちゃって良いの?」
「いーんだよ。ま、実を言うと朝稲森に頼まれてさ。とにかく帰るぞ怪力!」
「・・うん・・」
「?気持ワリーくらい素直だな・・・」
「・・うん・・」
だって・・・翔一と私、同じ傘に入ってる・・・。砂夜に言われたからって、私を待っててくれた事に変わり無いんだし・・・正直・・・すっごく嬉しい・・。サヤにお礼言わなくっちゃ・・って私サヤに好きな人の事なんて一言も言ってないのに!・・ま、いっか。
「県大会?結構イイセンいってんだ?初耳だな。ま、お前みたいな怪力がいれば当たり前か。」
「なっ・・・!!でも・・今日私すっごい機嫌いいから許してあげるv」
そんな会話をしながら私の家に着いた。そういえば・・・今日うちに誰もいないんだっけ・・・。それに翔一は中学ン時に1回うちに呼んだ事あるじゃん!・・コレ逃したら、もう・・・。
「今日・・・さ、ちょっとウチあがってかない?」
「ん?何で?・・・まぁこのまま帰っても一日中暇人だしな」
「試験前なのにその余裕・・」
「ま、そういうなよ(苦笑」
「はいはい・・じゃ、どうぞ」
「お邪魔しまーす」
そういって2人で家に入って、私の部屋に翔一を連れてきた。
「じゃあ、ここで15分くらい待ってて。部屋に汗のニオイつくの嫌だからシャワー浴びてくるね」
「シャワーって・・・」
「そこ!変な事考えないよーに!じゃ、待っててね」
「バ、バカッ・・・」
(翔一の脳内)
そう言い切る前に水無は部屋から出ていった。俺はベッドに座って色々と考えた。
コイツの家来るの・・中2の時以来だな・・。あ、アイツ俺が中3の時『今日誕生日!』とかしつこいからあげた時計、ちゃんと使ってくれてるんだ・・・。水無の部屋を観察しているうちに15分経ったのも忘れていた。
「ゴメン待った?」
イキナリ水無が入ってきた。シャワーは浴びてきたらしいけど、水無は制服だった。
「別にー」
「なーにその反応!」
つーか2人しかいない空間に普通はつれてかねーよな。悪いけど俺はそこまで鈍感じゃない。けど、コイツの事だから昔からの友達って理由で、部屋入れるのそんな抵抗無いのかもな。ま、ちょっとカマかけてみっか。
「よいしょっと、うおっと!」
俺はわざとらしく立ち上がって倒れるふりをした。
「!」
俺は水無の肩を掴んでベッドの上に押し倒した。何だコイツ・・・全然抵抗しない・・やべ。そろそろ誤解を招くからやめとくか
「あ、悪い・・・」
「・・(すっごいドキドキしてる・・・。けど、翔一だったら・・・翔一だったら・・私・・)・・良いよ・・・。」
「あ?お前今なんつっ・・・!」
バカみたいに行動的だな・・コイツ。キスまでいきなりするか?普通・・
「〜〜っ!(恥ずかしい・・でも、わざとっぽく私の事押し倒したって事はそう言う事ってこと?そう・・だよね?)」
唇が離れた後、俺はいった。
「・・ふう。バカだよ。お前・・・単純で・・だけどそういうの・・・嫌いじゃないっつーか・・結構好きかもな・・」
「・・バカ・・続き・・しよっか。」
俺はうなずいた。何より自分からまいた種だし・・仕方ないか。そう思ってるつもりでも、心臓は明らかにいつもより早いペースで音を刻んでいた。

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文章の長さにより、ここまでで前編です。ここまでだとただの恋愛小説みたいですね。エロエロなものだと思って読んでくれた方、すみませんでした。後編にはなるべく入れていきたいと思うので・・・。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):いつもと違う日  ■名前 : 暇人ゴーストライター  ■日付 : 04/9/21(火) 0:44  -------------------------------------------------------------------------
   レス遅れました、すみません。
興奮の後編、期待しています!

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